人生初のツールド沖縄を無事迎えることが出来ました。
4:45に起床。5:00に宿の食事を食べて集合地点へ出発。6:00頃には1番手で先頭確保で自転車を置いた(結局さらに前に置かれたけど)。
続々とスタート地点に参加者が集まってくる。天候は曇り時々小雨。でも土砂降りじゃない。トイレに行きつつドキドキしながら出走を待つ。
聞いた話だと、ゼッケン50番目までは昨年上位成績者ということで前列スタートができるらしいけど、正直このレースは規模が大きいだけでマネジメントは微妙なので前列に出るチャンス。結局グダグダになって先頭から3列目でスタート順に並んだ。ジュニアが8:40に出走し、20分後の9:00に市民140㎞がスタート。
今シーズン最後兼最大の自転車イベントが始まった。
結果:市民140㎞ 21位 1回目山岳賞獲得
スタート直後から車列は左右から覆いかぶさるように先頭を奪い合う。奪い合うっていうか、前方のポジション取り争いが始まる。正直山までローリングスタートが良かったけど、ポジション取りには参加せざる得ない。有力っぽいシマノドリンキング選手の後ろに着いたけど、ポジションを落としていたので這うように前方を目指す。沖縄レースの落車の名所としてトンネルが挙げられていたので、とにかくそこだけは前方で通過したい。一つ目のトンネルは集団中心で通過。その後ポジションを上げるべく一度先頭に出てからローテに混ざろうとしたら出過ぎてしまった。戻ろうかと思ったけども、落車ポイントである2つ目のトンネルが近づいてきたので戻らないことにした。平地で無類の強さを誇るチームメイトのU田が上がってきたので一緒にトンネル通過。その後集団に合流し山岳地帯へと突入。
山岳地帯へは先頭で突入。昨年もだったらしいが、登り始めに片側通行になっている部分があり、落車の恐れがあったのでここも先頭付近で通過できて安心した。個々の登坂でいよいよ400名強の集団がばらける。最初は他選手が登坂を引いていたが、集団の脚力を見て山岳賞を取ることを決意。登坂1/4あたりから先頭に出て、TKC先頭固定で集団は普久川ダムを駆け上がった。この登坂はちょっぴりきつい勾配と、たまに下りがある。下りでは足を使わず後ろをつまらせ、登り始めで再び加速して集団前方の選手に足を使わせるように登った。結構良いペースを維持したので集団は縦に伸びる。山岳賞ポイントが近づくと5,6名が飛び出るので追いかける。ここまで先頭を引いてKOMを取られるわけにはいかない。山岳賞残り1kmから登り、下り、登りとづづく。下りまでは4番手くらいだったが最後の登りで一度も登坂で先頭を引いてない選手がアタックをかける。お前には譲れない、と思い、こちらも切れ良くダンシングで反応。相手も途中であきらめてTKCの山岳賞が決定。スタート30分弱にもかかわらず、長い自転車経歴の中初めてガッツポーズをしつつ山岳賞を獲得した。
その後の辺戸岬は道も知らないし、先頭を引きたくなかったのでダラダラと後ろに下がりながら下った。途中で「いい登りだったね」等ねぎらいの言葉を他選手方から頂いた。ツールド沖縄でポイント賞はリザルトに残らない。でも、こういった頑張りを他の強選手に認めてもらえるのは嬉しい。
また、「富士山で会いましたね」と声をかけられて、見るとキングオブヒルクライムでお会いした年齢別優勝の岡選手だった。「山は取りたかったので」など少々お喋りをしつつ、僕は下がって岡選手は前方へ移動した。目立つ走りをすると色々気付いてもらえていいな。足は使ったけどね。
辺戸岬は例年ペースが落ち着くらしく、補給食をたくさん食べながら走った。カロリーメイトはぱさぱさしていて食べにくい。羊羹は走りながらでも簡単に食べれた。集団も100人弱になり、落ち着いたと思ったらなんともないところで落車が多発。景色も良くなったからよそ見でもしていたのか?手段が落ち着いたからって油断は禁物だな。
途中で何かペース上がってるなーと思っていたら、本当にハイペースになっていて中切れっぽくなっている。思い切ってジャンプしたら自分の後ろで集団が切れていた。こんな強風平地区間で先頭はどんだけ頑張っているんだろうと思った。もしかしたらスプリント賞狙いの争いがあったかもしれない。でもスプリントポイントを通過した後もハイペースは続く。後ろでもきついのに先頭牽引者の強さは計り知れない。
そんな感じで2回目の普久川ダムのヒルクライムへ突入するのだが、途中で誰かが「1001番が逃げてる!」と叫ぶ。集団で「え?」って感じになる。僕も先頭付近まで上がると普通に集団に1001番はいるので、その選手も困惑しただろう。
話は変わるが実は辺戸岬付近から猛烈な尿意が催す。はっきり言ってレースに支障をきたすので、どこかで解消しなければならない。ただ集団において行かれるのは必須なので、チャンスと言えばさっさと山を登ってドレンし、下りで追いつくしかない。そのため2回目の山岳賞を狙うついでに集団から抜け出した。集団の列から横方向にずれ、こっそりと抜け出すことに成功し距離を話していると、前方に同クラスの2名を発見。彼らが逃げている選手か。2名をパスし、先頭を走るが尿意と腹痛がやばい。そんなまま走っていたら結局集団先頭に捕まった。2回目の山はレースの展開にも影響するので簡単には見逃してくれないようだ。多分「俺は山岳賞狙いだぜ!」とアピールしてアタックすれば見逃してくれるとは思うけど、そんなことする余裕がない。先頭付近で走るけど、結局体調が悪くなり後ろにサインを出し撤退を判断。「どうした山岳賞!」など声をかけてくれる選手もいたが「「勘弁してください」と答える。頂上のこり1km地点の時点でも集団先頭にはいたが、ろくろく先頭も引かずに山岳賞をとるのは僕の流儀に反する。山岳賞は登り最強の称号であり、先頭を引かなかったものに取る資格はないと僕は思っている。リザルトに残らないちっぽけな記録だけど、クライマーである僕にとってはプライドそのものだ。結局山岳賞は見送って下山。
下山もゆっくりとしたペースでドレンポイントを探しながら走る。そのため多くの選手に抜かれた。なんとかドレンポイントを見つけ放出、再び自転車で発信するまでに1分くらい止まっただろうか。その後全力でダウンヒルをしたが、結局集団には追いつけなかった。ドレンポイントを見つけるまでに減速し過ぎたことが最大の失敗だろう。
その後はまさに苦行だった。沖縄は普久川ダムを超えてからが本番だと思う。1~2㎞のきつめの勾配の登坂と長い下りが延々と続く。僕は登りは全然苦にならないので他選手をすいすい抜くが、下りと平地のペースがあまり維持できない。そのためトレインにも上手に入れなかった。本当にきつくて完走できるかも危うかったと思う。
ゴールまで25㎞を切ったあたりで「TKCさん!」と後方から声が届く。チームメイトのM上だ。彼の集団は前大会3位(1001番)のF原選手もおり、スムーズにハイペースで進んでいる。なんとかそのトレインに乗車し、再びレースへと戻った。この時点で残りのレースはM上のアシストに徹する決意をする。6人くらいの集団でいい感じのペースで進んでいき、最後の登坂ポイントである羽池ダムの登坂へ差し掛かる。
ここにきてM上のペースアップ。僕も集団を引き連れないように単独で合流、後ろはまだ反応していない。ここまでの走りで集団内で最も登坂力があると感じたためのアタックだったらしい。僕は登坂力だけは自信があったので彼の風除けをすべく一緒に上った。が、やはり1001番F原選手は頂上付近で合流してきた。強風の下り区間もものともせず、超特急でF原選手は前を引く。たまに先頭交代してみるが、あまりペースを上げられず後退してしまう。そんな感じで最後の市街地へと突入。
市街地突入時にM上が僕の背中をたたいてゴール前用のサプリメントを渡してくる。まったく、どこまでも頼りになる後輩だぜ。彼に合流できたおかげで苦しかったレース後半が楽しくなった。最後までアシストさせていただきましょう。
市街地はほとんど平坦でゴールまで一直線。集団3名で最も力があるのはF原選手だが1対2なのでこちらが有利。M上にF原選手の後ろをマークするよう指示。僕がラスト500mで仕掛け、反応したF原選手を後ろからM上が仕留めるというプランだ。M上は「ちょっと足攣ってます」と言っていたが、ここは美味しいところを持っていけ。
ラスト500mで散々引いてもらったF原選手に非情なアタックを決行。観戦者から「回せ!回せ!」と熱い応援をいただく。後ろを見るとF原選手は流石に足が残っていないらしく、反応しない。あれ、作戦ミスったか。と思っていたらM上が発射。最後50m位でTKCと並ぶ。ラストに向けて一緒にスプリントしたが、こっちは減速して待ったのに対し、M上は加速しての合流。まぁ0.1S負けたけど、元々彼を勝たせる作戦だったし、本当に感謝している。
とにかく、最後にチームメイトと合流できたおかげで無事完走できた。
本当に、本当にありがとう。
その後は雨降ったり飯食ったり、自転車分解したりと慌ただしかった。結構抜かれた気がしたけど、なんだかんだで21位。先頭からは15分くらい遅れたけど、この順位なら来年の成長を期待してしまう。初めての沖縄でまあ初めてらしい結果だったと受け入れよう。
反省
・4時間を超えるレースとはいえ、尿意はダメだった。原因は朝ごはんを宿の飯にしたこと。米を食べると水分を多くとってしまい良くない。やはり毎度のレースの通りパン系にすべきだな。これは来年以降沖縄に出るなら絶対注意する。
・補給食の準備。結構現地調達した補給が多かったけど、ちょっと高くても高性能な補給食が良いだろう。そもそも沖縄出走する金額規模から考えれば補給食なんて微々たる予算だ。ここでケチって結果が出なければどうしようもない。
・平地を走る能力が足りない。後半の平地を走る能力が本当に無かった。普段の練習では湘南海岸をかなりのペースで走れるようになったと思うが・・・原因はトレーニング以外では補給とホイールな気がする。ちゃんと補給できていなくて足が回らなかったのかもしれない。また、軽量DURA-ACEでの平地が悪かったのかも。普段練習では重めの35㎜ホイールに対し、レースでは軽量24㎜ホイール。確かに平地巡航能力は低いかも。総合力の問われる沖縄では普段のもぼり一辺倒なセットでは限界があるだろう。高い機材なので簡単に購入意思決定はできないが、DURA-ACEも値段で買っただけなので、ステップアップのためにNEW決戦用ホイールを検討する。
・念願の山岳賞GET。ゴールを目指す選手にとってはどうでもいいと思うが、僕は自分のことをクライマーだと思っているし、安っぽくても登りに誇りを持っている。だから今回の山岳賞は400名を超える140㎞の選手の中で最も速く山を登った選手である証明であり、本当にうれしい。次に沖縄に出る機会があれば当然順位を狙いつつも、尿意を回避して2回の山岳賞を独占したい。来年の仕事にもよるが、もし沖縄に出れるなら山岳賞独占を一つの目標にする。
とにかく今年一番きつくて達成感のあるレースだった。
出走したみなさん、本当にお疲れ様でした。
4:45に起床。5:00に宿の食事を食べて集合地点へ出発。6:00頃には1番手で先頭確保で自転車を置いた(結局さらに前に置かれたけど)。
続々とスタート地点に参加者が集まってくる。天候は曇り時々小雨。でも土砂降りじゃない。トイレに行きつつドキドキしながら出走を待つ。
聞いた話だと、ゼッケン50番目までは昨年上位成績者ということで前列スタートができるらしいけど、正直このレースは規模が大きいだけでマネジメントは微妙なので前列に出るチャンス。結局グダグダになって先頭から3列目でスタート順に並んだ。ジュニアが8:40に出走し、20分後の9:00に市民140㎞がスタート。
今シーズン最後兼最大の自転車イベントが始まった。
結果:市民140㎞ 21位 1回目山岳賞獲得
スタート直後から車列は左右から覆いかぶさるように先頭を奪い合う。奪い合うっていうか、前方のポジション取り争いが始まる。正直山までローリングスタートが良かったけど、ポジション取りには参加せざる得ない。有力っぽいシマノドリンキング選手の後ろに着いたけど、ポジションを落としていたので這うように前方を目指す。沖縄レースの落車の名所としてトンネルが挙げられていたので、とにかくそこだけは前方で通過したい。一つ目のトンネルは集団中心で通過。その後ポジションを上げるべく一度先頭に出てからローテに混ざろうとしたら出過ぎてしまった。戻ろうかと思ったけども、落車ポイントである2つ目のトンネルが近づいてきたので戻らないことにした。平地で無類の強さを誇るチームメイトのU田が上がってきたので一緒にトンネル通過。その後集団に合流し山岳地帯へと突入。
山岳地帯へは先頭で突入。昨年もだったらしいが、登り始めに片側通行になっている部分があり、落車の恐れがあったのでここも先頭付近で通過できて安心した。個々の登坂でいよいよ400名強の集団がばらける。最初は他選手が登坂を引いていたが、集団の脚力を見て山岳賞を取ることを決意。登坂1/4あたりから先頭に出て、TKC先頭固定で集団は普久川ダムを駆け上がった。この登坂はちょっぴりきつい勾配と、たまに下りがある。下りでは足を使わず後ろをつまらせ、登り始めで再び加速して集団前方の選手に足を使わせるように登った。結構良いペースを維持したので集団は縦に伸びる。山岳賞ポイントが近づくと5,6名が飛び出るので追いかける。ここまで先頭を引いてKOMを取られるわけにはいかない。山岳賞残り1kmから登り、下り、登りとづづく。下りまでは4番手くらいだったが最後の登りで一度も登坂で先頭を引いてない選手がアタックをかける。お前には譲れない、と思い、こちらも切れ良くダンシングで反応。相手も途中であきらめてTKCの山岳賞が決定。スタート30分弱にもかかわらず、長い自転車経歴の中初めてガッツポーズをしつつ山岳賞を獲得した。
その後の辺戸岬は道も知らないし、先頭を引きたくなかったのでダラダラと後ろに下がりながら下った。途中で「いい登りだったね」等ねぎらいの言葉を他選手方から頂いた。ツールド沖縄でポイント賞はリザルトに残らない。でも、こういった頑張りを他の強選手に認めてもらえるのは嬉しい。
また、「富士山で会いましたね」と声をかけられて、見るとキングオブヒルクライムでお会いした年齢別優勝の岡選手だった。「山は取りたかったので」など少々お喋りをしつつ、僕は下がって岡選手は前方へ移動した。目立つ走りをすると色々気付いてもらえていいな。足は使ったけどね。
辺戸岬は例年ペースが落ち着くらしく、補給食をたくさん食べながら走った。カロリーメイトはぱさぱさしていて食べにくい。羊羹は走りながらでも簡単に食べれた。集団も100人弱になり、落ち着いたと思ったらなんともないところで落車が多発。景色も良くなったからよそ見でもしていたのか?手段が落ち着いたからって油断は禁物だな。
途中で何かペース上がってるなーと思っていたら、本当にハイペースになっていて中切れっぽくなっている。思い切ってジャンプしたら自分の後ろで集団が切れていた。こんな強風平地区間で先頭はどんだけ頑張っているんだろうと思った。もしかしたらスプリント賞狙いの争いがあったかもしれない。でもスプリントポイントを通過した後もハイペースは続く。後ろでもきついのに先頭牽引者の強さは計り知れない。
そんな感じで2回目の普久川ダムのヒルクライムへ突入するのだが、途中で誰かが「1001番が逃げてる!」と叫ぶ。集団で「え?」って感じになる。僕も先頭付近まで上がると普通に集団に1001番はいるので、その選手も困惑しただろう。
話は変わるが実は辺戸岬付近から猛烈な尿意が催す。はっきり言ってレースに支障をきたすので、どこかで解消しなければならない。ただ集団において行かれるのは必須なので、チャンスと言えばさっさと山を登ってドレンし、下りで追いつくしかない。そのため2回目の山岳賞を狙うついでに集団から抜け出した。集団の列から横方向にずれ、こっそりと抜け出すことに成功し距離を話していると、前方に同クラスの2名を発見。彼らが逃げている選手か。2名をパスし、先頭を走るが尿意と腹痛がやばい。そんなまま走っていたら結局集団先頭に捕まった。2回目の山はレースの展開にも影響するので簡単には見逃してくれないようだ。多分「俺は山岳賞狙いだぜ!」とアピールしてアタックすれば見逃してくれるとは思うけど、そんなことする余裕がない。先頭付近で走るけど、結局体調が悪くなり後ろにサインを出し撤退を判断。「どうした山岳賞!」など声をかけてくれる選手もいたが「「勘弁してください」と答える。頂上のこり1km地点の時点でも集団先頭にはいたが、ろくろく先頭も引かずに山岳賞をとるのは僕の流儀に反する。山岳賞は登り最強の称号であり、先頭を引かなかったものに取る資格はないと僕は思っている。リザルトに残らないちっぽけな記録だけど、クライマーである僕にとってはプライドそのものだ。結局山岳賞は見送って下山。
二回目の普久川ダムは笑うくらいキツイ |
その後はまさに苦行だった。沖縄は普久川ダムを超えてからが本番だと思う。1~2㎞のきつめの勾配の登坂と長い下りが延々と続く。僕は登りは全然苦にならないので他選手をすいすい抜くが、下りと平地のペースがあまり維持できない。そのためトレインにも上手に入れなかった。本当にきつくて完走できるかも危うかったと思う。
ゴールまで25㎞を切ったあたりで「TKCさん!」と後方から声が届く。チームメイトのM上だ。彼の集団は前大会3位(1001番)のF原選手もおり、スムーズにハイペースで進んでいる。なんとかそのトレインに乗車し、再びレースへと戻った。この時点で残りのレースはM上のアシストに徹する決意をする。6人くらいの集団でいい感じのペースで進んでいき、最後の登坂ポイントである羽池ダムの登坂へ差し掛かる。
ここにきてM上のペースアップ。僕も集団を引き連れないように単独で合流、後ろはまだ反応していない。ここまでの走りで集団内で最も登坂力があると感じたためのアタックだったらしい。僕は登坂力だけは自信があったので彼の風除けをすべく一緒に上った。が、やはり1001番F原選手は頂上付近で合流してきた。強風の下り区間もものともせず、超特急でF原選手は前を引く。たまに先頭交代してみるが、あまりペースを上げられず後退してしまう。そんな感じで最後の市街地へと突入。
市街地突入時にM上が僕の背中をたたいてゴール前用のサプリメントを渡してくる。まったく、どこまでも頼りになる後輩だぜ。彼に合流できたおかげで苦しかったレース後半が楽しくなった。最後までアシストさせていただきましょう。
市街地はほとんど平坦でゴールまで一直線。集団3名で最も力があるのはF原選手だが1対2なのでこちらが有利。M上にF原選手の後ろをマークするよう指示。僕がラスト500mで仕掛け、反応したF原選手を後ろからM上が仕留めるというプランだ。M上は「ちょっと足攣ってます」と言っていたが、ここは美味しいところを持っていけ。
ラスト500mで散々引いてもらったF原選手に非情なアタックを決行。観戦者から「回せ!回せ!」と熱い応援をいただく。後ろを見るとF原選手は流石に足が残っていないらしく、反応しない。あれ、作戦ミスったか。と思っていたらM上が発射。最後50m位でTKCと並ぶ。ラストに向けて一緒にスプリントしたが、こっちは減速して待ったのに対し、M上は加速しての合流。まぁ0.1S負けたけど、元々彼を勝たせる作戦だったし、本当に感謝している。
とにかく、最後にチームメイトと合流できたおかげで無事完走できた。
本当に、本当にありがとう。
その後は雨降ったり飯食ったり、自転車分解したりと慌ただしかった。結構抜かれた気がしたけど、なんだかんだで21位。先頭からは15分くらい遅れたけど、この順位なら来年の成長を期待してしまう。初めての沖縄でまあ初めてらしい結果だったと受け入れよう。
反省
・4時間を超えるレースとはいえ、尿意はダメだった。原因は朝ごはんを宿の飯にしたこと。米を食べると水分を多くとってしまい良くない。やはり毎度のレースの通りパン系にすべきだな。これは来年以降沖縄に出るなら絶対注意する。
・補給食の準備。結構現地調達した補給が多かったけど、ちょっと高くても高性能な補給食が良いだろう。そもそも沖縄出走する金額規模から考えれば補給食なんて微々たる予算だ。ここでケチって結果が出なければどうしようもない。
・平地を走る能力が足りない。後半の平地を走る能力が本当に無かった。普段の練習では湘南海岸をかなりのペースで走れるようになったと思うが・・・原因はトレーニング以外では補給とホイールな気がする。ちゃんと補給できていなくて足が回らなかったのかもしれない。また、軽量DURA-ACEでの平地が悪かったのかも。普段練習では重めの35㎜ホイールに対し、レースでは軽量24㎜ホイール。確かに平地巡航能力は低いかも。総合力の問われる沖縄では普段のもぼり一辺倒なセットでは限界があるだろう。高い機材なので簡単に購入意思決定はできないが、DURA-ACEも値段で買っただけなので、ステップアップのためにNEW決戦用ホイールを検討する。
・念願の山岳賞GET。ゴールを目指す選手にとってはどうでもいいと思うが、僕は自分のことをクライマーだと思っているし、安っぽくても登りに誇りを持っている。だから今回の山岳賞は400名を超える140㎞の選手の中で最も速く山を登った選手である証明であり、本当にうれしい。次に沖縄に出る機会があれば当然順位を狙いつつも、尿意を回避して2回の山岳賞を独占したい。来年の仕事にもよるが、もし沖縄に出れるなら山岳賞独占を一つの目標にする。
とにかく今年一番きつくて達成感のあるレースだった。
出走したみなさん、本当にお疲れ様でした。
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