2019年7月21日日曜日

2019-07-21 JCRC第4戦in群馬CSC

毎年恒例となっているJCRC群馬に参戦しました。
(参議院選挙は期日前投票してきました)

最近はSAクラスとEDクラスのダブルエントリしていたけど、2レース目が全然走れていないことにようやく気付き、今回はSAクラスのみにエントリ。

前日は猿ヶ京の温泉宿舎「はしば」に宿泊。和室素泊まり3240円だけど、温泉・エアコン・Wifi・共用台所付きで非常に快適。学生時代だったら合宿環境にもいいな。次も利用したい。
そして何故か(?)スマホの電源が入らなくなる。仕事現場・自転車・ランとハードユーズしているせいだろうか。何とかせねば。

レース当日は朝から雨。レース開始頃には止んでくれたが、路面はウェットなのでバイク・衣類が汚れるのが残念。群馬CSCも落車しやすいコーナーがあるので、前回の反省を活かしタイヤ空気圧は前後6.5気圧位にしてみる。
そして今回SAクラスに若手有望株のエカーズが5名参戦!マジか?と思うがマジだった。詳細は知らないけど、JPTイナーメ所属のフランス人選手もエントリしている。
SA表彰台常連の有力どころとしてはイノウエレーシングイノウエさん、フィンズエンドウさん、サイタマフクハラさんらが参加しているが、果たして我々でどこまでエカーズと勝負できるか?

スタートする頃にはだいぶ蒸し暑くなり、シューズが汚れるけどカバーを外す。気温も上がりそうなので750ml2本装備。一本飲み切ってしまったので丁度良かった。
出走27名中、上記の6名が海外やJPT以上のカテゴリで活躍している選手。JCRCトップカテゴリのSAアマチュア軍団はどこまで対抗できるか?
SAクラスは6km×10周の60㎞。9:30定刻通りレーススタート。
結果:SAクラス 6位(入賞)
いつも通り最初の下りを終えてからパレード解除、エカーズがペースを上げるのですぐに一列棒状となる。かなり速いペースだけど1周目なので皆まだまだ元気。チャンスがあれば飛び出たいとは思っていたけど、今日のレースの雰囲気を掴むため、まずは観察。
エカーズの選手は下りでも脚を緩めず踏んでいくからペースが緩まる場面がない。大抵心臓破りの坂を超えたあたりで集団が落ち着くシーンがあるのだけど、そこでも踏み込んでいくから登りで不用意に遅れるとそのまま千切れてしまう。結果登り含めて今回ほぼアウターで走り切った。
9分/周ペースで進むエカーズトレイン きついです
僕はというと、ほとんど先頭交代に加わらずに序盤は成り行き任せにした。そもそもこの高速巡航で飛び出る脚力は無いし、更にここからアタックがかかると考えると、悔しいが温存しておくしかない。ので、先頭に出ても特にペースを上げたりもせず、疲労しないことを心掛けて走った。ただ、リフト坂の巡航速度は僕の方が上だったので、そこだけは積極的にペースを上げた。エカーズペースに任せていたらジリ貧なので、少しでも彼らのペースを乱さないといけない。わずかでも勝機を見出さねば。

中盤になってくるとエカーズが徐々にアタックを増やし始め、更に苦しい展開になってくる。一度心臓破りでインナーに落として登ったら、その後のペースについていけなかったので、上りもアウターで対応するしかない。かなりきつくて所々切れそうになったけど、他選手の動きを利用して最低限の出力で乗り切った。それにしてもイノウエ選手が調子良さそう。心臓破りのアタックでも先頭付近で対応しているし。あのスプリント力を擁して登りも強くなったら付け入るスキがなくなるような...
更に途中からマツダ選手(?)が単独で先行し始める。距離が開いたら他エカーズ選手が一気にブリッジをかける可能性があり、その時点で詰みだ。本気のアタックがかかる可能性が高まり更に警戒するが、そこまでガチガチのチームプレイはしないつもりらしく、逃げるのも追うのもエカーズみたいな展開になったりしていた。
と言いつつも毎周のように心臓破りでふるいがかかり、徐々に人数が絞られていく。
毎周千切れそうになりながら食らいつく
9周目でSAクラス2分後スタートのBクラスに追い付いてしまった。丁度僕がリフト坂を先頭通過したところだったので、Bクラス集団後方の選手に聞いたところ、この周が最終周とのこと。Bクラスラストのアタック合戦・ゴールスプリントに他クラスが混ざると危険だと思い、SAクラス集団には少しペースを落としてもらうことにした(エカーズの選手には「君らが速すぎて追い付いちゃったじゃん」等と下らないコメントして済みません)。
と思っていたら、Bクラスが心臓破りでペースアップしたのに合わせてSAクラスが1名飛び出ていく。集団が少しざわつくけど、(他力本願だが)何とかなると思い、無理に追わずSAクラスをまとめてBクラスの千切れた選手をパスしつつ集団走行を継続。結局バックストレートあたりで吸収したが、エカーズの選手が飛び出た選手に優しく注意していた。こういう注意がとても大事。
Bクラスのゴールスプリントを見つつ、何気に集団を率いてラスト一周のゴールラインを先頭通過。脚を使わずJCRC賞1位ゲット(笑)。

ラスト1周は10名程。下りで無理な動きはなかったけど、リフト坂に向かってガツンとペースが上がる。エカーズ3名とイナーメフランス人に対抗できるのは...おお、イノウエ選手がいるではないか!思わず「スプリンターお願いします!」と声かけてみるが、結構消耗しているとのこと。心臓破りでお互い生き残れたら、おじさんの維持を見せつけるためにアシストしようと密かに誓う。
そして最後の心臓破り。エカーズ2名がガツンと飛び出て追いつけない。さらにもう一名エカーズが出ている。やばい、と思いつつフィンズ・イナーメの選手に食らいつき、バックストレートを踏みまくる。なんとかゴール直前に合流し、6名のスプリント。
久々のスプリントと思いつつ、あまりスプリントのキャリアがないので、1名動いた瞬間に合わせてスプリント開始。ライン取りでミスってエカーズの後ろになり抜けない。残りはフィンズ選手との5位争いだが、ゴールラインに集中してハンドルを投げ込み、僅差で前輪が先着!やったぜ!と思ったら結果は6位。実際の計測タグ・計測器の設置の関係か?まぁ何を言っても負け惜しみなのでしょうがない。ゴール前の感覚としてはかなり切れていたので、良い経験になった。
レース後にエカーズの青年らから声をかけてもらう。聞いたところ、特にチームプレー練習などの課題をもってたわけではない模様。まぁ実際レース走りながら手心加えてもらっているのは分かっていたし。あれだけ若くとも、我々ホビーレーサーとは比べもにならないキャリアを積んでおり、レース展開の仕方がとても参考になった。終始先頭引いてた彼らの疲労度はこっちの倍だろうな。
老婆心から僭越ながら「下りの最中はホビーレーサーには近づかない方が良い」とコメントさせてもらった。正直彼らが期待するほどの技量を我々が持っていないため、場合によっては落車のリスクがある。万が一落車が発生した場合、原因が何にせよ、日本自転車会の将来を担うであろう若手を「事故らせた」と僕らが指をさされる可能性があるからだ(マジで冗談ではない)。
ともあれ一緒に走れて(引き吊り回されて)楽しかったです!

午後は古巣TMUCC1年生のデビュー戦(?)を見学。
何だかんだ順位に一喜一憂し、悔しそうな顔しているのもいたけど、初戦から結果が出るなんて誰も思っていないし、Xで勝って調子に乗られても困る。初戦は無事に完走するのが最も大事なことなのだ。普段の練習とレースを比較して、どの分野のトレーニングが足りていないかを考えフィジカルを強くし、その上で次どうやって走るか戦術を研究していく。
大事なのはレース後にどうするか。何もしなければ何も変わらないけど、何かすれば何かが変わる。特にJICFのレースはJCRCより殺伐として危なっかしいので、頑張って成長してもらいたい。特に男子は群馬CSC・日本CSCは10分/周が最低条件と思うので、パワー・スタミナの底上げからですかね。

弊社夏休みを利用して温泉宿でゆっくり休んでから帰宅。
とりあえず前半戦のレース無事終了。

反省・感想
パワートレーニングの成果が確認できた…朝練で90秒400W程度の登坂インターバルをしているので、その領域で苦しいことはほぼなかったけど、心臓破りではその上の領域となるため、頂上付近で結構苦しい思いをした。秋にかけてもう少し短時間でも高強度に対応できるフィジカルに変えていきたい。
他人任せながら最後まで残れた…結果は6人スプリントの6位と振るわないけど、最終局面に残れて良かった。レース中も結構苦しい場面はあったけど、人に任せていいところ、自分で頑張るしかないところの見極めが上手くいき、最後の展開まで生き残ることが出来た。ベテランレーサーになって嗅覚がかなり研ぎ澄まされている。ただし、今後も自分自身で状況を打破できる脚力を付けるべき努力が必要。
スプリントの感覚は上々…昨年の沖縄以来、スプリントフォーム等集中して走るようになった結果、ラインを切る感覚などかなりスムーズに動けた。正直パワーは上がっていないけど、以前より体の動きが最適化された気がする。練習メニューのせいだが、平地スプリントの距離感がまだまだなので、今後取り組んでいく。

エカーズの集団参戦という思わぬサプライズだったけど、中々楽しいレースになって良かった。毎回蹂躙されると堪えそうだけど、彼らのようなトップ選手と走る機会は滅多にないので、たまにはいいかな(せめて単騎でお願いします!!)

とりあえず本年度の前半戦は終了。
次レースまで一ヶ月以上空きがある。仕事もこれから佳境になるのがあり忙しいと思うけど、秋シーズンを全力で楽しめるよう、もう一段階レベルアップすべく頑張ろう。

2019年7月15日月曜日

2019-07-15 そでがうらサ マーサイクルロードフェスタ

袖ケ浦のサーキットレースにエントリーしました。
ほぼ平坦で得意なレイアウトではないけど、4月に富士スピードウェイが走りやすかったので、楽しめるかと思い参加。まぁほぼ平坦なので、勝率は台分低いと思うけど、普段平地レースは知らないから色々学んできたい。

当日は残念ながら雨。
会場に到着したころには小雨でレース中には止むと思われたけど、結局ずっと雨だった。
参加カテゴリは2時間エンデューロクラス。雨だったけど初めてのコースなので試走はしっかりやる。所々水たまりがあるけど普通に走れる感じ。ただ主催者側から一部油が浮いていて危険とのことで、コーナ手前で車線が狭まる区間があった。まぁしっかり減速すれば危険なところはない。

袖ケ浦のサーキットは1周2.5㎞位だけど、エンデューロソロだけでも200名以上いるので落車が怖い。早めに並んで先頭スタートを確保する。
序盤はマトリックスの選手がペースコントロールをするのだが、佐野選手のデカさにビビった。あれば全日本チャンピオン経験者か。
何だか慌ただしく準備をしていて、優勝を真面目に狙っていないせいか、全然緊張せずに八時過ぎにレーススタート。
結果:2時間エンデューロソロ 8位 (先頭集団ゴール)
1周目はローリングで2周目の危険個所を越えてからリアルスタート。マトリックスの選手がガンガン引いて行くので参加者はただただついて行くのみ。さすがにこのペースで走られると動きようがない。マトリックスとしても、集団を棒状にした方が安全だという狙いがあるのだろう。
序盤はマトリックスペースに合わせる
マトリックスが引いている間は仕掛けようがないので、色々観察しながら走った。プロ選手は声が大きいし、コーナをとても丁寧にクリアしている。彼らからしたら、体が資本なので、仕事とはいえこんなレースで落車していられないのだろう。
 
そのうち参加選手もローテーションに加わり、淡々と進んでいく。
集団走行中はとにかく脚から力を抜くことを意識
ただ周回をこなすだけなののだけど、何故か次々に落車が起きる。「減速しましょう」って何度も言われている区間で突っ込んでいくから...私もコーナーで後ろから体当たりされたけど、奇跡的に復帰できた。
結構落車が頻発していたようで怖くなったので、どこかで飛び出ることにした。すると1時間過ぎたころに先頭引いている選手が左後ろをチラ見しているのが見えた。「ここしかない」と思い右側からアタック。雨で視界も悪いので、一気に距離を離すことが出来た。
残り1時間弱の距離だけど、メイン集団が逃げを失念していれば決まる。なので決めるつもりで走り続けた。
結構いいペースで走ったつもりだけど、残り20分くらいで捕まってしまう。きつかったのでその周は「ちょっと休ませて」と頼んで数分ローテーションを外させてもらった。ともかくレースは降り出しに戻る。
すでに逃げで脚を使ってしまったので、流石にゴールスプリントは無理だな。と思っていたら、何気ないところで前を走っていたRXの選手が単独落車。突っ込みそうになったのでコースアウトラインで回避を試みたが、何とか事故無くコースに復帰できた。終盤集中力が切れてくると同様の落車が増えると思ったので、やはり飛び出たい。
まてよ、「ゴールスプリントの余力はない」、「飛び出たい」という条件ならやるべきことは明らかだ。
というわけで、隙を狙っては毎周のようにアタックを仕掛けた。さすがにメイン集団も驚いたようだった。とにかく何度もアタックをしてみたけど、やはり終盤なので逃げさせてくれない。まぁそれでもよくはしたので良しとする。
ローテーションをぶち破ってアタック!
何度でもアタック!!
攻撃あるのみ!!!
まぁ結局ラスト一周までに逃げが出来なかったので、残りはメイン集団で安全にゴール。
最後はゆったりゴール 安全第一です。
結果は表彰圏外の8位だけど、やりたい走りはおおよそできたので良しとする。

レース終了と共に雨は上がり気味。
表彰圏外だけど、レース終了後にサクサクと表彰を進めており、運営のスムーズさに感心した。
アクアライン通行量が高いのがネックだけど、1時間ほどで帰宅。

反省・感想
・雨落車多すぎ…STRAVAにグダグダ書いたので細かいことは割愛するけど、危ないと思った行動をしてはダメ。無理なことは無理。取り戻せない怪我だってあるし、加害者として背負いきれないダメージを他人に与える可能性だってある。レースを楽しむために、危険と感じる行動は絶対にやめましょう。
最後まで走れた…雨で全体のペースが遅くなったのもあるけど、若干アップダウンのあったおかげで川崎EDと違い最後まで動いて走れた。厳しい立ち上がりが無かったのもあるかな?いずれにせよ最低目標の「先頭集団ゴール」は果たせた。得意・不得意が明確になってきたからと言ってすぐに改善できるわけではないけど、練習の課題としよう。
逃げに慣れた…捕まったとはいえ、失速せずに逃げが走れたし、何より大集団から一発で飛び出ることが出来た。もちろん勝てなきゃ意味はないけど、逃げチャンスの嗅覚だけは研ぎ澄まされてきた感じ。
安全意識の重要性…今回マトリックスの選手と走ったけど、彼らは決して無茶な走りはしていない。もちろん嘘みたいなペースアップはあったけど、コーナーリングではしっかり減速し、追い抜き時は必ず声をかけていた。「左抜きます!」「ふらつくな!」「前見ろ!」とよく注意していた。プロ選手からしたら我々のような素人と走るのは「怖い」と思うけど、確かに後半になり参加者の声出しが減った気がしていた。特にレース序盤・終盤は事故が発生しやすいので、僕も真似て声出しを増やした。
気持ちの切り替えをスムーズに…逃げが捕まった時点で雨の集団スプリントはしないと決めた。残り20分のレースを楽しむために(僅かな勝利の可能性のために)、終盤にかけて何度もアタックをかけたのは良かった。選択肢が正しいかどうかよりも、走っている最中に「迷いなく」動けるのが大事。この感性は大事にしよう。

何となくエントリーしたレースだったけど、思いのほか楽しめた。さすがに平地系エンデューロで勝てる脚質でないのは今年のレースで痛感したけど、楽しいのが大事。気が向いたら秋の下総行こうかな。あそこもメチャクチャきつかったけど。

次戦は久々の群馬CSC。今年のツールドおきなわエースのイノウエ君も参戦予定。
エカーズとかいう刺客がいるけど、おじさんたちの恐ろしさ(?)を見せつけてやるぜ!