2017年11月5日日曜日

2017-11-05 はやま南郷ヒルクライムスプリント2017


「日本一短いヒルクライムレース」と称される、はやま南郷ヒルクライムレースに参戦しました。
2015年から始まったこのレースは今年で3回目。地元なので前々から出たいと思いつつ、今回ようやく出走の都合がつき、初参戦。
ツールドおきなわ前にスプリント感を着けたいという願望もあったけど、一昨日の練習で筋肉痛が酷い。昨晩は腿・尻に湿布を計8枚着けて寝た。

地元開催のため、会場まで自走。30分程で到着し、受付を済ませる。参加費2000円でどうやって運営しているんだろうと思ったけど、朝早くからたくさんのボランティアの方々が参加してくれていた。本当にありがたい。
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南郷公園は紅葉がとてもきれいでした。
僕が参加するのは「チャンピオンシップ」というカテゴリで、通常のロード競技とは少々趣が異なるルールとなっている。参加60名から5名前後のグループ毎に出走し、700mほどの坂を競争。上位2名が次のレースに進めるというトーナメント形式なのだ。
700mの登坂はヒルクライマーとしては短いが、スプリンターが一発で行くには長い。
また、去年の上位ランカーやヒルクライムの有名選手も多数参加しているので、トーナメント運の影響も大きい。

コースは日当たりが悪く、スタート地点はかなり寒い。このレースの良い点として、スタートギリギリまで防寒着を着ていてOK、出走前に預けた荷物はバイクで運んでくれるのですぐに回収できる。小さな大会だからこそできる気配りだ。
8時から開会式が始まり、なんかスーツ着た若いイケメン兄ちゃんがいるなぁ、なんて思っていたら葉山町長でした。素敵な大会運営をありがとうございます。

そんなこんなで9時に招集が始まり、下山開始。予選会のスタートだ。

チャンピオンシップ予選 1位(予選通過)
寒い。体を震わせながらスタートラインに並ぶ。僕のクラスは5名で出走となる。最低2位通過できればいいので、とりあえず2番手の位置取りを心掛ける。各グループ5分毎にスタートし、僕のグループも定刻通りに出走。
とりあえず狙い通りに2番手に入り、300mを通過。コーナーが増える区間で最短路を踏んでいたら飛び出たので、そのままゴールまで逃げ切り1位通過し、無事予選突破。
余談だが、予選待ち時間で箱根HCの話題になり、どうやって僕の体重が今期最軽量になったかネタバレをした。ちょっと文章には残せません(笑)

チャンピオンシップ クオーターファイナル 1位(セミファイナル進出)
予選から2時間前後過ぎてクオーターファイナルが始まる。全員予選突破したメンバなので、予選会とは格が違う。また、早速要注意人物のオオクラさんと同グループになった。6名で出走。
*FUNRIDE記事より
スタート直後にクリートミスし出遅れていると、オオクラさんが一気にペースを上げたため差を開かれる。残り200m位で何とか追いつき、後ろをみると距離が離れているので、この時点で次戦確定。だがスプリント(というか最後の追い込み)練習もしたかったので、ラストはオオクラさんをまくってゴール。
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チャンピオンシップ セミファイナル 1位(ファイナル進出)
実はクオーターファイナルの出走が最終組で、その時点でセミファイナルの招集が始まっていた。クオーターファイナル突破後はトイレ・給水と最低限の時間しかなく、心拍数も下がり切らないまま招集場所に移動。
セミファイナルは5名2グループで、流石に僕とオオクラさんは2組目。このグループには2015年優勝のサノさんもいるので、更にきつくなるだろう。
スタートと同時に再びオオクラさんがハイペースで駆け上がる。僕も上手くクリートキャッチが出来たので、乗り遅れずに2番手キープ。予選と似た展開で大倉さんを中盤でかわし、ゴールまでもがく。後ろにサノさんがいるけど、その後ろも離れていたのでファイナルは僕とサノさんで決定だろう。ただ、やはりもがき練習もしたかったのでゴールまでペダルを緩めず走り抜いた。

チャンピオンシップ ファイナル 優勝
セミファイナル~ファイナル間は若干のインターバルがあり、トイレ・補給を済ませる。というか決勝戦進出4名の選手紹介までされてしまった。サノさん、モリサカさん、ヤマモトくんに僕。スタート地点で荷物預けをする際にサノさんがウェア小物を外し本気モードっぽくなっていたので、僕もアームカバーとニーウォーマーを外し本気モード(?)に移行する。ペース走はモリサカさん、スプリントはサノさん・ヤマモトくんが優位と思ったので、上手く翻弄し自分の展開にしたい。
出走1分前から意図的に呼吸を荒くし酸素摂取量を増やしてスタートアタックに備え、合図とともに出走。
セミファイナルで圧倒的なTT力を発揮したモリサカさんがハイペースで先行。なんとか最初のカーブまでに後ろに着き、コーナーのライン取りで並走に入る。後ろを見ると2名しっかりついてきている。去年はゴール前勝負になったようなので、ここで意表を突くためアタックを仕掛ける(データ見直すと280m地点)。悪路区間をダンシングで走り、後続からリードを確保。中学校通過(ラスト200m)くらいではまだ後ろと2秒差位ありそうだったが、ヤマモトくんが怒涛の追い上げ、何度も後ろを振り返りながら「これはヤバいかもしれない」と思う。

公園入り口ではすでに1秒差もなかったが、最後はゴールではなくヤマモトくんの動きのみをチェックして逃げ切る。
ガッツポーズの余裕なし。0.2秒差の辛勝だった。
*FUNRIDE記事より
ゴール後は表彰式。なんとチャンピオンシップ優勝の副賞は高級ブランド葉山牛1000g!
今まで自転車レースで米や野菜・果物を貰ったことはあったけど、肉は初めてだ。
葉山牛 とても美味しかったです(幸)
表彰台4名で写真を撮って解散、と思ったらFunrideと地元新聞のインタビューを受けた。僕があまりに話し下手だったので、がっかりさせたと思うが、勘弁して下さい。
*後日Funrideの記事を読んだら、僕がさぞ立派なコメントをしたようにまとめて頂いていた。さすが文字のプロです。
肉が温まらないうちに自走で帰路へ。午後2時過ぎには帰宅できた。

反省・感想
700mでも密度が濃い・・・レースが短い分ミスが許されないTT的な面があった。ライン取りやアタックのタイミング・射程など、1回2分に満たないレースだからこそ作戦が重要になる。出走前におおよその作戦をまとめたのが良かったと思う。
直感通りに動けた・・・正直ファイナルのアタックのタイミングはかなり速かったと思う。独走力の高いモリサカさんのペースが緩んだ瞬間に彼の排除と他2名にダメージを加えるにはあのタイミングが最も適当だったと思う。もちろん早いタイミングだった分、自分自身もきつかったけど、躊躇せずに選んだ方法で勝ちに持っていけた。レース中の選択肢に正解はなく、とった手段で勝利を目指すのみ。選べないのが一番ダメ。
少しだけ名前が売れている(?)・・・今日は色んな方に声をかけて頂いた。僕は実業団登録もせず、そこらのホビーレースへ気が向くままに出ているのだけど、今まで一緒にレースに出た方やSTRAVAでフォローさせて頂いている方々等お話しできて楽しかった。ただ、僕の練習メニューについて聞かれたけど、正直偏った内容なので話半分にしてもらえると嬉しい。
ローカル大会ならではの温かみ・・・今回のレースはチャンピオンシップ60名、タイムトライアル100名で700mコースとかなりコンパクトにまとめた大会だった。その分スタッフ・地元ボランティア・応援の方々との距離感が近くて楽しい雰囲気で走れる。車坂峠ヒルクライムと並び、良い意味でローカルなレースだった。こんな大会が今後も増えると嬉しい。
このコースのレース戦術・・・公開して良いのかな?このコースは全力疾走できる距離ではないので、スタートで全開走行は禁物。ただ牽制し合うとゴールスプリントでもつれてしまう。そこで脚を使って先頭を獲りペースアップで集団を直線にする(アタック封じも兼ねる)。その後数回あるコーナーを使ってアタック気味にしていくとMAXパワーを使わずに集団が縦長になるので優位に展開しやすかった。予選からの4レース中3レースはほぼ全部こんな感じで先頭をとった。準決勝・決勝は明確に意識したので良かったと思う。

今年は雨のレースばっかりだったけど、やっぱり晴れると楽しい。
勝てば勝つほどインターバルが短く・強度(レベル)が上がるこのトーナメントレースだけど、このきつさこそが醍醐味なのかもしれない。また、700mと短距離レースなのでパワーログを見直すとレース展開が思い出せて面白い。

ともかく今度こそ今年のヒルクライムは終了です。
あとはツールド沖縄まで英気を養おう。

P.S. 葉山牛とても美味しかったです。多分こんな高級和牛を食べる機会は今後あるか僕自身不明だけど、葉山を訪れた際は是非ご賞味あれ(笑)


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