ツールドおきなわが控えているにもかかわらず、KOH富士山を終えて節制が出来なくなっている。去年もこんな感じだった気が...ともあれ秋の風物詩(?)JCRC群馬に参加しました。
秋のJCRC群馬は102㎞というホビーレースでは比較的長い距離を走れる貴重なレースである。距離だけならエンデューロ系レースが多数あるけど、アップダウンのあるコースでこの距離を走れる大会は少ないだろう。群馬CSCはあまり得意なコースではないけど、このレースはメンバも面白いので今年もエントリー。
因みにカテゴリは午前SAクラス(102㎞)・午後EDクラス(推定72㎞)。ボリューム満点だ。
天気予報では雨模様だったけど、幸いにも朝は曇り空。
会場は6:30開園で7:45出走なので、バタバタしているうちにスタート時刻が迫る。思ったよりも冷えなかったので、半袖ジャージ上下+半袖インナー+アームカバーを装備する。
エントリは40名なので出走は35人くらいか?かなり濃いメンツがそろっているので激しいレースになりそう。
慌ただしくスタート地点に並び、7:45分出走。
結果:SAクラス102㎞(17周) 4位(入賞)
序盤の下りはバイクの先導で通過。落ち葉も少ないので7月の時よりスリッピーではない。その分攻める人がいると嫌だけど、SAだから大丈夫かな?下り切ったところからレーススタート。作戦としては「アップダウンを使ってスプリンターを排除・若しくはスプリント能力を奪う」「積極的に動いて省エネ走法」「ローペースだったら100㎞逃げ切るつもりで走る」といったところ。ただし、今回はレースがかなり激しく、下記のレポートは記憶が曖昧なところもあるのでご了承ください。
本スタート直後のアタックはなかったものの、散発的にペースが上がりかなり序盤から1名逃げ-3名追走-メイン集団という構図になる。メインの先頭を走っていたら顔見知りの東大OBの選手が「後輩が逃げているので送ってあげたい」と言っていたのでちょっと抑えてみたり。
まぁ流石にスタート逃げは無理と思いここにはブリッジしない。数周して3名を吸収するが3周目にて逃げ(1名)との差が30秒との情報を受ける。そこから集団のペースがさらに上がり一周9:30前後のハイペースで進んでいく。
そういえば6周目位だったか、序盤の下り最後のカーブで後方から落車音が聞こえる。一緒に走っていたTMUCCのイノウエ君に聞いたところ彼の目の前で転んだらしく、インコーナを通ってスリップしたらしい。今回のSAでは危険走行する人もいなくて良かったが、誰とは言わないが下りのカーブ手前で度々イン切りする選手がいた。あれは事故を誘発するのでやめてほしい。他のところでもポジションは上げられるのだから。
話がそれたが、レース展開としてはアタックが散発しつつ、集団が吸収すべくペースを上げる展開が続く。よく攻撃を加えるのはオーベスト。後述するが、特にニシタニさんの動きが素晴らしかった。一方でチーム参加のCOWの動きが読めない。逃げにチームメンバがいるのにそれを追うのもCOWで共食いしている...まぁいいけど。
勝負どころとして心臓破り坂があるけど、その後のアップダウンがあるので決定的なアタックは決まりにくい。僕も下りを踏み集団を1列にしてから登坂ペースアップの下ごしらえをしたけど、後方待機組にダメージは与えられているのか不安になる。
そんなこんなで10周位経過していく。途中ニシタニさん・イノウエ君・僕で抜け出してみたけど集団ペースが速くこれも決まらない。良く分からないのだけど、アタックを潰すよりもブリッジした方が後方待機組を潰すことが出来ると思うのだがアーティファクトやCOWはアタックつぶしの動きしかしない。大集団スプリントに自信があるのかもしれない。
そしていつの間にか「30秒逃げ」選手の情報が消えた。集団がハイペースで追っても全く差が縮まらず恐怖していたのだが、いったい何だったのだろう。
そして中盤以降はニシタニさんが心臓破りにかけてペースアップを繰り返す。結局集団崩壊にはならないのだけど、一度集団の状況を確認に最後方まで下がった時、後方待機組らが苦しそうな顔をしているのを確認した。繰り返しのペースアップは連続ジャブだったのだ。一発のストレートを打ち込む前の準備だったとは...流石です。
そして13周目くらいに転機が訪れる。
何気なくリフト坂を上げて登り下りで飛び出たところ集団が全く反応しない。何と混走している他カテゴリ集団に気を取られて僕が抜け出したことに気付かなかったのだ!とっさに距離を判断。このまま優勝するには40分の独走しかない...迷っている間はないのでTTモードに切り替える。僕はクライマタイプだからペース走はむしろ得意な方だ。登りは無理せずFTP超くらいで回し、平地・下りは全開走行。とにかく集団の視界に映らないように走り続ける。
そして残り3周終盤についに発見される。あとでイノウエ君に聞いた話だが、マジで集団は1名逃げに気付いておらず、全員びっくりしてたらしい(笑)
そしてレースが動く。
集団は僕の独走を許すわけにはいかないので一気にペースアップ、すぐに吸収される。そこから更にニシタニさんがメインとなりアタック気味に飛び出る。ここで集団が崩壊を開始。僕もここが勝負どころと判断し、一気にブリッジ。先頭で4名集団を形成。最高の形だ。先頭4名は今まで先頭で動いてきたメンバだったので、ローテーションが上手く決まる。声をかけ、このメンバで逃げ切ることを確認。
更にラスト一周にて雨が降り出す。もうテンションが上がってしょうがない。
そして最後の心臓破り坂。「全員で行きましょう」といった手前、ここでアタックをかけるのはマナー違反と思っていたら、なんと後ろからオーベスト1名が単独ブリッジをしてきた。凄すぎる。
そして最後のスプリント。なんとか5名中3番手をとり、スプリント開始...したのだけどタイミングが上手くつかめず、スプリントに参加しなかったニシタニさんを除いて最下位の4位。スプリントに関する反省は後述するとして、強豪そろうJCRC群馬SAクラスで入賞!個人的には快挙である。
一時間強の休憩時間の間に前日購入した不揃いどら焼きを腹に詰め込み、(両足攣りかけている状態で)EDクラス(2時間エンデューロ)開始。
結果:EDクラス 10位(2時間 12周-72㎞)
雨は上がったけど、気温が下がってとにかく寒いので腹にスーパーのレジ袋を仕込んで出走。僕と同じく午前中にSAで102㎞走ったメンバもチラホラ。皆もの好きだなぁ。
すでに足がスッカラカンなので、ついていけるところまで走るつもり、SAクラスが面白すぎて満足してしまったので特にテーマはない。
序盤は若干ペースが上がり、足が疲れているので登坂はポジションを落としながら走ろうと思っていたら、心臓破りでいきなり集団崩壊。SAと違ってメンバの脚力にばらつきが大きく、上手い具合に機能していない。結局脚を使う羽目になった。まぁ検討不足。そんなこんなで1名逃げの情報が入る。
エンデューロのスローペースを考えれば逃げ切りは十分に可能だと思う。そんな訳で追撃を促すのだが、僕を含め集団を率いてるのは何故か午前中出走組ばかり。午後から出走のED組はフレッシュなはずなのに全然ローテーションを回さない。ルール上「周回数」ではなく「時間経過時の着順」で勝敗を決するため、別に速く走るつもりはないのだけど、逃げ切りを許していいの?すでに102㎞走った組ではなく、ED単独参加組が本命なのだからしっかり動けばいいのに。結局ずっと1周10分以上のスローペースでレースは進んだ。
あとこれはしょうがないのかもしれないけど、SAクラスに比べて下り技量が低くちょっと怖かった。他レースでも後ろについて良い人・避けたほうがいい人の判断は大事。
なんて口ばっかり達者な僕だけど、40分過ぎから猛烈な尿意で腹が痛い。加えて脚が疲労してしまい1時間過ぎてからシッティングで登れなくなる。その後はダンシングで対応したが、結局90分位(?)で完全に脚が終わってしまい千切れる。
メインから千切れたらもう意味がないと思って降りようかと思ったけど、せっかく来たのでとりあえず最後まで超スローペースだけど走り抜いた。なんとかメインからはラップされずに72㎞走れた。
そして優勝は午前中SAクラス3位のオーベストの方だった。一番動いていた人だったので勝利して嬉しい。強い選手だけど、流石に疲労しているのだからチーム参加のCUBEとかはもっと攻撃すれば勝てたんじゃないかとつまらん想像をしたり。
泥だらけの自転車を片付けて温泉宿に逃げ込む。
とにかく疲れた。
反省・感想
・積極的省エネ走法…今回のテーマの一つで「登りをローパワーで登りつつ、集団ペースが緩む瞬間に一気にポジションを上げる」こと。要するに後ろにぶら下がるのではなく、隙をみては前に進むのだ。ポジションを落とすのはアタックが「かからない」タイミングでないと危険なので周回コース向け、おきなわには不向きだけど、ポジションを上げる動きは上手になってきたと思う。
・ペースアップとアタック…まさしくSAクラスを支配していたのはニシタニさんだった。本人的には本調子でないらしいが、繰り返しのペースアップと終盤の小集団形成は彼の技量だろう。千切るわけでなくともペースアップをすると後方待機組(消極的省エネ走法スキル無し)は段々と疲労を溜めていく。狙ったアタックを決めるための下ごしらえの重要性を学んだ気がする。
・平坦スプリントのゴールと射程の把握…ヒルスプリントは決して苦手ではないのに平坦スプリントでは上手く動けない理由は「ゴール」と「射程」の把握が出来ていないからだとようやく気付いた。ヒルスプリント(頂上ゴール)の場合は「頂上」を目指してもがけばいいのだけど、平地の場合は何となく「ゴールがどこにあるのか」が見えにくく、そのためスプリント開始の距離感・タイミングが狂っていたのだ。事実今回の群馬CSCもポジション取りまでは良かったのにじつはゴール地点がちゃんと見えていなかった。これに対する改善点は事前にゴール位置の把握(周囲の景色含め)とゴール前の距離の確認である。どちらも地図などを用いて正確なデータを出せるので現実的に改善できる。決してスプリントパワーの高いわけではないけど、ゴールスプリントは最大パワーで決まるわけではない。日頃の練習からもっとスプリントに対する考え方を深め、次回は獲ろう。
・下りスキルの向上…以前はとても怖かった群馬CSCの下りだけど、今回はウェットにも拘らず怖い場面はなかった。25Cタイヤの効果もあるだろうけど、体重移動・ブレーキング・ライン取りのスキルが向上したのだろう。あとはリスクを負ってスピードを出し過ぎないこと。無理なことをするとフィジカル以上にメンタルにストレスが溜まる。ともかく安全走行スキルが上がったことを実感できてよかった。
EDクラスは展開がグダグダでいまいちな感じだったけど(←千切れた癖に何様だ!)、SAクラスはとにかく楽しかった。
ツールド沖縄まであと4週間、気合入れ直して頑張っていこう!
・平坦スプリントのゴールと射程の把握…ヒルスプリントは決して苦手ではないのに平坦スプリントでは上手く動けない理由は「ゴール」と「射程」の把握が出来ていないからだとようやく気付いた。ヒルスプリント(頂上ゴール)の場合は「頂上」を目指してもがけばいいのだけど、平地の場合は何となく「ゴールがどこにあるのか」が見えにくく、そのためスプリント開始の距離感・タイミングが狂っていたのだ。事実今回の群馬CSCもポジション取りまでは良かったのにじつはゴール地点がちゃんと見えていなかった。これに対する改善点は事前にゴール位置の把握(周囲の景色含め)とゴール前の距離の確認である。どちらも地図などを用いて正確なデータを出せるので現実的に改善できる。決してスプリントパワーの高いわけではないけど、ゴールスプリントは最大パワーで決まるわけではない。日頃の練習からもっとスプリントに対する考え方を深め、次回は獲ろう。
・下りスキルの向上…以前はとても怖かった群馬CSCの下りだけど、今回はウェットにも拘らず怖い場面はなかった。25Cタイヤの効果もあるだろうけど、体重移動・ブレーキング・ライン取りのスキルが向上したのだろう。あとはリスクを負ってスピードを出し過ぎないこと。無理なことをするとフィジカル以上にメンタルにストレスが溜まる。ともかく安全走行スキルが上がったことを実感できてよかった。
EDクラスは展開がグダグダでいまいちな感じだったけど(←千切れた癖に何様だ!)、SAクラスはとにかく楽しかった。
ツールド沖縄まであと4週間、気合入れ直して頑張っていこう!
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