2014年7月27日日曜日

2014-07-27 ヒルクライムチャレンジシリーズ2014 第3回 韮崎 甘利山大会

ヒルクライムに参加しました。
就職してから初めての宿泊レースで、往復の渋滞がしんどかったけど楽しいレースでした。

前日は渋滞にはまって受付にたどり着くまでに5時間かかった。
その後車でコースの下見に出動。路面はそんなに荒れておらず、足が止まるような激坂でもなかった。でも約1100mアップのコースなので油断できない。下見をしながら翌日レースへの小細工テクニックを色々考えた…が、翌日僕はとっさの思い付きで、前日に考えた作戦を全て放棄するのだった...

下見時の考察
・基本的に勾配はパレードコースの登坂と同じなので、パレードでリズムを作る。
・中盤まで坂が多いので、無理に攻撃しない。後半までは相手選手の自滅を待つ。
・上手く他選手を誘導してインコースを走らせて消耗させる。
・平地区間の終盤に加速して、他選手に登坂で追いつかせて消耗させる。
・平地が所々にあるので(直線、カーブ中等)、積極的にシフトアップする。
・消耗しやすいコースなので、勾配が大きいところでは無理をしない。
・ゴール手前200mからフラットになるので、スパートは200mまで我慢する。

レース当日、足攣り防止のサプリメント持参を忘れたことに気が付き、プラッシーボ効果を得るため代替品を服用した。
タウリン3000mg配合
6:00のレース会場開門に合わせて会場入り、だらだらと準備をする。
パレードのスタート地点

サドルバックを取り忘れたことに気付く

手前はパレードで走る道。
奥に見える山の頂上を目指す。
後に書きますが、今回のレースの運営は自転車レースらしからぬ(?)アットホームな運営でした。

年代別カテゴリで参加したが、今回のレースは計測タグがスタート・ゴールを通過したタイムで順位を競う。すなわち、「一着」と「優勝」は別物だ。また、スタート地点まではパレードだが、パレードコースは交通規制されていないため、同クラス参加者が信号で分断される可能性があるのである。これが後々影響した。

当日は気温が非常に高く、ボトルを満水にし、アクエリアスの300mlパックも装備した。これはレース前に飲む用だ。パレードスタートが8:00だが、7:40から開会式が炎天下で行われるため、脱水を避けるために用意したが、これは功を奏した。あまりに暑く、整列のプラカードを持ったガールスカウトの女の子が開会式中に熱中症でダウンするほどだった。

その後カテゴリ別にパレードスタート。

結果:男子A(16歳~30歳)2位 記録:52分02秒
パレードは2番手で進んだ。もうすぐ本スタート地点というところで、前方にチャンピオンクラスのパレードを確認した。そこで僕の頭の中にしょうもない作戦が浮かび上がる。
本スタート地点通過と同時にペースアップ、狙いは前方を走るチャンピオンクラス集団へのジャンプだ。スタート直後まで考えていた今回のレースの作戦を全て放棄し、この直感に従った。30秒ほどふんばってチャンピオンクラスに合流、すでに自分のカテゴリの選手とはかなり差がついた。多分スタート直後で、最前方の僕の動きに気付いた人も少なかっただろう。あとはチャンピオンクラスに引張ってもらえばタイムが稼げるぞ・・・そう思っていた時期が、俺にもありました...

結論から申しますと、
「チャンピオンクラス速えぇ・・・」
でした。
せっかく足使ってジャンプしたものの、本スタート2㎞位でチャンピオンクラスの集団が崩壊、苦境に立たされることになった。それでも後方に男子Aの集団は見えず、おおよそ1分くらいの差があると見積もった。慌ててもしょうがないし、ヒルクライムで見えない先頭を追うのは苦痛だ。まして集団はお互いの攻撃を注意しなければいけないので潰し合ってくれているかもしれない。淡い希望を胸に淡々と登り続けた。
確かに勾配のきついコースではあるものの、富士あざみラインのような「壁」ではなく、ギアを調整すれば蛇行せず登れる勾配だ。僕は39x30tできつめの坂でもrpm70以上で常に走っていた。本当はもっと高回転で走りたかったが、そんな足もないのでrpm80を目安に上り続けた。
途中後ろからの追撃があり、しょうがないので無理せず追いつかせたら男子B(31歳~40歳)のトップ選手だった。丁度抜かれるとき、コース前方に猿を発見。
「猿だ」と僕が言うと、
「猿ですね」と返答してくれた。
そのまま彼は先行したが、一応視界にとどめるべくペースを上げた。
基本的に上ハンで登坂。ダンシングは使わなかった。
途中の給水ポイントで給水係のスタッフに
「背中に水かけて!」と言うと、
「あらぁ、水いらないの」と返答。
「あ・・・いらないです」と答えてしまった。
そりゃあ地元ボランティアのおば様に難しいこと言った僕が悪いですよ。

その後も快調に登り続ける。段々自分が1位をとるのが想像できてきた。これはゴールでガッツポーズでもとるかな、と考えながらラスト500mの看板が見える。下見より、コースがフラットになるのはラスト200mからと分かっていたので我慢。ラスト200mで最後のスパートをかける、だがゴール地点にはカメラが待っていなかったため、ガッツポーズは中止した。これが後々ファインプレーと気が付く。
今回は足を攣らなかったので久々のラストスパート
最後だけ完全フラット
ゴール地点では冷えたミネラルウォーター、スイカ、バナナ、レモンなどの無料配布を行っていた。今まで自転車レースでこんな待遇を受けたことがなかったので、とても嬉しかった。
無料補給物資
下山前の風景
その後、若干のトラブルで下山に時間を要したものの、丁寧な班走で無事下山。
そして表彰会場で速報リザルトを見て驚愕した。
「僕2位だ・・・」
なんと、一着の僕ではなく、遥か後方よりスタートした別選手が優勝だったのだ。おそらく、パレード中に信号などで集団が分断、僕と別の集団でレースをしていたようだ。なんか悔しい気がしたが、リザルト上では1分20秒の差がついている。流石にここまで離されれば清々しい。彼の優勝で文句はない。

ゴールでガッツポーズ取らなくてよかったー!とんだ恥をかくところだったぜ!

表彰もそこそこに帰宅。
若干の渋滞はあったものの、4時間の運転で帰宅できた。
2位の商品。美味しくいただきました。
因みに1位は桃でした。
次回レースまで2ヵ月ほど間がある。一つ強くなるには十分な期間だ。しっかりトレーニングしよう、と思いつつ、来週末から十日前後の出張があるので、まずはそちらの準備だ。
優勝は遠いが、目指している限り0%ではない。頑張ろう。



本大会運営について
今まで経験した自転車レースと少々運営の印象が異なったのでまとめます。

1.安全面への配慮が高い。
 コース上各所排水溝が塞がれていた。また、各所に監視役がおり、DNFの選手も自転車回収用トラック+選手用ハイエースが手配されていた。下山の際も少々トラブルはあったものの、下山先導役員が多数配置されており、コース上各所に危険ポイントの看板があった。
2.サービスが良い。
 スタート・ゴール地点で水、バナナ、レモン、スイカの配布があった。マラソン大会だと一般的だが、自転車レースでは初めてだ。しかも一人当たりの制限がない。僕も水・バナナを2つずついただいた。
3.地元ボランティアの参加の規模が大きい。
 自転車競技の知識がない地元の方々が多数スタッフに参加してくれていた。当然知識がない分、全てが上手くこなせていたわけではないが、多くの地元の方々の暖かい声援があり、明るい雰囲気の大会であった。

中々よい雰囲気の大会であったが、正直やり過ぎな点も感じた。というのは、レースへの支出が大きく、運営が赤字になっていないかが不安だった。例えば、今回下山が遅れた関係で表彰の時間が短縮された。そのためせっかく手配した屋台の数々の売れ行きは悪かったことだろう。そもそも、無料配布があるのに有料商品を購入する人も少ないだろう。また、地元の温泉割引券をもらったが、7/27(日)限定であった。前日なら行ったが、当日(日曜日)の場合、多くの選手はレースが終わったら早急に帰宅するだろう(交通インフラの関係)。なので、僕のような宿泊客はいるものの、あまり地元にお金が落ちる大会ではなかったと思う。
事実今年度のヒルクライムシリーズはわずかに3シリーズで減少の傾向になる。運営の丁寧さは選手にとってもありがたいので、もっと利益を確保して規模の再拡大を図っていただきたい。
応援しています。

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