2018年11月11日日曜日

2018-11-11 第30回 ツールドおきなわ2018

*はじめに
当ブログは自己保管のために書いており、閲覧者数も決して多くはなく、万人に受け入れられる内容とは思っておりません。それでも掲題のレースでそこそこの成績を残したため、本ブログに辿り着く方がいるかもしれません。人によっては不快に感じる内容もあるかもしれませんので、その時は三流ホビーレーサーの戯言と思ってページを離れて頂ければと思います。

今年もツールドおきなわ2018大会に参加して来ました。
JBCFを除く国内ホビーレーサーの最高峰レースと言えば、ニセコクラシックやジャパンカップ、富士ヒル、乗鞍などが有名であるが、ロードレースでいえばやはりツールドおきなわがダントツに有名だろう(将来的にはニセコの方が賑わうかもしれないが)。

今年も大学関係の仲間と計7名で参加。普段単独でレース活動しているけど、WAPPAジャージが揃う数少ない機会で、レース以上に皆と走るのが楽しみでもある行事である。
今年は何とか有休をとって金~月で沖縄に行った。

11/09
金曜日はみんなと合流してレンタカーで名護へ移動。
おきなわソバ 旨い!
1.5kg+1.0kgパフェ 旨い...が多い!
寿司+オリオンビールとか 旨い!
金曜日は例年通り自転車には乗らず、観光しつつたくさん食べた。レースは明後日なので、お酒も適量ならOK? とにかく旨かった。

11/10
土曜日、すなわちレース前日。
午前中は名護から国頭に移動し、海岸線と普久川ダムを試走。天候は曇り気味だったので暑すぎず、快適に走れた。
2014-2016の3年連続山岳賞をとったけど、もうKOMは卒業します。
普久川ダムを下っていると某RXチームが片側車線一杯に広がりながら走っていた。交通規制していないのにああいうことをするのは普通に道交法違反だし、ロードバイクの社会的地位が下がる。有名チームなのだからリスペクトされるよう振舞ってほしい。
試走後は国頭の道の駅で昼食。明日は厳しいレースなのでガッツリ肉増しで注文したけど、玉ねぎばっかり多かった気がする。
明日に備えてガッツリ食べる
昼食後はレースコースの確認を兼ねて名護の受付へ移動。サイクリング部門の方々も楽しそうにたくさん走っていた。途中学校坂区間では超スピードで登るサイクリストがいる、と思ったらGochiの方で明日の試走のようだった。明日あんなペースで登られたらきついだろうなぁ、なんて思いつつも「いよいよ明日か」と熱くなった。今までのおきなわを思い出しながら会場へ向かう。

会場では特に長居せず、ブースで補給を買ったら再び移動。ここで210㎞、140㎞、100㎞は別々の宿にしたため分かれる。みんな無事名護のゴールで合流しよう。
今年はツアーセンターで予約が取れたおかげで「いずみや」に宿泊。
いずみや 夕食
JPTを走る後輩から色々栄養摂取に関する話を聞き、夕飯は頑張って御飯を茶碗2杯食べた。ゼッケン、補給、バイクの調整をし、明日に備えて就寝。

11/11
日曜日、決戦当日。
いずみや 朝食
朝5時に朝食。食べ過ぎで動けないと困るので、ご飯は1杯のみ。消化の遅い野菜・油類は胃の負担になるので、宿には申し訳ないが残させてもらった。朝食後に一度手荷物預けをし、再び宿で休憩。消化に良さげな炭水化物類をゆっくりと摂取したり、用を足したりしながら時間を過ごす。
補給はボトル(CCD+メイタンジェル+電解質パウダー)×2、スポーツようかんプラス×4、アミノバイタルPE×3、メイタンジェル×2。少々重いが備えあれば憂いなし。
交通規制の関係もあり、7:30頃に140㎞の会場へ移動。
ここに400人程のレーサーが集う
準備万端
ゼッケンNo.50以下の選手は前列スタートのシード権があるものの例年なぁなぁだったが、今年はしっかり管理してくれていたので堂々と先頭付近に陣取れた。
土曜日とかわって日差しが強く、気温も上がるが風が弱いので快適。日焼け止めもしっかり塗ったので日差しによる体力消耗はないだろう。
市民レースのスタート時刻は男子国際レースの展開に左右されるのだけど、今回は全体ペースが速いらしく、9:08頃出走見込みという事で、ぞろぞろとスタート地点への移動が始まる。市民210㎞のメイン集団を見送ってからスタートなのだが、210㎞組が普久川ダム手前のトンネルで落車があったと情報が入り、スタートは後ろ倒し。結局9:15スタートという形になった。

スタートは前から2番目。緊張する。データを見て弱気になるのが嫌だったので、今年は心拍計を持ってこなかった。僕はJBCFレース出ていないので、あまり他のホビーレーサーに詳しくないけど、見渡せばCyclowiredで見るような有名チーム・選手だらけだ。
それでも参加するからには僕だってこのレースの主役だ。
全力で走って、全力で楽しんで、動けなくなるくらい出し尽くして、ゴールではぶっ倒れてやろう。
9:15、ツールドおきなわ2018市民140㎞が始まった。

結果 市民140㎞ 2位(入賞)
スタートして数kmで普久川ダムなのだが、140㎞で最初に注意すべきは序盤2か所のトンネルだ。とにかく落車を避けるべく周囲と意志疎通をして安全確保しながら通過。普久川ダムへの急カーブ区間も大声で安全走行を呼び掛けながら無事通過。
そして始まる1回目の普久川ダム。
ここで東大OBのタニ君に会ったので挨拶しつつ、例年通り登坂で先頭に出る。初参加の2014年から毎年やっている動きなので、もはや市民140㎞常連の方々からは「またWAPPAの坂バカが出た!」と思われたかも。今年は風も弱いので登坂で先頭に出るデメリットはほぼなく、マイペースで脚を残すための動きでした。淡々とペースをこなしながら周りの選手を観察。今年はKOM狙いでなかったので、先頭付近で活発に動いている選手に「KOM狙いでペースアップするなら集団で追いませんよ」と声をかける。反応してくれた方が単独でペースを上げ、僕は集団を抑えつつペースを維持する。KOM狙いの選手が先行させて山岳で集団を活性化させないのが狙いだ。下り技量の低い僕としては山岳終盤で集団が活性化したまま辺戸に向かって超高速ダウンヒルをするリスクを避けたかったので、こんなせこい作戦を実行した。
ただ、僕が逃げを見送ると数名が「TKCさん、KOM狙わなくていいんですか?」と冗談を言ってくれるので「もう勘弁して下さい!」と笑って返す。
そのまま淡々としたペースで一回目の普久川ダムを通過。

相変わらず下手な下りでポジションを落としつつ、補給所付近で一回目KOMの選手に挨拶。優勝狙いの選手はKOMを積極的には狙わないが、スタート早々皆脚が残っているコンディションで、参加400名の中からKOMを獲るのは大変なことだ。僕も初めてKOM取った時に皆が声をかけてくれて嬉しかったので、彼のKOMについてもリスペクトする。

その後はしばらく高速ダウンヒルが続く。前よりましになったとはいえ、たまにあるブラインド気味のコーナーでは結構遅れる。ただ、RXの有力選手も数名後ろにいて、RXは5-6人参加していて仲間を置いて行くとは思えないので、下りでポジションを下げることに不安はなかった。
長い下りが終わったら補給を開始する。作戦上レース終盤に補給する余裕はない予定なので、まずはようかん2本とゼリー1本をスタートから1時間で消費する。ボトルについても70㎞の補給地点までに1本からにするペースで飲む。
また、辺戸岬あたりからカメラのモトバイクをうっとおしく感じるようになった。登り返しで集団が横に広がるタイミングやトンネル内、あろうことか2→1車線に変わる区間でクラクションを鳴らしながら抜こうとするのである。はっきり言って邪魔だし危ない。去年までこんなの無かったのになぁ、なんて思っていら、僕は見たことないけどNHKのチャリダーと呼ばれる番組中の「男子ロード部」の撮影らしい。言われてみるとカケイ選手らが黄色いジャージで走っており「あれかぁ」と思う。ただ、ヨーロッパプロでさえモトバイクとの事故事例はあるし、ましてツールドおきなわ参加者の大多数は僕と同じ素人レーサーだ。ロードレース普及活動には賛同するが、もう少し配慮してほしいものだ。

海岸線の平坦区間あたりからRXによるペースコントロールが顕著になった。No.1021フクダ選手・1028クニミ選手が積極的にペーシングしている。この区間はとにかく脚を溜めるために様子見。逃げが出ても人数を揃えているRX・チャリダー連中が何とかしてくれるという事にする。
そんなこんなのうちに数名の逃げが発生し、そのまま2回目の普久川ダムに突入した。

1回目に引き続き交差点くらいでジャンプアップして先頭に移動。カケイ選手が先頭を走っていたが先頭を奪い、今回もマイペースを刻ませてもらう。先頭付近で去年一緒に逃げたヤマモト選手と一緒になる。去年はこの辺りから抜け出したので
「今年も行っちゃいますか?」なんて冗談を言い合って集団先頭引きながら二人で大爆笑。レース中に失礼しました。
結局特筆すべきペース上下は発生しないままKOMを終える。
この頃から市民100㎞の後方選手が増え始め、KOMからの下りで結構怖い思いをした。落車もあったようなので、遅れてもいいからとにかく安全第一で下る。結構ポジションを落としつつも、70㎞地点の補給地点でスポーツドリンクを受け取り後半戦に備えてようかん2本を食べる。このタイミング以降の固形食摂取は体調的に出来ないだろう。
後半戦への分岐T字路(右折)くらいでポジションを少し上げて、またそこからの下りでポジションを落とす。カーブならわかるが、下り直線でどうしてあんなにスピードが出せるのだろう?と疑問に思ったが、それは今後の課題、余計なことは考えずに集中する。

所謂「本格的なふるい落とし」が始まる学校坂には先頭から10秒ほど後ろで突入だったので若干焦る。ただ、2,3名ペースを上げただけで、集団はまったくと言っていい程反応しない。おそらく今まで支配的な走りをしていたフクダ選手率いるRXが動かないからだ。単騎参戦の多いホビーレーサーは人数を揃えているRX・チャリダーの動きを警戒しており、彼らが動かない限りは集団が活性化しない状態になっている。また、カケイ選手がモトバイクとやり取りしたり、無線(マイク?)のやりとりをしているのを見ると、かなり仕掛けにくい感じになっている。嫌な雰囲気だが、彼らが元気なうちはまだ攻撃のタイミングではないのでチャンスを待つ。
とくにアタックもないままここまでレースが続いているため、メイン集団はまだ100名程いるのではないだろうか。この超スローな展開に業を煮やしたのか、はたまた作戦か、学校坂終盤でカケイ選手がアタック、10名程が反応する。ただチャリダーのエースは彼ではないと思ったので僕は反応しない。フクダ選手含むメイン集団でローテーションをしつつ、程なく吸収した。
その後も特別なペースアップはないままレースは進む。相変わらずフクダ選手が積極的に平地でペースを刻むので抜け出ることは難しい。人数を揃えているRXとチャリダーは誰も逃げを出さないので、人数の強みでゴールスプリント狙いなのか、1人も逃げを出していない。フクダ選手が先頭ハイペースを維持している状態ではアタックが決まらないと思うが、メイン集団はもはやフクダ選手のペースコントロールに依存してしまっているようにも見える。すなわち、彼が動きを止めた時がチャンスだ。平地はともかく登坂力なら僕も負けないので、登坂では積極的に前に出てペースメイクし、平地屋を休ませないように走る。また、時計を見ながらゼリーを摂取し、勝負に備える。
登坂は積極的に牽引
そのうちに2回目の普久川ダムあたりからずっと逃げていた逃げを吸収し、ペースが若干落ち着く。
90㎞地点くらい(?)でフクダさんが「俺そろそろアシスト終わるよー」と言っていたので、「ここまで頑張ったのだからポイント賞まで行ってみては」と提案。結局フクダさんがポイント賞をとった。今までの献身的な牽引にリスペクトを送りつつ、メイン集団の牽引者が不在となり、いよいよ勝負をかけるタイミングを伺う。
まずは集団の先頭をとり、平地区間をペース走。向かい風なので無駄足を使わずに30km/hくらいのスローペースで走ってみるが、特に追い抜きはされず、集団にアタックの意思がないことを確認。一番の懸念はフクダ選手に次いでRXの選手がアタック封じのハイペース走をすることだったが、幸いにも先頭に出てこなかった。途中の登坂区間ではそこそこのペースを維持して集団コントロールの意思表示をしておく。
そして2回目の補給区間に向かう。水分補給のペース的に僕はここで給水しないつもりだったので、淡々としたペースで登る。補給地点でのアタックはロード的にマナー違反だったと思うので、ペース走で集団の動きを観察しながら走る。観察した結果、「いけるかも」なんて思うようになる。
なお、このあたりまでの展開はフクダ選手のレースレポートに詳細な考察がされています。https://note.mu/masahif/n/n4bd362377b50

そしていよいよ勝負どころである110㎞地点、通称「有銘の登り」に近づく。
レース前からずっとここでアタックすることを決めていた。ここの後は大きな登坂はなく、羽路まで平坦が増え、「羽路決戦」に向けて牽制ムードになる風潮がある。逆に言えば、ここで抜け出せば牽制する集団を出し抜くことが出来る。ここからゴールまでは1時間、僕の「逃げ」の射程距離ギリギリだ。きっと行ける。
集団先頭をスローペースでこなし、昨年は40km/h以上出ていた平地を30km/hあたりにコントロールし、アタックしやすい状況を作る。メイタンジェルを飲んで警戒心を最大限に上げてタイミングをうかがう。ここでカケイ選手がちょっと飛び出るので、反対側から自分もペースアップ...すると誰も反応しない!本当は登坂になってからアタックする予定だったが、もうこのタイミングしかないと悟り、ペースアップする。
いざ、勝負!

「逃げ」はとにかく最初が肝心なのでとにかく集団の視界から消えることを優先したライン取りで走る。前には市民100㎞の千切れた選手がいるので、その隙間をくぐりながらタイム差を広げることに徹する。下りは集団が絶対有利になるので、とにかく得意な登坂区間と集団が油断している平地でリードをつくる。
15分くらい(?)したところでバイクから「後ろが2番手だよ」と教えてもらい、振り返ると1名追走がいる。ただ、メイン集団の位置は分からない。正直単独エスケープを狙っていたので、追走を待つ気はなくそのままハイペースを維持する。待たなきゃいけない選手なら合流してペースダウンするかもしれないし、僕より速い選手なら待つ必要もない。結果的にイワキリ選手(後で名前を教えてもらった)と合流して2名逃げVSメイン集団になる。
合流後に急いでイワキリ選手と作戦を確認。羽路までに差を広げること、羽路以降は一気にタイム差を失うこと、集中してノートラブルで走ること、など。お互い似たような作戦で飛び出てきていたので意思疎通はスムーズ。声を掛け合いながらローテーションで進んでいく。
途中で女子国際100㎞に参加していたイシザカをパス。初参加ながら頑張っていたので声をかけたけど、本当は自分を鼓舞するために大声を出していた。
実はすでに脚は攣り気味。でもこの状況では前に進むしかない。やるだけだ。

2人で励まし合いながら海岸線を終え、ついに羽路ダムの登りに到着する。ここでメイン集団とのタイム差は2分10秒。どんなに集団がゆっくりだろうと羽路ではふるいがかかるので、これ以降はメインとのタイム差がどんどん縮まる。
ここでもイワキリ選手と状況を確認して高速ローテで最後の坂へ向かう。登坂入り口で市民100㎞をパスする。ここからはクライマー最後の見せ場なので、羽路頂上まで一本引き。対イワキリ選手を考えればこの坂で倒すことは出来るだろうが、メイン集団の追撃を考えると共倒れは面白くない。ともかく二人で登れる限りのハイペースで頂上に向かって駆け上がる。
なんだかツールドおきなわクライマックスの登坂たる羽路ダムを先頭通過しているのが夢のようだ。「ここに来てよかった」とレースも終わっていないのに感激してしまった。
山頂からは決死のダウンヒル。再びローテーションしながら必死に走るが、メイン集団との差は確実に縮まっている。でも行くしかない。
名護に向かうT字路に出たところでメインとの差は50秒ほど。残り約5km。

体の大部分が痙攣しているが、ただただ全力を尽くすのみ。メインからは厳しい追走が続いており、もはや駆け引きしている余裕はない。ただただ2人で声を掛け合いローテーションを続けて名護を目指す。

ラスト3km後続とのタイム差は30秒ほど。

ラスト2km、とにかく回す。

ラスト1km、後続との差は20秒ほど。
これは逃げ切り確定。先頭は2名、勝者は1名。
ここらでイワキリ選手は僕の後ろに下がり、僕はイワキリ選手の動きをマークするため左端にポジションを移す。
ラスト300mからジャブアタックを放つ、が体が動かずすぐに失速。
ラスト150mから再び今度は全開でアタック、のつもりが最早体が追いつかない。あと少しだけ動いてくれ、と念じたが、おそらく羽路前からだろう、体は最早限界を超えていて腰が上がり切らない。
そうこうしている間にイワキリ選手も最後の力でスプリント。もはやなすすべ無し。
今年のチャンピオンの背中を見送りつつ、140㎞のゴールをくぐった。
市民140km優勝 岩切弘輝
2位という一番悔しい順位なのに、不思議と悔しくなかった。ただ、一緒に最後まで逃げた彼に対して自然に拍手をしてしまった。

次々に仲間たちもゴールに集う。皆怪我無く無事に終われてよかった。
優勝できなかった僕であるが、ゴール後皆さまから暖かい声をかけてもらえた。ロードレース、ヒルクライムと言った色んなレースで出会ったライバルと沖縄で再開できるというのはとても不思議な感じだ。
ただ、話ている間に「体震えているけど大丈夫ですか?」と心配された。言われて気付いたが、体はとうに限界を超えてずっと痙攣していた。
愛車のEMONDA SLR
本当によく頑張ってくれた
初めてのツールドおきなわ表彰を待っている間にイワキリ選手とレースについて色々話した。そのなかで一番聞きたかったことが「何故僕みたいな無名選手の無謀(?)な逃げに乗ったのか」という事。そうしたらイワキリ選手も羽路前に抜け出すことを狙っていたとのこと。要するに僕も彼も元々はソロで勝ち切る作戦だったということか。何度も書くが、僕は彼に負けたことに対して不思議と悔しく思っていない。競技者としては問題だと思うが、沢山の強豪レーサーを擁するメイン集団に対してたった2名で立ち向かったこと、そして負けたとはいえ彼と2人でワンツーフィニッシュで逃げ切ったことに誇りを持っている。

そして表彰式。
ツールドおきなわで3位以上にならないと登れない壇上。壇上からの景色は...これはみた人にしかわからない(笑) いや、ちょっと面白い景色でした。興味を持った方は是非おきなわで勝ってください(笑)。

その後は皆で那覇に移動しメインイベント(?)の飲み会。
本当に楽しかった。

11/12おきなわ最終日。
この日は平日だけど有休をとって午前中に那覇の国際通りを散策してから帰宅。
夢のような4日間だった。


反省・感想
今年も「無事」に走れた…これが一番重要。残念な事実であるが、ツールドおきなわは毎年かなりの人数が落車している。僕を含め一緒に行ったメンバーが全員無事に終われたことを幸いに思う。
・(負けたけど)作戦がはまった…逃げをするまでの下準備、仕掛ける位置、ペースなど全てがかみ合って逃げ切りをすることが出来た。よく「逃げは無謀」と一蹴する人もいるけど、ツールドおきなわの過去の優勝記録を見れば逃げ切り優勝は決して少なくない。ゴール前勝負を避けたい選手はむしろ積極的に仕掛けるべきだと思う。集団心理の裏をかき、トップ実業団や元プロ相手に立ち回れたことを誇りに思う。
ゴール前駆け引き出来る状態でなかった…結果だけを見れば、イワキリ選手を途中の坂で切って走ったら多分追走手段に飲まれていたと思うので、最後まで2人で行ったのは正しい判断だったと思う。ただ、その中でも最後の瞬間を考慮して脚を残すよう立ち回れたのかな?ノグチには「場数を踏むしかない」と言われたけど。
シミュレーションをもっとする…レース中は直感を信じて行動することが多いけど、それでもロードレースに参加するときはいつもレース展開について事前にシミュレーションしている。今回だって有銘で反応する選手がいたら単独逃げするために連続アタックする準備をしていた。でもブリッジがいるとは想像していなかった...事前に色々想定しておけばその場で考える労力も減るので、今後改善していこう。

結果は優勝できなかったけど、過去最高の成績で今年のおきなわを終えることが出来た。
強豪ひしめくツールドおきなわで特筆すべきフィジカルの強さがなくとも、最善を尽くせば結果につながることを証明できたと思う。
1年後のことなんてわからないけど、またツールドおきなわの舞台で皆と競い合いたい。
とりとめなく非常に長い文章となってしまいましたが、最後まで読んでくれた方いましたらありがとうございます。何かのご参考になれば幸いです。


P.S.去年・今年と大逃げをかましたので、そろそろ僕の評価も「クライマー」から「逃げ職人」に変わるのかな?



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