2018年1月21日日曜日

TREK EMONDA SLR6 [2018]

2017年は飛躍的に成績を伸ばせ、僕もいよいよ最高スペックのフレームで走るだけの器になったのではないか、と考えて遂に新車を導入。
そこで長年使ってきたGiant TCR Advanced 2[2012]の後継機として今シーズンからの愛車【TREK EMONDA SLR6 [2018]】を紹介します。
無数にあるロードバイクからEMONDA SLRを選んだ理由は下記の通り。
2018年モデルチェンジ…現時点のロード最新技術が導入されているバイクに乗りたかった。いくつかバイクの候補はあったけど、今回はフラグシップのフレームを買うつもりだったので、2018年度にモデルチェンジしたもので選んだ。別に旧モデルが劣っている訳ではないけど。
軽量モデル…何だかんだとヒルクライムレースに出る機会を多くしているので、軽いフレームに乗ってみたかった。
目立つ配色…完全に好みだけど、僕は黒系統のロードバイクを選ぶことはない。道路を走る以上視認性が高い方がいい。白、銀、赤系統で探した。(学生時代は青系統でした)
当然お金も絡みつつ選んだ。候補としてはTREK、CANYON、FORCUSだったけど、FORCUSはあまりモデルチェンジしておらず、CYANYONは配色が気に入らず...そんな中ブエルタエスパーニャ(2017)のアングリル峠を駆け上ったコンタドール選手があまりにかっこよく、EMONDAを選ぶことに決めた。
フレーム買いするか迷ったけど、GIANTもTREKもオリジナルパーツが多く互換性が悪かったので、完成車で購入にしました。
EMONDA SLR6(2018)
完成車サイズ52にボトルゲージ・ペダル込みで6.9㎏位でした
(練習用装備でTCRより1㎏位軽い)
TREKのシートマスト構造
意外と振動吸収性に貢献。カーボンレールのサドルを導入するにはヤグラを交換する必要あり。
BB周り(1)
以前から使っているパワーメータ付き6800系52/36のクランクを装着。完成車はコンパクトクランク。
BB周り(2)
チェーン落ち防止部品がついています。
BB周り(3)
レーム自体は細身に見えるけど、BB90はボリュームを感じる。
ダイレクトマウントブレーキ
ボントレガー製の軽量ブレーキが付属。これが意外(失礼!)に効くので良かった。
ただワイヤー交換が大変そうな構造です。
ヘッド回り
ステムのみFSAに交換済。完成車はハンドル位置が高めに出るので、ハンドル低くしたい人はステム・ダストカバー交換が必須。ハンドルもカーボン製。
ホイールはボントレガー製の25Cのローハイトリム。カタログ値で前後1585g
フレームが軽いので、もっと重いホイールを付けても楽しく走れそう。
細かい部品も軽量優先で組まれてる
(完成車重量を軽く見せるためのメーカー戦略なのでしょうがない)
完成車付属のボントレガーサドルも軽量だったけど、乗り心地が良かったのでそのままにしてます。
GIANTから乗り換えて感じたこと。
(感じ方は人それぞれなので、あくまで一個人の感想です。)
・硬過ぎとは思わない
フラグシップモデルで一番不安だったのが「フレームが硬過ぎて合わない」こと。実際に走っていると剛性の高さは感じるけど、GIANTからかけ離れるような感覚ではないので安心した。スプリントパワーも丁度良い感じに維持できる。
・反応性が良い
多分どのメーカーのフラグシップもそうだろうけど、加速性がかなり良くてダンシング・スプリントで良く走る。軽量フレーム・程良い高剛性のおかげか、加速時のパワーも高くなった。ロードレースが楽しみになる性能。
・登坂ペース走の印象は普通
バイク自体軽量化したので速くなっているのかもしれないけど、走った感覚としてはGIANTと大きく印象は変わらない。まぁGIANTも結構剛性のよいフレームなので300W程ではあまり変わらないのかな。もちろんダンシングのし易さは別格に良いです。
・バイクコントロールに不安はないけど、ハンドルはやや切れ気味
軽量フレームだけど速度の出る下りでも安定して走れる。ヘッド付近がよくできているのだろう。ただフラグシップフレームなのでハンドルは切れやすいジオメトリになっている。正直ロードバイクって傾けて曲がるので、ハンドルの切れやすさよりも直進安定性を優先した方が良い気がする(のは私だけ?)
ただダンシングが切れ良くできるので、これもフォーク角度のおかげなのかな?
・振動吸収性がよい
多分シートマスト構造とカーボンハンドルのおかげで良い印象になっているのだと思う。ガタガタ道を下るときにペダルを通して足の裏には路面粗さを感じるけど、手・尻に大きな痺れは感じないのでフィーリングがすごくいい。ただ人によっては合わないかも。
・ブレーキ性能は良いけど整備製が悪い
ボントレガーの軽量ブレーキが組まれているが、効きは想像以上に良い。怪しいようならSHIMANO製に交換しようと思ったけど、十分ロードレースで使える感じだった。ただワイヤの取り回しが複雑で、整備性が悪い。エアロ効果を考慮したんだろうけど、ここはマイナスポイントだ。
・BB90はどうなることやら
BB90はTREKが採用しているBB構造だけど、水没し易さで有名。ショップの人に事情を伺ったところ事実のようだ。レースによっては雨もあるし、そもそもボトルから垂れた水でBBのグリスが流れることもあるらしい。現状不具合はないけど、定期的にショップで具合を見てもらいます。
・ポジションが出しにくい
シートとハンドルについてです。シートマスト構造は振動吸収性と軽量化に貢献している一方で、高さ調整の制約が厳しい。写真では上限ギリギリまでシートを伸ばしてポジションが出せています。これ以上シートを高くしたかったら、別売りのシートマストの購入が必要になります。また昨今の流行なのか、ヘッドが長めに作ってあるのでハンドルを下げにくい。ハンドルを下げるには角度のついたステムや薄いダストカバーで対応が必要。
・風で煽られる(?)
僕だけかもしれないけど、GIANTに比べて横から強風が吹いたときに煽られやすい気がする。まだ軽量フレームに慣れていないのかな?

スペック上は軽量バイクに分類されるけど、反応の良さなどからどちらかというとヒルクライム以上に登坂のあるロードレースで性能を最大限に発揮するバイクではないかと思う。軽量フレームとは言え剛性もしっかりしているし、走りも安定しているので、乗っていて不安に感じることもない。
ただし、ブレーキワイヤの取り回しやBB90構造などを考慮するとかなりレース向けのバイクである(当然だが)。なので、レースに出ないけど軽量バイクが欲しい、という人には正直お勧めしない。とにかくレース志向なバイクです!

サラリーマンレーサーになって以来計13勝を挙げたTCRを超える戦績を期待して、2018年も頑張ります。
Photo




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