2020年7月19日日曜日

2020-07-19 「エアロ化」という誘惑

レースなし・雨続きですっかり週末ライダー気味なこの頃。
話題(?)の新型EMONDAの試乗にTREKショップを訪問しました。

僕自身試乗経験が浅いため、気の利いたレビューはシクロワイアードや某IT技術者氏ブログを参照して頂ければと思います。
今回乗ったのはEMONDA SL5というセカンドグレードモデルの105組完成車。カタログスペックだと8㎏台だったと思いますが、高性能なボントレガーホイールの効果で重さは全然感じませんでした。メンテ性は不明だけど、ワイヤー類が全部内蔵式なので見た目は良し。平地でスプリント気味に負荷をかけた時もよく反応して優等生なバイクだと思いました。所持しているEMONDA SLR6と比較してもそんなに悪く感じない。
今回TREKはEMONDAのエアロ化を推進したようだ。実際写真で見る以上に形状は結構変わっている(もちろんかっこいい)。フレームの到達地点は軽量・エアロの追求になるので、この方向性は正しいと思う。でも、TTならいざ知らず、ロードレースに至っては常に全力で走るわけでもなく、技術・戦術によって負荷レベルが変わるので、実際のレース結果にどこまで効果があるのかはよくわからない(当然軽量でエアロ効果が高いほうが良いに決まっているが)。どこに投資するかは人それぞれだ。エアロ効果を改善すれば間違いなく速くはなるだろうけど、決してロードレースの勝敗についての決定的な要素ではないと思う。
ただ、新型EMONDAは前作より良くなっている感じはした。別にDISCブレーキを推奨しているわけではないけど、BB90を脱しただけで高評価したい(笑)。

思えば2012年モデルのGIANT TCR ADVANCED2に長く乗ってきて、2018年シーズンよりEMODNA SLR6をレースに投入するようになったとき、「フレームでここまで変わるのか!」と感動し、実際にレースで結果も出せた。今回2021年モデルのEMONDA SLを乗ったときは「お、結構いいじゃん」という感じだった。2012年GIANTと2021年TREKのセカンドグレードだけど、約10年でここまで技術が進歩するとは。僕も職業上設計者を名乗っているので、日々改善に努めていきたい。


*そういえば最近のロードバイクはいわゆる「御上品」なモデルが出ていない気がする。昔だとクラインとか「美しい」感じのロードバイクが結構あった気がしたけど、最近は性能最優先の傾向かな。そういう僕も「美しさ」より「無骨なカッコよさ」を重視するけど、ロードバイクを選択する際に美観は絶対的な要素なので、そちら方面でも発展してもらいたい。


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