2017年7月25日火曜日

2017年前半戦を終えて

とりあえず2017年シーズンも怪我なく無事半分を終えたので、前半戦の成果と後半戦に向けての方針を簡単にまとめてみる。

1. 2017年戦績(前半戦)
03-19 大磯クリテリウム
    エキスパート&エリート 14位
    クラスB 2位
04-16 第31回 ツールド八ヶ岳
    男子B 10位
    20歳代 3位
    男子B 優勝
06-25 第14回富士山国際ヒルクライム
    男子C 2位
07-02 宮ケ瀬クリテリウム
    エキスパート 優勝
07-07 2017東京都クラブ対抗ロードレース
    クラスB 優勝
07-23 JCRC第3戦 in 群馬CSC
    EDクラス 優勝
    SAクラス 6位

ロードレース5戦、ヒルクライム4戦と現時点で9レースに参加。かつてない程のレース参加数だと思う。レース数を増やしたのは、今シーズンも早めにレース感を取り戻したかったためである。自転車競技を長く続けて分かったのは、僕のバイオリズム的に9月~11月が最も調子が良く、逆に3月~5月が弱い。冬の寒さによる練習強度の低さや実践感覚の低下が原因と思う。ただ2016年は2月のウィンターロードに参戦(もちろんボロ負け)して早めにシーズンインしたおかげで4,5月はそこそこ満足のいく走りができた。今年に限って言えば年末年始に海外勤務で一ヶ月強まともに練習できておらず、ビックリする程にフィジカルが低下したため、レースに出て無理矢理後負荷の感覚を取り戻したかった。
上記のように戦績だけ見れば2017年上期で4勝とかつてない成果であるが、それ以上に反省点が多くある前半戦だった。

2. トレーニング内容
今年練習を開始した2月頃は坂道で200W出すのもしんどいくらいフィジカルレベルが落ちており、毎年のように「もう引退かなぁ」と感じていた。そこからはインターバル系トレーニングで体を高負荷に慣らそうとしたが、結果的にそれが失敗だったと思う。平日朝連に使える時間は40分前後なので、昨年通り平日:短時間高強度・休日:ロングライドとしてみたが、そもそも短時間高強度が出来るレベルに達していなかったため、3,4月は朝練の効果が薄かったと思う。短時間高強度とは「短時間」に「出し切る」という難易度の高い練習で、練習再開頃の僕が出来るメニューではなかった。それでも早くレースで成果を上げたいという焦りからペース走トレーニングを省いてしまったのが良くなかったと思う。来年自転車競技を続けているようならば、春先まではローラー台のFTPトレーニングを取り入れようと思う。焦っても成果は出ない。トレーニング濃度は時間をかけてしっかり煮詰めよう。
一方で5月の連休に250㎞前後のロングライドを3回やったら段々内臓系も自転車モードになり始めた。
その後はフィジカルレベルも徐々に上がり、朝練の短時間高強度の登坂インターバルも効果的に走れるようになったと思う。本数を減らして負荷レベルを上げるなどし、よりロードレース耐性を付けられたと思う。
登坂力についていえば、練習コースに使っているヤビツ・大観山で昨年のベストタイムを更新。ただ、昨年から練習用ホイールを変更したので比較しにくい。一度決戦用ホイールでTT走すれば練習の指標になるかもしれない。
6月から職場が変わり、通常の朝練は最大40分位となった。睡眠時間を確保しないと生活(特に健康面)に支障が出るため、今後は仕事が忙しくなるにつれて練習時間が減るだろう。

3. レース内容
  (a)ヒルクライム
ヒルクライムは反省点の多い内容だった。4月の八ヶ岳HC時は体も出来ておらず、当時として妥当な順位だったと思う。車坂峠は序盤から異様な高強度ペースに煽られてオーバーペースとなってしまい、中盤から一気に失速してしまった。翌週のあざみラインは平日レースということもあり参加人数が少なく淡々と走れたため、雨にもかかわらずベストタイムを更新した。一方でその1か月後のあざみラインではフィジカルが充実したにも関わらず、タイムと相手を気にして無茶な走りをし自滅。
やはりオーバーペース走になると失速しがちだ。レース展開次第で動くとしても、ヒルクライムにおいてFTP超ペースを延々と続けることは不可能だ。また、あざみラインに至ってはベストタイム更新を狙い過ぎたのもいけない。「ITT」ではなく「人対人」で「順位」を競うのだから一人相撲になってはいけない(無論練習は高負荷しかないが)。でも、個人的に重要度の高いレース前に気が付けて良かった。ヒルクライムは順位も大事だけど、納得いく走りで勝負したい(負けるなら完敗がいい)ので、後半戦はより勝負に重きを置く。
  (b)ロードレース
ロードレースは逆に出来過ぎな成果だった。フィジカルレベルが低いにも関わらず3月大磯クリテリウムと4月都ロードはメイン集団で完走、都ロードについて言えばあのフィジカルでなんと2位を獲得!さらに反省点の多かった富士山国際ヒルクライム後のロードレース3連戦で3連勝を上げる異例の成果を上げた。特にスプリンター脚質優位の群馬CSCで勝てたのは前半戦最大の成果だ。
3・4月の時点でフィジカルが劣っていたおかげで「如何に疲れず、相手に足を使わせるか」という思考が発達し、7月以降は攻撃パターンのバリエーションも増やすことが出来た。機材効果になるが、今季導入したレーシングスピード(25c、40㎜リム)によって平地・下りのペース維持が容易となり、そのおかげで勝負のかかる登坂まで足を残すことが出来た。僕は登坂が得意だったが、平地・下りでジャブのように攻撃をすることでより登坂で相手にダメージを与える作戦がとれるようになったのは大きな変化だと思う。また周回コースでないと使えないが、登坂をゆっくり登り、その後集団が緩む瞬間にポジションアップする技術も向上した。また、今更だがようやく下りの重心移動が出来るようになり、前より安定して下れるようになった。
・・・書いてるうちにごちゃごちゃしてしまったが、ようするに「脚を残す技術」と「攻撃バリエーション」が充実したってことだ。

4. 2017年後半戦(予定)
08-20 やいた八方ヶ原ヒルクライムレース2017
    男子B
09-10 箱根ヒルクライム
    チャンピオンクラス
09-25 キングオブヒルクライム富士山
    エリート
10-15 JCRC第5戦 in 群馬CSC
    SAクラス or EDクラス(午前開催の方)
10-29 東京都選手権
    クラスB
11-12 ツールドおきなわ
    市民140㎞

まずはヒルクライム3連戦。8/20のヒルクライムは最近下手なヒルクライムレースをしてしまったので、あまりプレッシャーを持たずに調子・走り方を確認するつもりで参加する(初コースなので楽しみ)。次の箱根HCとKOHが後半戦の山場(山場早いな!)である。両レースとも昨年年代別優勝を果たしたので、今年はトップカテゴリーに参加するが、ヒルクライムのトップカテゴリーは初めてだ。初の頂上決戦なので、超人相手に無謀はせずともリスクを恐れず戦いたい。
その後はツールドおきなわに向けたカウントダウン。JCRC群馬100㎞も沖縄対策で参加者が多いと思うのでレベルが高そう。強力なホイールも手に入れたので、昨年のようなローペースになるくらいなら100㎞独走するくらいで走りたい。東京都選手権についてはクラスAに挑戦するのもありだけど、今更今年のライセンスを取得するのは面倒。あと沖縄前に疲れすぎるかもしれない。
そして4度目のツールドおきなわ。過去3年連続山岳賞を獲ったものの、最後の最後で勝負に絡めず過去最高18位。現時点で調子は上向きなので、今年は最終局面まで着いて行き、入賞を目指す。もう山岳賞は見ない!
と、威勢よく書いたけど、色々都合があるので全部に出れるとは限らない。とりあえず意気込みまで。

5. 今後のトレーニング
特別な内容は変わらないけど、平日練習はトレーニングを煮詰める。具体的にはインターバル強度を徐々に上げていく。現在登坂インターバルで90秒400Wを実施しているが本数を減らしてでも450W、500Wの領域のパワーに挑戦する。しっかり煮込めばきっとできるようになる。仕事も忙しくなるので練習量はさらに減ると思うが、練習の「濃さ」でカバーしよう。ただし高負荷走は精神的負荷が大きいので連日上げ過ぎないようにする。
休日練習はロングライドの距離を延ばす。当然ヒルクライムに向けて峠を挟むけれども、距離を乗り込むことは同じTSSでも絶対にスタミナに差が出るので、時間を見つけてはロングライドする。レース終盤のスタミナは思考力低下を防ぐことにもつながるので、大事な要素だ。

勢いで色々書いてしまったが、予定通り上手くいくことはないだろう。頑張り過ぎるとフィジカル・メンタルを崩してしまうので、あくまで「楽しく」継続しよう。
そんな訳で2017年後半戦も頑張ります。

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