2019年12月15日日曜日

2019-12-15 来シーズンに向けて一歩ずつ

 エモンダ入院継続中。
 それでも致命傷ではなかったようなので、ゆっくり回復して頂く。

 とは言っても休んでいいのはバイクだけ。この時期のトレーニングは4月~6月レース結果に直結するので、運動習慣は継続する。
 元々(というか去年も)冬シーズンはTCRに乗る予定だった。別記事でまとめるつもりだったけど、冬の課題は「平坦力」「FTP維持(+向上)」。高負荷&スプリント系トレーニングについては2月以降増やしていくとして、高速集団から千切れない走行能力を身に着けたい。
そのため(?)のトレーニングパーツを装着。

 アルミディープリム(前後2kg級)とDHバー(中華4千円)で超重量化しました。
 本音は「レースのない冬にモチベーションを落とさないための玩具」だけど、建前としては「重いバイクによる操作力(加減速・ダンシング・ジャンプ等)の向上」と「エアロフォームに体を慣らせてDHバー無しでも抵抗の少ないフォームを再現する」ことが目的だ。
 流石に自転車が重く、登りのペースは遅くなった。ただDHバーを取り付けたのは正解のようで、普段より平坦で高出力走が出来るようになった(当然その分疲れる)。ポジションは弄っていないが、普段使っていない(&使えていない)部位に負荷がかかるので結構きつく、その分効果が期待できる。上半身のフォームが固まってくれば、そのうちブラケット&下ハンでも同程度を出力できるようになるかも。
 他、少しずつランニング量を増やしている。冬の間は週2~3で走りたい。発汗量が少ない時期なので長時間走りやすいし、サドル・ハンドルで体を固めるロードバイクよりも体幹のバランスを要するので、そちらの強化にもなるかも。クロストレーニング効果に期待。
 いずれにせよ、ともかくロードの超重量化でいちいち走るのがキツイ。2017年までこのバイクでヒルクライム勝つこともあったのに、まさかこんな姿になるとはな(したのは自分ですが...)。
 冬の間にこの装備で走りこんで、エモンダ復活したら軽さを楽しもう。

 今週になってJCRC(日本サイクルロードレースクラブ協会)様からプレゼントを頂いた。
本当は年間表彰の受賞に参加する予定だったけど、落車の怪我で断念していた。2年連続のSAクラス総合優勝は協会初か?参加者人数減りつつあるけども、日本CSC・群馬CSCでそれぞれ優勝しての受賞なので嬉しいものだ。
 年間チャンピオンジャージも頂きました。
JCRC年間チャンピオンジャージは今年も色鮮やかなデザイン
2018年モデルと比較してみると、微妙に柄が変わっていた。
正面
背面
来年はオリンピック工事の影響で日本CSCレースがなくなると、流石に年間チャンピオンは獲れないだろうな(そもそも何度も群馬CSCに行かないと思う)。
 ともあれ今年もありがとうございました。来年もJCRC様にはきっとお世話になるので、よろしくお願い致します。

 モチベーションが落ち易い冬シーズンだけど、頑張り過ぎると今度は春までに気持ちが切れてしまう。
 出来ることから淡々と頑張っていこう。

2019年12月14日土曜日

2019-12-14 雑記【カリスマ】【誰の為?】

 オリンピック終わるまで日本CSCでレース出来ないと、来年の初戦迷うなぁ。
 CCCFは人気なので多分エントリー間に合わない。再び雨・雪と過酷なツールド八ヶ岳でシーズンインするか? あるいは(来年も開催するなら)富士スプリングエンデューロに出ようかな。と、グダグダ悩み中。

【カリスマ】
 この時期はプロ選手の引退・異動などの話題が増えているけど、個人的に最も大きなニュースがオーベスト移転である。ニシタニさんのブログで最近妙に山梨県ネタが多いと思っていたけど、まさか移住するとは思わなかった。ここ数年高いパフォーマンスを発揮するベテランスポーツ選手のことを「レジェンド」と評することがあるけれど、ホビーレーサー界ではまさしくニシタニさんこそ「レジェンド」だと思う(個人的にはレジェンドとは”現役”であり、”走り終えた”元強豪選手はレジェンドではないと思う、誰とは言わないが)。
 おそらく「最速店長」という言葉も彼がいたから生まれた言葉だろうし、忌憚なき機材レビューやその圧倒的な実力、関東近辺のロードレーサーでは名前を知らない人はいないのではないだろうか。最近はホビーレーサーの「自転車本」出版が増えているけど、ニシタニさんも執筆すれば絶対売れると思う。
 持ち上げ過ぎかもしれないけど、皆から敬意をうけるに値する方だ。新天地での活動を頑張ってほしいと思います。

【誰の為?】
 「富士ヒルにJPT参加」はすでに決定した有名な話。正直来年JCF登録しない&富士ヒルにも出ない僕には全く関係のない話題だけど、巷では賛否両論あり、僕個人的にはネガティブである。
 JCFとしては富士ヒルという最大級の自転車イベントにJPTを参加することによって知名度拡大を図る狙いがあると思う。そうでなければわざわざ優先度の低いヒルクライムレースになんかJPTを組まないだろうし、JBCF同様あざみラインを走ればいい。
 でもJPTアマチュア選手(not専業選手)で富士ヒル選抜クラスに出ている選手はどうすればいいのだろう。選抜に出たらJPTからペナルティ?そして(実力問わず)富士ヒルに参加する方々の多くはUCI規定重量6.8kgを軽く下回るバイクで走っている。もしかしたら主催者選抜クラスにも規定が波及するかも?
 さらにJPTが走るとスケジュールが大きく変わるはず。富士ヒル参加者の大多数が一般の「年代別カテゴリ」で本来彼らが「主役」である。交通規制時間など大会運営側の支出が増えるのは間違いないけど、一般参加者のエントリ費が増えたりしたら誰も納得しないだろう。
 連盟がJPTレベルを上げるべく必死になっているのは分かるけど、既存の人気イベントに売名目的で乗っかるならば、前日土曜日に会場付近でJPTクリテリウムを開催する方がまだ効果的なのではないだろうか(そもそもJPT選手自体ヒルクライムに参加したいのだろうか?)。
 主催者選抜優勝者の表彰よりもJPT勝者の表彰が優先されたらなんかしらけそうだなぁ。
 とはいえ決まってしまったのならば、ホビーレーサーを蔑ろにしない上手い施策を期待するしかないですね。

なんて雑記を書いてみる。

2019年12月8日日曜日

2019-12-08 入院報告

 ツールドおきなわを終えて早一ヶ月。
 今更ですが先週のレースで落車し検査したところヒビが発覚し、完治は1月になるという事で入院することになりました。

 僕の自転車フレームの話です。
*身体の方は打ち身・擦過傷のみで軽傷でした。

 レースについては本当に特筆する内容がないのでレポートは割愛します。
 落車したこととシーズンオフもありせっかくの機会なのでショップへOHの持ち込みをしたところ、シートステーにダメージがあったと連絡を受けました。結構ショックでしたが、CDG様で修理可能とアドバイスをいただき、現在入院中です。
 詳細調査のあと修理見積など決まるのでしょうが、とりあえず直ることを祈ります。従来の振動吸収性が若干損なわれるかもしれませんが、パワーロスが無ければもう文句は言いません!

 いずれにせよ、冬のトレーニングはGIANTメインにするつもりだったので修理に時間を要する分には問題なし。
やっぱりGIANTは走りやすい。が、あいかわらずアルミディープリムは重い。因みにさらに重くなるオプションを追加する予定。
 2020年のレースは多分4月からなので、それまでに心身・機材ともにパフォーマンスが出せるようになっていればいいので、目先の遅さは気にしない(と自分に言い聞かせる)。
 エモンダに比べれば若干性能の劣る点もあるけど、2017年までのメインバイクでいくつかのレースで優勝を共にしたGIANT TCR ADVANCED2(2012)。これでこの冬強くなろう。

 そういえば、大変残念なことに豪雨災害&オリンピック工事の遅れで日本CSCはオリンピックまで使えず、ウィンターロードやチャレンジロード、春の都ロード&JCRC開催は不可能っぽい。すでにウィンターロードは下総開催と通知があったけど、下総で勝負に絡むことは出来そうにないのでパスかな。アマ(アマチュア&甘ちゃん)なので無理に苦手なレースに金払ってまで出ようとも思わない。
 で、都ロードに出ないとなると、JCFライセンスを継続する理由もないな...
 そうなると2020年初戦はJCRC群馬orツールド八ヶ岳or富士スプリングエンデューロあたりか?
 まぁゆっくり考えよう。

 また、久々にランイベントへエントリーした。2013年度の横浜マラソン(フル)以来なので、本当に久々だ。2月の神奈川マラソン(ハーフ)で、今回参加は2回目になる。 
ちょっとコースが狭くなる場所もあるけど、地元なので参加が楽なのです。
 あとは3月の三浦マラソン(ハーフ)に出るか検討中。こちらはアップダウンがきついコースだけど、どうせ3月も自転車レース出ないし、いつもバイクで走っているコースなので面白いかも。

 そんな感じで、エモンダが復活するまでに乗り手の方もパワーアップする様頑張ります。

2019年11月10日日曜日

2019-11-10 第31回 ツールドおきなわ2019

今年も参戦しました、ツールドおきなわ。

2014年に初参戦して以来、これで6回目の参戦。
2017年までは毎回登坂でペースを上げる特攻野郎と思われていましたが(実際その通りですが)、2018年はついに2位入賞を果たし、今回はなんとゼッケン1001番を背負わせてもらうことになりました。

 今更ですが、今年おきなわに向けてのモチベーションは実はあまり高くありませんでした。昨年度にかなり満足のいく結果を出してしまったこと、10月JCRCで勝利しハングリー精神が欠如していたこと、またゼッケン1001だからマークされてリンチにされそうなこともあり、メンタル的には下向きでした。
 それでも1001番ゼッケンをつけて走れる最初で最後の機会と思い、今年もレースを楽しみたいという点だけはブレません。まぁ旅行(+レース)を堪能したいと思いました。

 そんな訳で仕事のスケジュールもギリギリコントロールしつつ、11/8(金)に沖縄入り。
那覇空港で自転車受け取り
AM着のナカジマと合流し、名護に移動して昼食。
ソーキソバ+ジューシーで満腹
PM那覇着組がホテルに来るまで時間があるので、そのまま本部半島をサイクリング。
風邪も弱くて走りやすいし、本州よりも日が出ている時間が長いので快適だった。
Trek2台
午後着組の3名と合流し、夕食+飲み。やはりオリオンビールを摂取しないとツールドおきなわは完走できないな(笑)。

11/9(土)は道の駅国頭から普久川ダムあたりを試走。おきなわ初参戦の2名も結構速い。
また、道の駅で広報の方と写真をとったりしました。
 https://www.facebook.com/yuiyuikunigami/posts/2685996618090053
 JCRCジャージを着てきたけど、広報効果はあるか?

 その後は「わぁ~屋」で猪豚丼を食べて、デザートに国頭ドーナツとブルーシールアイスを食べて(←食べ過ぎ!)、コースを走りながら会場入り。
受付で待望のゼッケン1001をゲット!
 走った方は気付いたと思いますが、皆さんの強い要望が届いたのか、今年は若干ゼッケンが小さくなっていました。
来年はもっと小さくてもいいぜ!
受付終了後は国頭行のバスに乗車。何だかんだ16:10頃に出発し、17:00頃には国頭に到着。
 今年も例年通り(?)いずみやに宿泊。レースの支度をしてから夕食。毎度ながら美味しい。
 その後はさっさと就寝。

11/10(日)、ついにレース当日。
 5:00頃から朝食をとる。自分は結構食べる方だと思っているが、ツールドおきなわの朝は毎年ながら食欲がわかない。多分前日に食べ過ぎてるからだろう。まぁ毎年レース終盤はきつくて吐き気を覚えたりするので丁度良いか。
 バスに荷物を預け、少し落ち着いてから会場へ移動。そういえば手荷物預けは国頭スタート地点でも出来るようだったけど、どこにも記載が無いし、時間も曖昧なのでリスクがあると思いバス預けにした。この辺りが毎年ながら杜撰だと思う。
 会場は結構肌寒い。来年出る方へのアドバイスですが、100円ショップで使い捨てのレインコート(2枚くらい)買ってくると良いと思います。
 会場では色々とご挨拶。
 ここ数年JCRCで一緒になる機会の多かったSHIDOナカオさん。何と210㎞定員オーバーで140㎞に来たとのこと。ニセコ落車で重傷を負いまだ腕の上がり切らないというジビキさんも気合で参戦。またRXフクダさんには「うちの若いのの相手お願いしまーす」なんて言われたけど、すでに9月の富士チャレでボコボコにされています。また、アマチュア日本最強クラスのヒルクライマーカトウさん・シュクヤさん(18年100㎞チャンプ)とも雑談しながらレースを待つ。
 そういえば、僕はあまりTV見ないのだけど、NHK番組のチャリダーから取材を受けた。レース前に取材って初めてかも。昨年の成績等から取材対象絞っているようだけど、正直僕より脚力ある選手は沢山いるので取材対象としては失敗ですね。
因みに「注目している選手は誰ですか?」という質問に対しては知っている名前数名上げましたが「日本最強クラスのクライマーカトウ選手」と答えておきました。
 因みに後で教えてもらった画像がこちらになります。


 
 流石にこのメンツと名前を並べられても困る...

 正直今年の市民140㎞はメンツが凄すぎる。210㎞上位に入るクライマーであるモリモトさん・ナカムラさんに肩を並べる超人カトウさん、210㎞で安定した成績をもつナカオさん、JBCF_E1でも上位に名を連ねる湾岸サイガさん・内房フルタニさん(僕ですら名前を知っている)、チャリダーにしても補強選手を入れたらしい。昨年同様RX・バルバも強力な布陣だし、JPT選手までいる。正直このメンツが市民140㎞だったら210㎞って誰が走ればいいのよ...
 といったところでビビってもしょうがない。今年も目いっぱい楽しもうではないか。
210㎞が通過し、9:20頃レーススタート。

結果:市民140㎞(オープン) 21位
スタートは前方付近に位置どる。先頭交代が安定しないけど、ナカオさんの動きに合わせて走ったらだいぶ楽だった。スタートしてすぐのトンネル付近も安全にこなし、1回目の普久川ダムの登坂へは先頭で突入。
1回目のKOMは先頭付近で淡々と回す。2名ほど飛び出していくが、今年は(も)KOMは狙わないので、そのまま逃す。
 集団先頭を引いていたら途中チャリダーの選手が挨拶に来る。名前は確認していないけど「早く後ろのうっとおしい奴ら千切りたいですね!」とか言ってきたのでイラっとした。皆忙しい中予算・日程調整をして沖縄まで来ているのに「うっとおしい奴ら」とは何様だ!もっと参加者をリスペクトしろ!と思うが、説教するほどお人好しではないのでスルーする。チャリダーボスのカケイ選手に至っては禁止されているのにゼッケン折り曲げて小さくしているし、放送時に映って違反行為指摘されたらどう言い訳するんだろう。まぁ関係ないけどね。
 そんなこんなで一回目のKOMは特に消耗せず頂上通過。
 下りは相変わらず遅いので結構抜かれるけど、補給地点過ぎる頃には追いつけるので焦らない。途中で気が付いたけど、ツールドおきなわの下りが遅い理由は技量もあるけど「ブラインドコーナーの先に落車している人がいるかも」と想像してしまうからだと思った。だから下りはビビりなくらいでいいし、それで遅れたことに対するリカバーで脚を使うのも税金みたいなものだから気にしない。後述するけど、結果的に今年のレースはその意識のおかげでリスク回避できた。

 おおよそ下り終わってから聞いたところ、KOMから単独逃げらしい。まぁこの距離で単独逃げは厳しいだろうし、出来る選手ならばもはやなすすべ無しだから気にしない。ちょくちょくペースが上がりつつもひとまとまりで辺戸岬を進んでいく。
 100㎞スタート地点あたりから始まる「奥の登り」で前に出てみた。逃げとのタイム差を詰めたくて集団に「ハイペースの意識付け」をしたかったことと、登坂が苦手な選手に少しでも消耗してもらいたかった。例年広がってたらたら登る展開が多かったけど、今年は1列棒状のまま頂上まで引っ張ってみた。
 頂上で先頭交代したとき、サイガ選手が無言でサムズアップしてくれた。こういうリスペクトは何となく嬉しい。機会があれば僕もやろうと思った。その後もペースはそんなに緩んだと思わないけど、逃げは2名となりあまりタイム差は縮まらず。この辺りではRXの選手が集団ペースをコントロールしてたかな。そのまま2回目のKOMへ突入。

 丁度市民100㎞(over40)の集団と重なったので、リスク回避のためペースを上げて単独で集団を交わしてKOMに突入。そのまま集団を待つつもりだったけど、後ろから緑のEMONDAを駆るフルタニさんに「行きましょう!」と誘われてしまう。2年前にここからの逃げで失敗してるんだよなぁ...と思いつつも、今年はレース展開を楽しもうと思っていたので一緒にKOMを登り、逃げへの合流を目指すことにした。「きつ過ぎないペースで登りましょう」と言われつつも自分は結構きつい。と思っていたら、最強クライマーカトウ選手も上がってきた。けど、あまりに速すぎるのでフルタニ選手とスルーすることにした。そんなこんなでひぃひぃ言いつつ2回目のKOMを通過し、レースを半分消化。

 後半戦(というか本番)となる学校坂あたりで逃げ2名に合流。ただカトウ選手はそのまま単独で行ってしまった。そのまま4名で回すけど、集団とのタイム差が厳しそうなので「カウンターアタックに注意しましょう!」など声かけつつ無理せず回し、メイン集団に合流。その時にフルタニ選手は別選手とまた逃げて行った。元気だなぁ。
 メイン集団は40人前後か?2回目KOMでそこそこ脚を消耗してしまったけど、急激なアタックはかからないのでなんとか集団には残れる。ただ、皆じわじわと削られている様子。
 それにしても単独逃げのカトウ選手とのタイム差が縮まらない。フルタニ選手らは吸収したものの、結構長い間逃げている。しきりにバイクからカトウ選手の名前とタイム差が連呼されるので「指名手配か?」「逃走犯みたい」と集団内で笑いが起こる。こういう緩んだ雰囲気もロードレースの醍醐味と思う。しばらくするとカトウ選手も逃げを止めて集団に合流したけど、まだまだ元気そう。

 試走した時に確認した土砂崩れで片側一車線区間がある下り区間に突入。ここも集団後方からゆっくり進入した。皆結構なスピードで突っ込んでいるけど認識しているのか?と思っていたら、1車線になった出口付近で数名落車してコースが埋まっている。目の前の自転車を吹っ飛ばしながら奇跡的に落車を避けたが、僕の丁度横で選手が一回転していた。この落車で有力選手であるRXキクカワさん、サイガさん、シュクヤさん、カワダさん(18年100㎞チャンプ)がメインから消えたようだった。下りの始まる頂上からカラーコーンでずっと1車線にしておけばまだ事故は減ったかもしれないのに、と今更か。

 人数を減らしながら集団はペースを落とさず進んでいく。羽路までの平坦区間は例年牽制気味になることが多かったけど、昨年の大逃げ(僕が犯人です)の反省からか、かなりペースが速い。脚の回復が図れないまま、終盤の羽路ダムに突入。
 この時点で羽路を越えるだけの脚は無いと思っていたけど、いざ羽路の登坂が始まっても意外とペースが遅い。意外とみんな消耗しているのか、強力なアタックは一切かからないため、淡々としたペースでトンネルを越えて頂上へ。何気にメイン集団で羽路ダム越えたの初めてかも。
羽路ダムはそこからもアップダウンが続く。結構きつくてポジションを落としつつ粘るけど、下りで離れ気味になり何とか追う。国道までには追いつくかと思ったけど終盤のカーブで報道車に道を止められてしまい、完全にメイン集団と離れてしまう。ここまでか。

 その後も全開で集団を追うけど、メイン集団も流石に活性化しているらしく、最後はメイン集団+10秒でゴールラインを通過。

長いようで短い140㎞が終わった。
やっぱり疲れた。
でもやっぱり楽しかった。
スプリントには入れなかったのは心残りだけど、五体満足で今年も完走できたことに一安心。それにしても初出場の2014年よりも30分程早くゴールしたのに当時と同じ21位って、ここ数年の参加者レベルの変化が凄まじいな。

 ゴール後はお互いの走りをたたえ合う。RXからはタカミサワ君があの混戦スプリントで6位入賞したそうだ。羽路では後ろの方できつそうだったので、本当にすごいと思う。怪我復帰戦のジビキさんも無事完走。一緒に参加した面々も落車なく終われた。
 レース終了後もちょっぴりインタビュー受けたけど(21位ですけどね~)、もう何しゃべったか覚えてないや。
 あと、昨年一緒に大逃げしたイワキリさんとも再会。210㎞に参加されていたけど、タカオカ選手・イノウエ選手のKOM登坂速度が常軌を逸していたとのこと。この世界天井は高いなぁ。

表彰もないのでさっさと片付けをし、那覇に移動して沖縄旅行本番(?)の打ち上げ。疲れていたせいか、何食べても美味しいし、簡単に酔ってしまった。
締めのソーキソバ。毎年食べてる店だけど、とても美味しい。
翌日は国際通りを散策してから帰宅。
今年も無事終われて良かった。


反省・感想
レースへの入れ込み具合…冒頭記載の通り、昨年ほどツールドおきなわには入れ込んでいなかった。ただ走ってみて思ったのは勝てるかどうかはともかく、もっと入れ込んでいれば上位に食い込めたと思う事。一つのレースに集中して臨むのは結構大変だけど、それだけの価値があるレースなんだよな。タカオカ選手の「過去10年で1番の仕上がり」って言葉が言えるくらい集中できるか分からないけど、来年出るならゼッケン番号も気楽になるし、頑張ってみようかな。
登坂はある程度こなせればOK?…すでに10月のHCレース終わってから体重増加傾向にあり、普久川ダムですらかなり不安だったけど、体重があっても意外とついていけた。もちろん軽いに越したことはないけど、ロードレースは無理に減量してエンデュランス能力下げたらダメなので、この辺りは日々の食生活(→仕上げ具合)が大事なんだろうな。来年は知らないけど、去年・今年は登坂で決定的な勝負はつかなかったので、おきなわ(140㎞)は最低限の登坂力と最後のスプリント力が大事なんだろう。
下りは怖がりで丁度良い…やっぱり70km/hを越える速度で突っ込むのは怖い。そもそも普通に練習していてそんな速度域になることないし、一般道なら法定速度超えなので前走車と追突するかもしれないし。結局遅れる場面は多々あったけど、それに伴う落車を回避できた点から考えても、下りでリスクをとるのは下策だと思った。もちろん今後もバイクコントロールの練習はするけど、他人を怪我させるリスクをとるよりは、遅れた分脚を使って集団復帰する体力強化を優先します。
コース改善要望…おそらく今年のツールドおきなわは土砂崩れ区間で2桁の選手が落車したと思う。擦過傷程度ならいいけど、骨折・脳震盪・バイク全損した人もおそらくいるはず。運営側は「自己責任」と放置せず、コースを設定するうえでちゃんと誘導すべきだと思う。今回の土砂崩れ区間に至っては、下り初めから1車線に絞っておけば、集団が1列のまま下るので落車リスクを低減できたはずだ。といっても自転車関連で対応が早い組織は数少ないので、自分の身は自分で守るしかないのだけどね。
五体満足で怪我無く完走…僕含めて一緒に沖縄へ参加したメンバーは誰も怪我することなく走ることが出来て、本当に良かった。やっぱり無事に走ることが一番大事。本当に良かった。


 レース会場では色んな人に声をかけてもらった。今回だけではないけど「TKCさんはニセコに向いているよ」と勧められたり。時期的には調子低めなので迷うけど、調べてみようかな。
 それにしても、やっぱりおきなわは面白かった。今年はモチベーション低めだったけど、また表彰台目指してみようかな。
 まぁ来年のレースは先なので、冬の間にまたレベルアップできるよう頑張ります。

P.S.
駄文ですが、最後までわざわざ読んでくださった方ありがとうございます。可能な範囲で質問も受けます。おきなわは楽しい(+キツイ)のでぜひ挑戦してみて下さい。

2019年10月30日水曜日

2019-10-30 僕のツールドおきなわ

 10月下旬になり気温が低下。朝練でも長袖・フルフィンガーグローブを使うようになった。
 寒くなってくると体が動きにくくなり、数値上でもパワーが下がっているのが分かる。冬季のトレーニングはウォームアップしないと効率が悪い。単純に効率だけ考えるならローラー台なのだろうけど、やっぱり実走の方が楽しい。趣味は楽しくなければ意味がない。

いよいよツールドおきなわまで2週間を切った。
2014年から何とか毎年参加しており、すっかりおきなわベテランレーサーになりました。
毎年市民140㎞に出ていますが、リザルトをみても妥当かな。過去の実績は以下の通りです。

 初参加。シャカリキの影響で1回目山岳賞をスプリントの末獲得し、2回目山岳でトイレストップで集団からドロップ。その後は死に物狂いで小集団に引っ付き、ミカミに助けられて何とか完走。初おきなわの洗礼を受けました。
 6~9月まで海外出張で、10月の一ヶ月練習だけで参戦。気合で一回目山岳賞を独走でゲット!その後何とか羽路まで残れたけど、そこから先に行くパワーが無かった。
 そろそろ山岳賞争い卒業の予定だったけど、ドイ君との勝負を避けることが出来ず2回目山岳賞争いで全力を出してしまった。結局羽路で千切れたけど、あのバトルに後悔はない。
 風邪引いていたので辛かった。なぜか2回目山岳地点からイノウエ君と1時間を超える大逃げ。結局捕まったけどメチャクチャ楽しかった。が、集団にパスされた後は風邪がぶり返して倒れそうになりながらもなんとか完走。
 山岳賞は完全に無視して、勝負どころの羽路前にしかけるという「予想外」を狙ったアタックが成功。結局スプリントで負けたけど、自身のロードレースキャリア最高の走りだったと今でも思っている。

こうして見返すと、毎年自分からアクションを起こしているなぁと思う(成否問わず)。走っていて思うのは、ツールドおきなわを目標にしている選手の大多数が緊張のあまり慎重(場合によっては臆病)な走りをしがちになっていると思う。
 ではなぜ僕は積極的に動けるかというと「その方が楽しいから」である。僕にとってツールドおきなわは「シーズン終盤の大きくて楽しくてキツイレース」であり、他の要素は他レースと変わらない。勝利欲が足りないのは自覚しているけど、その分自分が楽しいと思えるよう積極的(かつ無謀)な走りをすることに対し、躊躇はない。楽しんだもの勝ちです。
 真面目な話、他選手に身体能力で負けている以上、なんらか自分でアクションするしか結果は出せないと思う。リスクなしで勝てる程ロードレースは簡単じゃないはず。

 そんなわけで、ツールドおきなわ140㎞で「逃げ」狙っている方いましたら、レース中で構いませんので是非お声掛け下さい!
 まぁ今年はゼッケン1001を付けるため、マークされて逃げは厳しいかな。山岳賞争いに復帰するのも楽しいかもしれない。
いずれにせよ、レースは楽しんだもの勝ちだ。今年も頑張ろう。


注:僕に倣って無謀なアタックをした結果DNFになっても、当方は一切責任を負いません!ただせっかく沖縄まで行くなら、お互い後悔しない走りをしましょう!

2019年10月20日日曜日

2019-10-20 富士山ヒルクライム

 例年9月末のキングオブヒルクライム富士山をヒルクライム最終戦にしていたけど、今年初開催の富士山ヒルクライムに参戦しました。
このレースは御殿場側から富士スカイラインを登る27.1km-1653mUPとボリュームのあるヒルクライム。ただ、10月開催でかなり寒そうだし、気持ちはすでにツールドおきなわなので特に調整もせずに臨んだ。
 まぁツールドおきなわ目指す選手なら、この時期はジャパンカップか川崎マリンエンデューロとか出てそうだけど、落車や下手な成績で調子落とすのも嫌だったので、気分転換的な意味合いが大きい。

 早朝スタートなので、前日入り。天気が悪くて会場は霧で何も見えなかった。
完走メダル。とりあえず金が欲しい。
当日も雨予報だったけど、10月中旬とは思えないくらい暖かい。泥除け・レインソックス・つま先シューズカバー等雨・防寒対策しまくりの選手は僕位だったかも。
このレースは事前申請の脚力別スタートで、カテゴリは年代別だけど出走時間がばらけるためネットタイム方式になっている。強豪レーサー多数参加なので、今回は完全に個人TT気分。正直入賞圏外と思っているので、まったく緊張感無くスタート準備する。

一応第1グループで出走なのだけど、何故かそのグループですら人数が多いからって分割して出走させていた。意味が分からん。おまけに6km程パレード区間があるのだけど、立哨役員がいなく、カラーコーンに矢印があるだけなので、コースが全然分からず。どこからスタート地点になるかも良く分からないまま、とりあえず徐々にペースを上げてレーススタート。

結果:ロードC 4位入賞(総合9位(Eバイク含む)) 1時間22分44秒
   メダルカラー:金
 とりあえず淡々と登る。道路は濡れていて落ち葉もあり、所々陥没しているのでパンクに注意して登る。はじめっから個人TT気分で登っているので、集団のペース上下はあまり気にしない。20分位で先頭が加速し始めたけど、あきらかにオーバーペースだったので見逃す。まだ1時間以上あるので無理はしない。
抜かれても無理に追わず、淡々と進む。
その後は4~5人の第2集団(?)で進む。中間地点の水ヶ塚駐車場付近は下り基調なので、この下り区間で集団には入れていて良かった。
途中優勝候補と思われるモリタ選手がチェーン落ちストップしていて、この集団に合流する。あっという間に高鉢ゲートまで加速していくので便乗する。
 ゲートからは集団がまたばらける。少々先行したので、ペース走で同カテゴリの選手2名を置き去りにし、先頭を目指す。まぁネットタイムなので、着順と順位が合わないのだから、とにかく前に進むのみ。
淡々と走っていると、同カテゴリと思われる先頭2名を発見。ゴールまで残り30分程あるので、無理せず詰めよう。と思ったけど、気分が変わり、ダンシングで追走することにした。すでにシッティングのペースがFTP90%くらいになっていたので、軽めのダンシングでも十分ペースが上がる。ダンシングを挟んだペース走ですぐに差を詰めて合流。
 さらに強気になり攻撃開始。更に負荷を上げたダンシングで抜き去りにかかる。が、これが失敗。ダンシングがオーバーペースになって失速。結局先頭から再度脱落。この辺りは経験不足だな。
 そのまま淡々と進み、おおよそゴールタイムが1時間25分(メダルカラー金圏内)を切れそうだと確信が出来た時点で一気にペースダウン。まぁ6位には入るだろうし...なんて気の抜けた走りをしながらゴールを通過。
頂上ではお汁粉が配布されるとあっていってみたら、ただの餡子汁だった。小さくても餅が欲しい。水も配るとあったけど、2リットルペットボトルから勝手に給水して下さいとのこと。配布場所から駐輪スペースまで遠く、事前にそんな通知内からボトルも持ってきてないわ(怒)。
 といいつつも下山誘導が早く、すぐに下山開始。バイクが先導してくれるのだけど、下り区間はいいけど会場に向かっての平地・登りが容赦なくて、メチャクチャきつかった。会場前の坂では皆バイクに千切られていた。

表彰会場では久々にトヒさんにご挨拶。すでに僕では全く歯が立たないスーパークライマーの彼だが、9月頃(?)に車にはねられて腕を骨折したらしい。「脚じゃないから走れる」とレーサー特有のぶっ飛んだ考えを持っていらしたが、総合3位(年代別1位)は流石でした。

表彰終了後は渋滞にも捕まらず早々に帰宅。

反省・感想
ダンシングの良し悪し…今回先頭に追い付くためのダンシングは負担も少なく良い感じだった。一方で攻撃的に負荷をかけたダンシングは上げ過ぎ感があり失速につながった。この辺りは経験なのだろうけど、無理せず冷静な判断で戦いたい。負荷レベルは違えどロードレースと同じだ。
ペースメイク…あまり勝気が無かったせいもあるけど、適切なタイミングで先頭から離れることが出来た。1時間以上のヒルクライムでFTP110%とか延々とキープできるわけではないし、結果的にだがマイペースで先頭に追い付くこともできた。こういった冷静な判断が出来るのは成長した点だ。
運営に粗が多い…本レースは初開催なので期待はしていなかったけど、お粗末な点が目立った。駐車場誘導、コース誘導、スタート方法、下山誘導、表彰式等...特にカテゴリはエリートカテゴリを作ってマスドスタートにした方が混乱が少ないと思う。まぁ今後の改善に期待。

個人的には楽しめたけど、例年だったらもっと寒い時期だし、やはりヒルクライムのモチベーションが下がる時期なので次回以降記録更新を狙うかは未定。
次戦はいよいよツールドおきなわ。
期待通りの成績なんて簡単に出せるわけではないけど、今年も楽しく走れるよう、残り3週間しっかり準備しよう。
4位の商品は美味しくいただきました。

2019年10月10日木曜日

2019-10-10 JCRCの勧めと年間チャンピオン

 前回のJCRCレースレポートの通り、今年もJCRC SAクラスの年間チャンピオンになりました。
 せっかくなのでJCRCの普及記事とレーサー皆の憧れ(?)年間チャンピオンジャージについて説明します。

JCRCの勧め
 僕自身JCRCに詳しい訳ではありませんが、JCRC(日本サイクルレーシング協会)年間数千円のJCF(日本自転車競技連盟)登録が不要な、いわゆる「ホビーレース」です。以前に比べてレース会場のバリエーションは減りつつありますが、有名な日本CSC・群馬CSC・下総のほか、バンクレースも開催しています。
 カテゴリ分けも細かくて、脚力別でSA~Fの他、エンデューロクラス、女性クラス、ジュニアクラス、シニアクラスなど細かく分かれていて、どのレベルの選手でも楽しめる(はず)です。レースの際はゼッケンではなく計測タグとヘルメットカバーなので、準備も簡単です(ヘルメットカバーがダサいとかはなしで)。
 レースは大抵ローリングスタートで、日本CSC・群馬CSCでは下りを終えてからリアルスタートになるため割と安全です。なお、ゴール時の落車を避けるために、ゴール地点での手放し・ガッツポーズを原則禁止しています。これについて「周りに誰もいなければいーじゃん」といった声もありますが、その判断基準に線引きするのは難しいし、万が一の安全対策です。自分の格好つけよりも他人の安全を守ることが大事という事で納得しましょう。
 レースは脚力・年代別で、人数が多くとも40~50人を上限としているため、土平坦の数100人混相するエンデューロレースよりはるかに安全です(人数が多いと複数クラスに分けたりします)。ビギナーでも駆け引きを楽しめる下位カテゴリーから、たまにプロ級選手が参戦するSAクラスまで、幅広いレベルの選手が楽しめます。特に10月の群馬CSCは102㎞と長距離で、SAクラスでもジャパンカップやツールドおきなわの調整にビッグネームが参戦することがあります。

 JCRCは大抵参加賞があります。多くの場合はJCRCソックス(で伝わるのか?)の他、かき氷や豚汁引換券で実用性(?)があります。まぁ靴下は破けるので練習用に何足あっても困りません。因みに前回(10/6)の参加賞はリンゴと豚汁でした。
 参加人数次第ですが、通常上位6名が表彰対象になります。賞状とともに副賞として地元物産を頂けることが多く、自転車グッズとかは稀です。覚えている限りでは米・巨峰・ジャガイモ・ソバ・ジュースセット...あれ、なんか食品関係ばっかり思いつくな。まぁ入賞してからのお楽しみという事で。

 JCRCのもっとも特徴的な点は良い意味で「緩い」雰囲気です。僕は学生の時にJICFで走っていましたが、かなり殺伐とした緊張感でした。悪いわけではありませんが、そういった登録レースと比較して、かなり緩い雰囲気があり、リラックスして臨めます。結果も大事ですが、楽しく走れるでしょう。気になる方はJCRCホームページの写真をご参考にして下さい。
正直、例えばJICFやJBCFで結果を残せず落ち込むよりは、JCRCやWalkride等のカテゴリ分けの細かいレースで経験を積んだ方がはるかに投資価値があると思います。JCF系レースでよくある「すぐ千切れてレースにならずDNF」ってほとんど楽しめないですよね。あまりにひどい結果を繰り返すととみじめに感じて自転車嫌になったり...それよりはJCRC等で個々のレベルに見合った経験を積んだ方が遥かに投資価値があると思います。自転車は楽しいものであるべきです。
 そんな訳で、開催は関東近辺に偏ってしまいますがJCRCはレース感を養い、レースの楽しみ方を覚えるのにとても良いので、機会があれば是非走ってみてはいかがでしょうか!

JCRC年間チャンピオンについて
 細かいところはJCRCのホームページにありますが、JCRCはシリーズ戦になっていて、同カテゴリで首位かつ一定ポイント以上を獲得することで「年間チャンピオン」になることが出来ます。年間チャンピオンになると副賞でチャンピオンジャージが与えられます。そう、ロードレーサーなら誰もが夢見るチャンピオンジャージです。通常チャンピオンジャージというと各大会で1着(ヒルクライムなら年代別でもあるケースがある)で、非常にハードルが高いのですが、JCRCはシリーズ戦で脚力別カテゴリが細かく分かれているため、チャンピオンジャージ獲得の可能性はそこそこあります
2018年モデル 左袖部に文字が指定できます。
 と言いつつ、獲得しやすいカテゴリは脚力別SA・年代別M~G・女性W・エンデューロEDで、逆に難しいのは脚力別B~Fです。何故ならば脚力別B~Fで勝つ選手は普通シーズン中に上のカテゴリにシフトし、ポイントを引き継げないため年間チャンピオンに必要なポイント数を確保できないからです(逆にB~Fクラスで昇給せずに勝ちまくってポイント稼ぐ選手は非難されるかもしれないので注意です)。まぁSAとEDは稀にプロ相当選手が参加することもあるので厳しいこともありますが、M~G・Wは狙い目です。特に年代別は40歳台からあるので、根気強く戦えばチャンピオンジャージも夢ではありません。例え1回も勝てなくたって、2位・3位を複数回獲れば年間チャンピオンに慣れる可能性があります。チャンピオンジャージに憧れる方は、是非JCRCで目指してみて下さい。
 因みにJCRCで年間チャンピオンになった場合の流れです。
 ポイント付与シリーズの第5戦が10月に実施され、その時点のポイントで年間チャンピオンが決定します。対象となった場合、事務局からEメールが届きます。内容としては「年間チャンピオン決定の通告」「チャンピオンジャージサイズ指定」「チャンピオンジャージ袖に入れる文字指定」があります。最近はWaveoneのレジェフィットジャージになります。また、ジャージ製作を急ぐらしく、メール返信期限が短い場合があります(2018年はメール受領から48時間以内でした)。なので、年間チャンピオン該当者は予めジャージサイズと袖に入れる文字を考えておきましょう
 年間チャンピオンは12月上旬のJCRC最終戦で表彰されます(下総が多い)。表彰の際にチャンピオンジャージが渡されますが、郵送はされません(たしか)。ので、本人若しくは代理人が現地で受領する必要があるので要注意です。そのまま着て最終戦レースに出るのもアリです!
(2019-12-15追記)
前日に怪我をして表彰に行けず、JCRC事務局様に相談したところ、チャンピオンジャージ郵送していただけました。とは言え、年間チャンピオン決定したら極力表彰式に参加しましょう!
2019年チャンピオンジャージ
と、思い付きでJCRCの広告的な記述をしましたが、僕自身ロードレースデビュー戦がJCRCで、JICFの殺伐としたレースの合間にJCRCに参加すると余計なプレッシャーを感じずに走ることが出来てとても楽しめました。今はサラリーマンホビーレーサーですが、やっぱりJCRCは気楽に参加出来てとても楽しみやすいです。願わくばまた参加者が増えると嬉しいですね。


2019年10月6日日曜日

2019-10-06 JCRC第5戦in群馬CSC

 秋の風物詩(?)であるJCRC群馬に参加しました。
 元々はアートスポーツ杯という名で108㎞位の長距離を走るレースで、現在は102㎞(6km×17周)になっている。アップダウンのあるコースで100㎞級のホビーレースは数少ないので毎年楽しみなレースだ。

 年々JCRC参加者が減る傾向にあることが残念・心配だったけど、今年は10月第一週にしたせいか、かなり濃いメンツが揃った。JPT選手数名にJBCF-E1選手、ニシタニさん・ナルケさんら強豪レーサーが参戦。午前中のJPT選手と数名は午前中の2Hエンデューロで消耗していると思うので、今回レースのキーとなるのはエントリー42人中5人を投入してきた山中湖サイクリングチームだ。彼らのチームプレーをいかに崩し、いかに利用するかが重要となるだろう。

 当日は天気も良く、風も弱くてレース日和。
 僕にとっては11月のツールドおきなわ前最後のロードレースとなるので、補給の練習も兼ねての走りとなる。今回は250mlのフラスクボトルに糖質・アミノ酸を飽和ギリギリまで投入して持ち込んだ。
 試走もしたけど天候が良かったため、気になるような枝・落ち葉・水溜まりもなく、路面コンディションは良い。
 汗を流すほどの気温ではなかったけど、おきなわを意識して750mlボトルを2本装備。また、集団を移動する感覚が欲しかったのでスタート位置は後方にしてみた。
 そういえば富士チャレや他エンデューロ系レースと比較してスタート前の恐怖感はなかった。やっぱりSAクラスだと皆走れる人だからだろう。
(走れる=知識・技量がある≠脚力がある)
 程良い緊張感の中、11:45レーススタート。
結果:SAクラス(102km) 優勝
 下り終えてからリアルスタート。ぶっ飛んだペースアップが見られなかったので、少しずつ移動して心臓破りの坂あたりで集団前方に出れた。前回のエカーズ参戦時のような9分/周(ave40km/h!)で延々と進む殺人的ペースではなかったので、久々に(笑)心臓破りの坂でインナーギアを使った。
2周目にかけても飛び出すような動きがありつつ適度にチェックを入れていると、応援の方々から
「逃げ2名、30秒!」
と情報が入る。リアルスタート直後から逃げアタックがあったようだけど、後ろにいて全く気が付かなかった。恥ずかしい。
 追う動きがちょくちょくあり、僕もたまに参加。というのは、逃げの1名が山中湖CCだからだ。瞬く間にタイム差が50秒近くまで広がり焦りを感じる。山中湖CC他選手はアタックがあればチェックし、ローテ妨害をしたりもしているけど、あからさまなローテ妨害はヘイトを集めるだけなのでやめた方が良い気がする(本場フランスはあんな感じなのか?)。せめてローテに混じってペース落とすなり、スローペースで先頭走るなりした方がまだ好感触。
途中山中湖CCのフランス人に
「逃げはそっちのチームか?」
と聞いたらわざとらしく
「日本語分かりませーん」
って感じのジェスチャーをされて
「絶対わかってんだろ!」
と怒鳴ってしまった。レース中にイライラが溜まるが、他山中湖CCの選手に聞いたら「うちの選手です」と礼儀正しく教えてくれた。ありがとう。
 とはいえこのままの展開は面白くないし、ブリッジするには離れすぎている。脚を使うけど、とにかく集団を活性化させるようにペースアップを促す走りをする。
何回かブリッジの動きに乗るけど上手くいかない
途中ナルケさんのダウンヒルを見たがあまりに速過ぎて度肝を抜かれた。多分僕とは下りに対する意識・認識が数次元違う気がする。今後もっと考えて走ろう。

1時間過ぎくらいに逃げ1名ドロップし、残り山中湖CC1名と情報が入る。流石に1名逃げは決まらないと思うので、以降は無理に追わず徐々にペースを詰めていく。大事なのは逃げを捕まえた後のカウンターアタックへの対処だ。
 そこでニシタニさんが良い感じにペースを上げていく。ニシタニさんのレース感(嗅覚?)は参加者の中でもずば抜けているので迷わず反応する。他数名も反応し集団を細長くしながら進んでいく。途中で山中湖CCの逃げを吸収してレースは降り出し、と思いつつ間髪入れずにアタックの準備をする。
 ここでアクシデント。心臓破りの坂に向かってシッティングで走っていたらリアホイールに強い衝撃を感じる。思わず「アブねぇ!」と叫んだら、なんと前半ずっと逃げていた山中湖CCの選手が僕にはすって落車していた。斜行したつもりはなかったのだが、登坂でのスピードダウンで突っ込んだのかもしれない。結局彼は落車リタイアした様で、かなりショックだった。
 それでもレースは続く。結局先頭はオーベストニシタニさん、山中湖CCヤマノウチさんと僕の3名となった。ここから50㎞・1時間以上を逃げ切らないといけない。
ヤマノウチさんがいるのでメイン集団は山中湖CCが抑えてくれるかもしれないので3名で回していく。が、ヤマノウチさんは脚を消耗しているのか、ローテに入らなくなる。このまま決まるようであれば、付き位置選手はスプリント参加しないのは暗黙の了解なので「ローテに入らなくていいの?」と聞いたが厳しそう。ただ彼もチームがいるので前待ち作戦になるのかもしれない。
 いずれにせよゴール目指して走るのみ。ニシタニさんと2人で淡々と回していく。恥ずかしながら逃げペースを落としたくなかったので、「下り下手なんで先行ってもらえないですか」と頼んでしまう。後ろでニシタニさんの下りを見せてもらったが、無理に攻めるのではなく、ブレーキ・ライン取りを丁寧に走っている感じだった。基本を極めてこそあのレベルに行きつくのだろう。とても勉強になる。
 しばらくするとメイン集団からナルケさん含む追走4名が確認される。情報ではメイン集団は完全に沈黙状態らしい。ヤマノウチさんが動けない状態なので山中湖CCが追撃してくると思ったけど予想外のラッキーだ。追走に対しては、追いつかれたらそれはそれで面白いので、気にせずペースを刻む。
 流石に段々とラップが落ちてくるが、それでも追走とのタイム差は残り4周ほどで2分近くまで広がる。流石に合流は無いと思うので、残りはニシタニさんとの一騎打ちのみ。追走に追い付かれなければ良いので、この周以降は無理にペースを上げず、ニシタニさんの動きに集中する。
 ラスト1周に向けての心臓破りでニシタニさんがフロントをインナーに落とさないのをみてペースアップだと思いすぐに反応。ダンシングでグイグイ登っていくのにシッティングでピッタリ食らいつく。千切るつもりか・こちらの様子見か分からないけど、この動きでヤマノウチさんが切れる。因みに平気な顔をしつつも、僕も大腿筋を攣りかける。その後、無理やり水飲んで動かしていたら収まったのでラッキーだけど、受けに回るとこちらの脚がやられてしまうので、やはり自分から攻めないと勝機はない。
 残り一周になる前に仕掛けようとも考えたけど、アタックしたところでニシタニさんが本気で下ればすぐ捕まると思ったので、仕掛けるのはダウンヒルが終わってからにした。
 下り終わってから登りに入ったところで不意打ち的にアタックを開始。受けに回ると脚が攣る気がしたのでとにかく連続アタックで勝負をかける。ニシタニさんの反応が遅れたのでそのままペースを上げて距離を稼ぐ。ゴールまで距離があるので油断しないよう踏み続ける。結局追走されなかったので、安心してゴール。
一応ハンドルを投げてみる
何だかんだレースの半分(50㎞)以上ニシタニさんと回して走ったけどave38km/h
程だったので、結構良いペースだったと思う。
レース後にヤマノウチさんに途中ハスって彼のチームメートが落車したことについて説明した。「登坂でペースが緩んだこともあるし、レースではあることです」と大人びた回答を貰ったが、前途ある若者の落車要因になってしまったのが心残り。復帰と今後の活躍をお祈りします。

ともあれ、年間のJCRCでもっともレベルが高くなる秋の群馬102㎞で、SAクラスで優勝したのは良い経験。来月のツールドおきなわに向けてコディションを上げていきたい。


反省・感想
補給はそこそこ上手くいった…ツールドおきなわではフラスクボトルメインで補給しようと思ったので、今回試せて良かった。前回の富士チャレでポケットから落とすトラブルがあって心配していたけど、片手で簡単に補給できるので、おきなわでも使おう。後はドリンクの選定を進める。
終盤の展開に足を残せた…逃げ切り狙いの展開で、最後ニシタニさんに対して攻める分の脚を残すことが出来た。昨年のおきなわや9月の富士チャレでは脚を残す余裕がなかったので、レース展開次第とは言え上手く出来て良かった。
ロードレース中のダンシング割合が増えた…ずっとダンシングが苦手だったけど、ここ数年でかなり改善された。特に今年7月のJCRC群馬でエカーズに蹂躙されて以降、ダンシング力強化に本腰となったおかげでかなり良くなっていると思う。今後ももっと改善する。
ダウンヒルについて…周を重ねるごとにましになるものの、路面が少しでも荒れているラインになった場合はやはり遅れ気味になってしまう。怖がってまで走る必要はないけれど、ライン取り・ブレーキタイミング・進入速度・視線など基本を大事に日々走ろう。
他人任せはお勧めしない…僕が参加するレベルのレースは基本的にアマチュアサイクリストの参戦するゲームである。そのためプロのように仕組まれたレース展開になることは少なく、逃げ切りが決まってしまう展開もそこそこ多い。集団で待機していればゴールで勝てるという一級スプリンター系選手でなければ、積極的に動いた方が自分にとって有利だし、なにより楽しいと思う。今回のレースだって、メイン集団に残った選手はおそらく全員脚を残したまま入賞圏外という不本意なリザルトだっただろう。群馬CSCって決して逃げ切り向けのコースではないと思うし、プロレーサーと違って勝敗で給料変わったりリストラされるわけでもないのだから、レースを面白く感じられるよう、自分から動いた方が良いと思った。なんて、スプリントが弱いから仕掛けまくっているクライマー系パンチャーの僻みでした。
応援の方の情報がとても役立った…心臓破りの坂で毎周レース展開・タイム差を伝えてくれる方々がいて、とてもレースが楽になった。ありがとうございました。


◎JCRC-SAクラス年間チャンピオン確定!
 今年は第1戦の日本CSCと第5戦の群馬CSCでそれぞれ一勝したため、ポイントが合計20Pに達し、年間チャンピオンの権利を獲得した。2年連続のSAクラス総合勝者確定!
 また年間チャンピオンジャージ作成に関する連絡が届くのだろうけど、肩に入れる文字を考えておくか。
ただ、チャンピオンジャージ授与のJCRC最終戦@下総は12/1(仮)予定で、前日に日産スタジアムエンデューロ(3H)に参加予定。下総はレース参加止しておくかな...自走サイクリング?まぁちょっと考えよう。

2019年9月29日日曜日

2019-09-29 第14回キング・オブ・ヒルクライム富士山

 知名度は決して高くないけど、難易度は国内でもトップクラスの26.5㎞・1800mアップという弩級コースを舞台としたキングオブヒルクライム(KOH)に今年も参戦しました。

 と言いつつも昨年は台風で中止だったので二年振り。
 16年に年代別優勝、17年にエリート4位だったけど、今年はどこまで通用するか。

 今年も天候不順が予想され、防水ソックス・シューズカバーにビニル袋と脚先の防水対策をばっちし決めたけど、何だかんだ幸いにも雨は降らず。まぁ標高が上がると足先が冷えるのでシューズカバーはそのままにする。
会場下山スタート地点でオオクラさんと会い、色々お話を伺った。防寒に100円雨合羽を着込んでレーススタート地点まで下山。
今年もエリートカテゴリで登録したけど人数は少ない。上位に絡むのは同時出走のU30上位陣かな?まぁ圧倒的に有力なのは各地のHCレースで大活躍しているイタコ選手なのだが、どこまで着いて行けるか。
 スタート地点では自転車を並べた後はダラダラと時間を待つ。後述するがスタート地点のトイレ設置無しなど、運営の悪さが際立つ。

 徐々に日差しもでてきて日焼け止めクリームを塗らなかったことを若干後悔しつつ、7:00レーススタート。

結果:エリート3位入賞(総合3位入賞)1時間24分0秒
 勢いよく飛び出す年代別選手が1名。ヒルクライムではよく見る光景だが、90分近く登るレースで序盤からもがくのはどう見てもバンザイアタックなので当然放置。先は長いので淡々とペースを刻んでいると、あっというまにエリートクラスの自分・イタコ選手・オク選手の3名に絞られる。U30クラスもせっかくなら着いてくればいいのに。
 両名とも僕とは比べ物にならない超級クライマーだけど、流石に距離が長いので序盤はスローペース気味、適度に先頭回しながら淡々と進む。勾配がきつい区間ではイタコ選手がダンシングでペースを上げるので、それに対処しつつ僕は僕でペース抑え目に誘導する。
 スタートから20~30分くらいの一瞬の下りを使ってアタックし、両名から10秒くらいマージンを獲る。決めるための動きではなく、両名に焦り・牽制をしてもらうためのアクションなので、その後捕まるのは別に構わない。
 しばらくするとイタコ選手が上げ気味についてくる。その後はダンシング多めのペースで徐々に僕とオク選手を引き離しにかかる。僕自身もオク選手から遅れ、スタートから35分くらいで先頭3名が崩壊する。が、まだゴールまでは50分はあるので焦ってはいけない。集中、集中だ。
 ペースを落とさないよう集中していると、前2名が常に視界に残った。距離はあるが、差は広がらないままゲートを通過する。
 前半抑え目にした分、ここから徐々にペースを上げて残り40分で2名を捕まえるつもりで走る。前のオク選手が段々と近づいてくる。イタコ選手も不安になっているのか、後ろを振り返る回数が増えてきた。チャンスと思い、オク選手まで2秒くらいまで詰める。
 しかしここでオク選手が動く。オク選手にとってもイタコ選手を捉えるチャンスなのでペースが上がり、イタコ選手も勝負がかかるため更にペースを上げる。結局両名のペースアップに対応できず、ここで追撃はお終い。
 とは言っても諦めるにはまだまだ早い。ペースを緩めないよう集中して踏み続ける。
ゴールの5合目へ到着。結局2名とは差が開いてしまったが、失速することなく自己ベストも更新できたので、今回の走りは合格点だ。
ゴール後はちゃっちゃと下山。ヒルクライムの下山は隊列維持が基本かつ絶対のルールだが、「ライトウェイトのカーボンホイールのブレーキ云々…」と理解不能の言い訳をして勝手に一人下っていた戯け者がいたが、ルールを守れないなら今後一切の大会に参加しないでほしい。こういった心持の参加者が事故を起こし他人に重篤な障害を与えるのだ。こういう違反者は本レースのみならずホビーレーサーのブラックリストに入れて1年エントリ拒否とかしてほしい。
下山後は雨模様もなく暑いくらいの天気だった。10:30頃から表彰を行い、何だかんだ昼過ぎには帰宅できた。レース時間が早いと前日inしたりする必要があるけど、帰りが早いのは素晴らしい。

反省・感想
ヒルクライムとダンシング…正直ヒルクライムでダンシングを使うメリットをあまり感じないけど、イタコ選手とオク選手はちょくちょく使っていた。TT的走行ではやはり不要と思うけど、今回のレース展開を鑑みるに、ある程度できたほうがいいな。練習します。多分。
ペーシングは上手くいった…何度も走っているコースなので、独走になっても不安にならず、最後まで出し切る走りが出来た。この感覚は大事にしよう。
運営側に参加者視点がまるでない、要改善…せっかく大会開いてもらっているのに文句を言うのもなんだが、本大会は参加者視点がまったくない。100人以上集めるのに駐車場のトイレ一か所のみって正気か?とオブラートに包んだ言葉で伝えてみたが「ないんですよ~」とのこと。無ければ用意しましょうよ。スタート地点まで簡易ポンチョを支給して防寒させるアイデアは悪くないが、100円均一品なら雨合羽の方がポンチョよりバタつきが少なく安全だ。少なくとも自転車に乗っている人ならだれでも思いつく。そして30分以上下山してスタート地点に移動してもやはりトイレがないので、男子参加者に至ってはその辺の草むらでドレンしている。これ近隣住民から苦情が来ても個人ではなくBike Naviさんの管理責任になりますよ。そこそこ大きい大会取り仕切っているのだから、もうちょい頑張ってほしい。まぁどうせ来年も変わらないでしょうが。

なんて悪態の方が多いれいーすレポートになってしまった。コースはとても好きなのだけど、来年同日程でいいレースがあればそっちに移ろうかな。赤城HCより富士山の方が近いからKOHは移動が楽でいいんだど、要検討だな。

例年KOHがヒルクライム最終戦だったけど、今年は10月の富士山ヒルクライムまで参加する。エントリしたけど流石に10月の富士山は寒そう。参加は天気次第だろうけど、ゴールド(1時間25分)目指して頑張ろう。

2019年9月7日土曜日

2019-09-07 富士チャレンジ200

2019年度下期開幕戦として、富士チャレに参加しました。

例年この時期はJCRC修善寺に出ることが多かったけど、日本CSC工事でレースもなかったので富士チャレに初参加。9月の暑さで200㎞は流石に無理と思い100㎞ソロにエントリー。
毎年9~10月頃が最も体が良いのだけど、7月以来のレースなので負荷にどれだけ耐えられるかが不安。それでも自分にしては珍しく、この一週間は疲労を抜いたり栄養補給したり調整をしっかりした。

4月の富士スプリングエンデューロでコースは覚えていたけど、7時からの試走はしっかり走った。途中でUNOのハラダ君と遭遇し、話しながら2周ほど流す。
天候は晴れで風も弱くコンディションはいい。ただし暑さで水が足りるか不安になる。
ウォームアップがてら9時から2回目の試走をしている最中に、レーシャツポケットから今日使う予定の補給食をぶちまけてしまうトラブル発生。これはヤバい。会場でジェル系が売っているか探したけど何もなく、しょうがないので手元にあるアミノバイタルプロ1本だけしか持たなかった。
*後で見直したら、参加賞の粉飴ジェルがあった...
まぁ空腹感が解消できれば良いと思い、スタート前に適度に食べておく。

9:55からスタートラインに並ぶのだけど、直射日光でとにかく暑い。200㎞・100㎞のソロ・チームが一斉スタートなので、同時に1000人以上走る状態(そもそも男子100㎞ソロだけで800人超!)。100㎞と200㎞の参加者で思惑が異なるのだから、せめて3分差スタートとかにすればいいのに...と文句を言ってもしょうがない。
初参加で特にレースレポート類も読まなかったから展開は分からないけど、とにかくチャンスがあれば仕掛けよう。
10:15レーススタート。

結果:100㎞ソロ 3位入賞(5周目周回賞獲得)
1周目はパレード走行だけど、ぎゅうぎゅう詰め。怖いけどラインを維持し、ぶつかられても倒れないように集中してこなす。2周目のホームストレートでレーススタートになるのだけど、どうせなら1周目最後の登坂で始めたほうがまだ安全な気がする。
本スタートと同時に一気に加速。集団を泳ぎながら先頭を目指すと、ファーストアタックを狙って飛び出そうとしている(?)SBCヤマモト君を発見。僕もいつも通り(?)登坂でアタック気味に飛び出す、と後ろと差がついたのでそのまま独走。さすがに残り20周逃げは厳しいだろうけど、とりあえず様子見で独走を続ける。
大会ファーストアタック
そのまま周回が進んだので、5周目の周回賞まで粘ることにする。今年からのルールらしいが、5周毎の先頭通過者はゴールタイムからマイナス1秒ボーナスが貰えるとのこと。集団スプリントなんてほぼ1秒以下のタイム差だからこれは美味しい。そのまま5周目まで粘って周回賞ゲット。
 

エアロフォーム(全投影面積の縮小)を意識
集団合流して走っていると、結構ペースが速い。4月のスプリングエンデューロみたいな飛び出しをするのはまだ厳しい状況だ。それでも次の周回ポイントを獲得すれば-2秒で超有利になるので、周回賞獲得を狙うことにする。


その後は集団が迫ってくるのが見えたので、6周目くらいで集団に合流。脚の具合を確認しつつ、次の展開に備える。
10周目の最後の登坂手前の下りからペースアップ、そのまま全力で登って後ろを振り切る。ホームストレートで後ろを確認すると、RXの選手2名が追走に来てフィニッシュライン手前で追いつかれる。右側から抜かれるのに注意してもがく、なんとか抑えた!と思ったら左側からもう1名が迫っており結局ポイントを獲られてしまった。今日のMAXパワーを出したのに敵わず...まぁ完全に油断してました。気を取り直して再び集団に戻る。
そういえばその周でアタックした選手が、サポートライダーのタカオカさんに潰されていて可哀想だった(いいのか?)。
11~12周目くらいで200km数名と100km1名の逃げアタックが発生。脚の疲労具合から乗れないと思い放置したけど、結局これが決まる。
集団内では逃げがいることは認識されていたが、どうにも逃げペースがかなり速く追いつかない。逃げがいるため周回ポイントで活性化することもないのでペースが落ち気味。
若干回復してきたけど、このままダラダラ走って集団ゴールスプリントになると不利なので、①飛び出る②皆を消耗させて泥仕合にする のどちらかを成立させるため、16周目くらい?からホームストレート手前の登坂でペースアップを敢行した。すでに両足攣っていて得意のシッティングでパワーが出せないので、ほぼダンシングで登る。中々決まらないけど、とにかく周りにも消耗してもらわないと。
ラスト3周(?)に向けての登坂で何とか集団を抜け出る。2名程反応してくれたが1名は後退、ラスト3周に向けてはRXキクカワ選手と組むことになる。
RXはそこそこ人数揃えているので、キクカワ選手がこのまま逃げ切り狙いか、あるいは僕を集団に戻す工作をするか読めなかったけど、まぁガチンコスプリントではキクカワ選手の方が有利なのだからこのままだろうと勝手に決める。どっちにしても僕に集団へ戻る選択肢はないのだから。
とはいえ強力なスプリントを持つ選手なので、ゴールまでに出来るだけ消耗してもらいたいと思い登坂ではペースを上げる。つもりだが序盤の逃げやアタックのつけが出て、あまりパワーが出ない。
そのまま2名でラストに入る。登坂入り口で若干ペースを落としてからの再加速アタック!のつもりがやっぱり脚が攣ってパワーが出ない。でも行くしかないのでそのままダンシングで登り続ける。本当は登坂でキクカワ選手を倒したかったけど、流石に僕の走りにキレがなく、そのままホームストレートへ突入。
この辺りの駆け引き能力はないので、コース左端をキープしとにかく警戒。
(コース上の人数が多すぎて今年の全日本のような蛇行は出来ませんでした)
ゴール手前でこちらの加速に反応したのが分かったので全力疾走!といきたかったけど、脚が攣って練習通りのフォームで踏めない(涙)。結局そのまま離されゴールし3位。
因みにメイン集団から1名追走があり、僕がゴール前で流していたら1名に抜かれ、着順は4位でした。が、中間ポイント-1秒のおかげで3位キープ!果敢に攻めたおかげです(笑)
色々表彰式が遅れたけど、何とか帰宅。
それと残念ながら敢闘賞は獲得ならず。確かに1位の方の逃げもすごかったが、序盤ソロ逃げと終盤の連続アタックも評価してくれて良いですよ(笑)

反省・感想
レースに向けての調整は上手くいった…久々のレースで脚攣ったのは置いといて、疲労なし、グリコーゲン・アミノ酸も十分量とって体の切れは良かった。疲労については朝練よりも仕事の負荷が大きいので調整しづらいが、栄養・睡眠時間は今後も頑張って調整しよう。
補給ミス…まさかレース前に補給を失うとは、、、今後はスペアを準備します。補給がしっかりしていれば脚攣りもマシだったかも?
中間ポイントで油断…やっぱりポイント獲るまで脚を緩めちゃダメですね。あれさえとっていれば2位だったのに...とると決めたら楽を選ばず、最後まで踏み抜こう。
終盤に自分で展開を作れた…脚攣ってきつかったけど、やはり厳しい場面でこそアタックしないといけない。何もしなければそのまま入賞圏外だったろうから、どんなにきつくてもあそこでアタックするのは正解だった。
得意の登坂で勝負できず…攣りながらもダンシングで粘れたのは練習の成果。ただ、ラストでキクカワ選手にダメージを与えるには至らなかった。それまでに動き過ぎたのもあるけど、きつい場面でもっと強力な動きが出来るよう、走り方を工夫したい。
脱水症状…750ml×2じゃ足りませんでした。ラストは水なし状態になっており、脚攣ったのも水不足かも。レース後に一瞬で2リットルほど空にした。夏場の長距離レースなら900ml×2でもいいくらいだろう。補給は大事。
運営をもう少し改善してほしい…レースは楽しかったけど、正直MATRIX主催の富士スプリングエンデューロと比較して運営レベルが低かった(こちらの方が規模は大きいですが)。100㎞・200㎞を同時スタートするのは密度が増すので落車リスクが増えるし、何故かサポートライダーがレース展開に関わっている(僕の逃げを吸収したのもサポートライダーの牽引だった)。中間ポイントについても要綱では100㎞・200㎞別々だったのに、実際には共通(同時スタートにしてるせい)などなど。サポートライダーよりもバイクの数を増やしてコース確保した方が効果的だった気がする。僕もアタックしてるとき横に広がっている他集団でストップしたし...まぁ来年も変わらないだろうな。 あと、ボランティア参加してくれた中学生の方々には大感謝です!

色々課題はありつつも、結果もまぁまぁだし積極的にレース展開できたので満足。
次戦は9月末のキングオブヒルクライム。とりあえず今年も90分切り目標で頑張ります!