2017年9月24日日曜日

2017-09-24 第12回 キング・オブ・ヒルクライム富士山

2017年に参加するヒルクライム最終戦、「キングオブヒルクライム富士山(KOH)」に参戦しました。
初参加の2014年U-30で2位、2016年U-30の優勝を果たしたため、3度目の今年は遂にエリートクラスへの参戦。

前日の夕方に御殿場の宿入り。当日の出走が7時と忙しいため、さっさと温泉・夕食を済ませて7時前に就寝。といっても普段6時間以上寝られないので2時前には目が覚める。二度寝も面倒なので朝食を済ませて再び温泉で脚をマッサージして会場へ出発。4時前には到着してウォームアップ開始。
相変わらず会場は真っ暗。昨年持参した懐中電灯を忘れたのは痛かった。
あたりが真っ暗なので、1年を通してこのレースのみローラー台を持ち込む。負荷はかけずに内臓系を目覚めさせる目的でクルクルと。便意を催したところで目的完了、トイレにGo!(笑) しかし、相変わらず仮設トイレ設置がないため例年通り長蛇の列だった。
その後は荷物をあずけて下山集合箇所に移動。出走が他クラスと一緒になるので、出来るだけ先頭スタートするために早めに並んだ。
明け方に度々雨が降ったものの、集合地点からスタート地点への移動(下山)の際には雲が切れて、ようやく富士山を目にした。朝焼けで美しい。因みにレース終了後に下山した時はもう見えませんでした。
今年から手荷物預かり地点が原則水ケ塚駐車場になり、スタート地点に移動する際の下山防寒具として使い捨てポンチョが大会より支給されたが、僕は持参した100円雨合羽2枚重ねを使用した。下りも寒いので、袖のある雨合羽の方が断然良い。
下山時にエリートに参加するオオクラさん、ヤマモト君と一緒になり、そのままスタート地点の最前列を確保した。また、下山でお腹を冷やした選手たちがスタート地点草むらでエネルギィ開放(失礼)をしていた。やはり参加費を上げてでも簡易トイレを設置すべきだ。
スタート地点では同じくエリートに参加するイイヅカ君、トヒさんに挨拶しつつ、全国レベルの超人級ヒルクライマーを目にする。果たしてどこまで通用するやら。
色々予算の関係があるのかもしれないけど、今年はミス富士宮や市長などのスタート合図はなく、淡々とカウントダウンが進み、7:00エリート・シニア・女子・U-20・U-30が一斉スタート。

結果:エリート 4位(入賞) 1時間24分28秒
スタートと同時にヤマモト君がダンシングでペースを刻む。その後数名先頭を変わりつつ、勾配が浅くなったところで先頭に出てペースアップ。超人たちをあぶり出し、先頭を引かせたかった。ちょっとするとClayton選手、ナカムラ選手、カトウ選手、セイミヤ選手らが前に上がってくる。ここからが本番だ。
基本的には数名でローテしつつもカトウ選手がゴリゴリとペースを上げる。途中でカトウ選手が単独で飛び出すことになり、僕と3名で見送る。ペースとしては280W程で、まだ余裕があると思い追走アタックを単独で仕掛けるが、結局カトウ選手の後ろには付けず中途半端な動きで脚を使ってしまった。再び後ろに合流し、付き位置でカトウ選手を追う。ただ僕のメーターではずっと330W程を刻んでおり、KOHを走るにはかなりのオーバーペースとなった。これなら去年の連続アタックによるインターバルの方がまだましだ。結局カトウ選手に追い付いたあとの巡航に着いて行くのを断念し、スタートから20分過ぎで優勝争いから脱落、単独走となる。
少しすると1名先頭から脱落しパス、現在4位。先頭の3名(ナカムラ選手・カトウ選手・セイミヤ選手)のうち誰かが脱落しパスできれば3位もありうる。それだけをモチベーションにしてペースを刻む。

登っていると段々霧が濃くなってきたためサングラスを外す。走り続けて40分くらいで中間地点の目安となる料金所を通過。矢板八方ヶ原HCや箱根HCだったらもうゴールだなぁ、なんて思いながらペダルを踏み込む。
フラットな区間は相変わらず得意ではないけど、上半身の重心移動を駆使して出来るだけ負荷をかけて登る。朝食の取り方が下手だったのか胃の調子が悪かったけど、50分が過ぎたところで一応補給(Mag-on)をとる。登っていると段々晴れてきたので再びサングラスを着用する。
淡々とペースを刻んでいたが、連日見ているロードレース動画の勝者達はもっと全力で走っていたと思いだし、いい加減ペースコントロールはやめて全開走法に切り替えないと!と気付く。先頭の誰かが失速したって僕が遅ければ追いつけるはずがない。とにかく残りの力を振り絞って負荷をかけ続けた。そのおかげか、昨年みたいに後半失速せずに走れたと思う。
頂上が近づいてきたが前は見えない。くそ~と思いつつ、これが実力差だ。ただ、この豪華なコースをあきらめるのは勿体ないので、最後まで集中して走り切った。
 
4位でゴール。メダルには届かなかったけど、達成感十分。
タイムは昨年から1分弱縮めて1時間24分台。そして優勝タイムはコースレコード更新の1時間18分48秒、3位でさえ昨年優勝タイムを超える1時間20分54秒。参りました。
相変わらずきついけど、このレースは最高だ
レース後に参加者でのちょっとしたお喋りは楽しい。同じ苦しみ(?)を味わったことによる共感か? また、レース後半にサドルが壊れてダンシングしばりで90分切りしたトヒ選手の凄さに驚いた。流石です。

5合目はとても天気が良くて気持ちよかった。僕を含めて写真を撮る人が多数いた。
下山後は表彰式。4位入賞したけど副賞はなし。所詮4位ですが、参加賞すらないのでちょっと寂しいなぁ。因みに総合優勝したナカムラ選手は表彰式遅刻(ギリギリアウト!)でしたが、何とか写真撮影に間に合いました(笑)。

その後はさっさと帰宅。午後1時過ぎには家に着き、荷物を整理してから昼寝。朝も早くてとにかく疲れた。

反省・感想
とりあえず自己ベスト更新・・・ヒルクライム「レース」なのでタイムにこだわりはないけど、昨年よりも1分弱縮めることが出来た。が、正直2分位縮める走りをしたかったので正直今回のタイムにはガッカリである。去年は中盤まで集団内、今年は序盤から単独そうになったので条件は異なるが、昨年からの成長度を鑑みると23分台で登るくらい追い込むべきだった。
追い込み不足・・・上記の続きになるが、本当はもっと負荷をかけられたと思う。所詮負け惜しみで、もし23分台を出せても順位は変わらなかったけど、長距離ヒルクライムという言葉にビビって不要なセーブをしてしまったのも事実。これはメンタルの弱さであり、出走前の心構えの足りなさでもある。千切れるにせよ、もうちょっとだけ先頭集団に着いて行けば「壁」を超えられたかなぁ?まぁそれこそオーバーペースで失速につながったかもしれないので、あえて結論は出すまい。
最後までペースを落とさなかった・・・再度上記の矛盾(?)になるかもしれないけど、今回パワーメータでは前半スタート地点~料金所までがAve.297W、後半料金所~ゴールが273Wと極端に失速せず登り切ることが出来た。実際昨年インターバルのかかった前半よりも今回の単独ペース走の方が速かったし、後半は昨年・今年共に単独走となったけど今年は極端に失速しなかった。これについては昨年よりも今年のトレーニング・調整がヒルクライム能力の向上につながったという事だろう。しっかり吟味し、成長の要素を抽出する。
クライマーとしての限界・・・トレーニングを続け、しっかり調整すれば来年1時間22分台を狙うことは出来ると思うが、今日の上位3名と争うレベル(1時間20分台)は現状では不可能だと思った。上を目指せば必ず壁に当たるし、ヒルクライムではそれが顕著だ。正直、あのレベルに達するには練習の抜本的見直し(メニュー・負荷レベル・スキル改善)と機材の検討(2011年購入のセカンドグレードフレームから変更?)、そして「ロードレーサー」から「ヒルクライマー」に変わらねばならないだろう。ヒルクライムレースは好きだけど、あくまで「登坂力が武器のロードレーサー」としてロードレースを楽しみたいので、ヒルクライム特化はないな。特に結論はない感想だけど、進む方向(自転車の楽しみ方)ははっきりさせておこう。
運営が年々縮小していて寂しい・・・初参戦の2014年以降、大会規模が縮小している気がする。相変わらず仮設トイレ設置は無いし(2014年はあった)、参加賞もないし、今年は海外招待選手や地元市長・ミス富士宮のようなゲストもいなかった。国内最大規模(1800m UP!)のレースなのだから、もっと盛り上がってほしいなぁ。
年代別に勝てた・・・とりあえずU-30には負けなかった。別カテゴリなんだから比較してもしょうがないんだけどね。

色々書いたけど、やっぱりキングオブヒルクライム富士山は楽しい。僕のバイオリズム的に夏~秋頃が一番コンディションが良いので、全力勝負がしやすい。このまま大会規模が小さくなったら赤城HCに浮気かなぁ、なんて思いつつも、26.5㎞・1,800mUPの魅力は強い。是非来年も参加して、今度こそ上位3位に入りたい!

ともあれ2017年のヒルクライムはこれでお終い。次戦は2018年ツールド八ヶ岳男子Bの予定。毎年春にコンディションを上げるのが下手だけど、6月に富士ヒル選抜もある(予定)ので、また頑張っていこう!

0 件のコメント:

コメントを投稿