6:30起床。
今シーズン最後(当初計画している中で)のレース、大磯クリテリムの日だ。
布団の中でタブレットでレース動画をYouTubeで予習。映像では分からないけど、風がきついのかな?
会場までは自走、暗くなる帰りは輪行ということで、リュックに荷物を詰めて9時過ぎに自宅を出発した。
レース前だろうがやはり海岸沿いを走るのは気持ちが良いので、荷物を背負ったまま大磯まで爆走。良い練習でした。
会場までは42kmくらいだったかな?。
会場ではTMUCCの参加者3名と合流。
風、コースの特徴、仕掛ける位置などを話した。
クリテリウムの達人であるI藤君より「表彰台独占」というオーダーが発令される。まぁ目標は高い方が良い。そっちの方が楽しいだろう。
エキスパートクラスにTKCとTMUCC2名が出走する。天候は曇り気味で気温が下がってきたが、それでも11月下旬としては良い天候だったと思う。
午後のレース開始前に試走の時間が長く設定される。初めてのコース・久々の平坦レースということもあり、念入りにコースチェック。風が強くてバックストレートは苦しい。でもゴール前の直角コーナーまでに前方にいないと勝負にならないので、バックストレートでいかに単独で突き抜けるか、加速力、タイミングが勝負の分かれ目になると思った。ヘアピンコーナーについてはレース中の速度次第で難易度が変わる。この辺りはリスクを背負わずに走ろうと思う。
なーんて色々考えていたら、結構長めに試走することとなった。
午後2時半過ぎに整列し、バイクの先導でローリングスタート。出走は約30名、1kmx17周の平地レースが開始された。
結果:エキスパートクラス 22位
バイク先導により1.5周はパレード走行。バイクのペースも遅すぎず走りやすい。この間に色々場所取りで動きがあるが、一応先頭付近をキープ。短いレースなので省エネ走法は考えないようにした。
パレード解除と共に先頭から加速が始まる。ここでも普通に対応し、先頭付近をキープしながら走り続ける。ヘアピンカーブでは「ブレーキ」の掛け声の他、「ラインキープ!」の掛け声があり、比較的安全に曲がることができた。
先頭付近でローテしていると数名の逃げらしき動きがある。僕が先頭のとき、一定ペースで逃げを放置していたので、他選手が「捕まえますか?」と聞いてきた。そこで、「あと数周逃がしてからカウンターで潰しましょう」等と不穏な会話をする。
その際、左側ラインを取っていたこともあり、メイン集団右側からの動きに入り込めず、一旦最後尾に下がることになった。するとヘアピンカーブの最中に、逃げ集団にTMUCCジャージが加わっていることに気が付いた。
大学を卒業して別のジャージを着ている今、援護する必要はないのだけど、ここは協力しよう。
①逃げに加わる、②集団を抑える、の2択だったが迷わず①を選んだ。そっちの方が楽しそう。やっぱり僕は逃げが好きなんだろう。
集団の大外からこっそりとメインの前方へ移動。そして向かい風区間で集団ラインとは離れてフルパワーでブリッジ。きれいに決まり、集団の誰も引き連れず逃げ集団に合流できた。そこで初めてTMUCCジャージの主が2年エースのI上君だと分かった。パワーはある選手なので協調相手として悪くない。また、逃げは6名程と人数的にもいけそうだったので、後ろから「回していきましょう!」などと声をかけてみる。実際そこまでローテーションはきれいではなかったが、メイン集団から距離を取ることに成功した。後で聞いた話では、メインのI藤君がI上君のために集団ペースを抑えていたらしい。
序盤が終わりつつあるヘアピンカーブで落車音が聞こえる。確認すると倒れているのはTMUCCジャージ、I上君だ。これで逃げ集団が一旦ばらける。メイン集団も足止めを食らったようで、レース序盤ということもあり少し待ったが、復帰した逃げメンバーがに誘われて逃げを再開。しかし、結局逃げは僕を含め3名と減少した。はっきり言ってかなりきつい。そのうち、1名のペースがかなり下がる。しかし、どうせ集団に戻ったところで足を使ってしまっているので、逃げ続けるしかない。
「どうせメイン集団には戻れないんだから頑張りましょう!」と他選手を鼓舞しつつ、必死にペダルを回した。
しかし、恥ずかしながら15周目くらいから前に出れなくなる。アップダウンのない平地レースは逃げの足を休める場所がなく、パワーダウンしてしまった。結局逃げ3名も先頭は1名固定となってしまい、最終17周目に突入。
ヘアピンコーナーの時点で、メイン集団が見える。自分はともかく、先頭を引いていた選手をゴールへ送ってやろうと思い、最後の力でバックストレートで前を引く。
そしてメイン集団がかなり接近したので、逃げの2名に「行け、行け」とサインを出す。
そのとき右側から赤いジャージが突き抜けるように単独でスパートをかける。TMUCC屈指のクリテリウムの名手I藤君だ。「流石・・・」と思ったていたら、後方からメイン集団のスプリントが始まる。接触しないようにラインを守りつつ、いつも通り「?」フラフラとゴール。
とはいいつつも、I藤君がブッチギリで1位を取るシーンはちゃんとこの目に納めました。
I藤君の表彰式を見た後、輪行して帰宅。
エキスパートクラスにエントリしたときは不安だったけど、楽しくて良かった。一応計画していた今シーズンのレースは終了。大きな怪我もなく、安全に過ごせてよかった。
Youtubeで動画確認したけど、I藤君の動きはすごい。I上君を逃げに乗せる走りや、I上と僕を逃がした後にメイン集団のペースを抑えたり、ラストの緊迫した中で単独アタックを成功させたりと、動きに迷いが無い。勝つ走りはカッコイイな。
反省・感想
・結果的に逃げは失敗に終わったが、判断は間違っていないと思う。6名による逃げというのはかなり有力だったと思うし、落車が無ければもっとうまくいったと思う。落車発生後に集団へ戻るという選択肢だってあったけど、運命共同体である逃げ集団を離脱するのは人道的に出来ない。今後同じ場面があっても、きっと逃げ集団に残るだろう。
・逃げに乗るブリッジが上手にできた。メイン集団に逃げに加わる気が無かったのもあるが、集団を引き連れて逃げを潰さないように、キレのあるブリッジが出来たと思う。この辺りは勉強の成果だ。
・そういえば集団スプリントの経験がしたくてこのレースに出たのだが、結局いつも通り逃げをしてしまった・・・まぁ楽しかったからいいか。
結果だけ見れば低順位、でも今考え直しても、当時の判断は最善だったと断言する。故に・・・来年の沖縄までに体力を強化し、更なる攻撃力を身に着ける!
*大会運営について
ウォークライドの主催する大会は前回の箱根ヒルクライムだけで、その時は運営に対して悪い印象を持っていた。しかし、開催数の多い大磯クリテリウムでは車検や安全指導が徹底しており、とてもよい印象を受けた。やはり「安全」が前提の上で楽しめなければいけない。ヘルメット顎紐なども指導しており、他大会でもぜひまねしてほしいと思う。
今シーズン最後(当初計画している中で)のレース、大磯クリテリムの日だ。
布団の中でタブレットでレース動画をYouTubeで予習。映像では分からないけど、風がきついのかな?
会場までは自走、暗くなる帰りは輪行ということで、リュックに荷物を詰めて9時過ぎに自宅を出発した。
湘南海岸を江の島経由で大磯へ向かう |
会場までは42kmくらいだったかな?。
会場ではTMUCCの参加者3名と合流。
風、コースの特徴、仕掛ける位置などを話した。
大磯ロングビーチの駐車場を利用した一周1kmのサーキット |
エキスパートクラスにTKCとTMUCC2名が出走する。天候は曇り気味で気温が下がってきたが、それでも11月下旬としては良い天候だったと思う。
午後のレース開始前に試走の時間が長く設定される。初めてのコース・久々の平坦レースということもあり、念入りにコースチェック。風が強くてバックストレートは苦しい。でもゴール前の直角コーナーまでに前方にいないと勝負にならないので、バックストレートでいかに単独で突き抜けるか、加速力、タイミングが勝負の分かれ目になると思った。ヘアピンコーナーについてはレース中の速度次第で難易度が変わる。この辺りはリスクを背負わずに走ろうと思う。
なーんて色々考えていたら、結構長めに試走することとなった。
午後2時半過ぎに整列し、バイクの先導でローリングスタート。出走は約30名、1kmx17周の平地レースが開始された。
結果:エキスパートクラス 22位
バイク先導により1.5周はパレード走行。バイクのペースも遅すぎず走りやすい。この間に色々場所取りで動きがあるが、一応先頭付近をキープ。短いレースなので省エネ走法は考えないようにした。
パレード解除と共に先頭から加速が始まる。ここでも普通に対応し、先頭付近をキープしながら走り続ける。ヘアピンカーブでは「ブレーキ」の掛け声の他、「ラインキープ!」の掛け声があり、比較的安全に曲がることができた。
先頭付近でローテしていると数名の逃げらしき動きがある。僕が先頭のとき、一定ペースで逃げを放置していたので、他選手が「捕まえますか?」と聞いてきた。そこで、「あと数周逃がしてからカウンターで潰しましょう」等と不穏な会話をする。
悪だくみの最中 |
その際、左側ラインを取っていたこともあり、メイン集団右側からの動きに入り込めず、一旦最後尾に下がることになった。するとヘアピンカーブの最中に、逃げ集団にTMUCCジャージが加わっていることに気が付いた。
大学を卒業して別のジャージを着ている今、援護する必要はないのだけど、ここは協力しよう。
①逃げに加わる、②集団を抑える、の2択だったが迷わず①を選んだ。そっちの方が楽しそう。やっぱり僕は逃げが好きなんだろう。
集団の大外からこっそりとメインの前方へ移動。そして向かい風区間で集団ラインとは離れてフルパワーでブリッジ。きれいに決まり、集団の誰も引き連れず逃げ集団に合流できた。そこで初めてTMUCCジャージの主が2年エースのI上君だと分かった。パワーはある選手なので協調相手として悪くない。また、逃げは6名程と人数的にもいけそうだったので、後ろから「回していきましょう!」などと声をかけてみる。実際そこまでローテーションはきれいではなかったが、メイン集団から距離を取ることに成功した。後で聞いた話では、メインのI藤君がI上君のために集団ペースを抑えていたらしい。
6人の逃げ これはいけると思った。 |
序盤が終わりつつあるヘアピンカーブで落車音が聞こえる。確認すると倒れているのはTMUCCジャージ、I上君だ。これで逃げ集団が一旦ばらける。メイン集団も足止めを食らったようで、レース序盤ということもあり少し待ったが、復帰した逃げメンバーがに誘われて逃げを再開。しかし、結局逃げは僕を含め3名と減少した。はっきり言ってかなりきつい。そのうち、1名のペースがかなり下がる。しかし、どうせ集団に戻ったところで足を使ってしまっているので、逃げ続けるしかない。
3名で状況確認。この時点で運命共同体となる。 |
I藤君の動きもあり、一時はかなりの距離を稼いだ。 |
しかし徐々に迫りくるメイン集団 |
ヘアピンコーナーの時点で、メイン集団が見える。自分はともかく、先頭を引いていた選手をゴールへ送ってやろうと思い、最後の力でバックストレートで前を引く。
ラスト700m位か? 最後の力を振り絞る。 |
そのとき右側から赤いジャージが突き抜けるように単独でスパートをかける。TMUCC屈指のクリテリウムの名手I藤君だ。「流石・・・」と思ったていたら、後方からメイン集団のスプリントが始まる。接触しないようにラインを守りつつ、いつも通り「?」フラフラとゴール。
とはいいつつも、I藤君がブッチギリで1位を取るシーンはちゃんとこの目に納めました。
ラスト500mでI藤君の絶妙なアタック。 |
I藤君は単独で直角コーナーを通過し堂々の一位。 自分の順位は低いけど、身内が勝つと嬉しい。 |
エキスパートクラスにエントリしたときは不安だったけど、楽しくて良かった。一応計画していた今シーズンのレースは終了。大きな怪我もなく、安全に過ごせてよかった。
レース動画 短い周回コースだと全部映っていて面白い
反省・感想
・結果的に逃げは失敗に終わったが、判断は間違っていないと思う。6名による逃げというのはかなり有力だったと思うし、落車が無ければもっとうまくいったと思う。落車発生後に集団へ戻るという選択肢だってあったけど、運命共同体である逃げ集団を離脱するのは人道的に出来ない。今後同じ場面があっても、きっと逃げ集団に残るだろう。
・逃げに乗るブリッジが上手にできた。メイン集団に逃げに加わる気が無かったのもあるが、集団を引き連れて逃げを潰さないように、キレのあるブリッジが出来たと思う。この辺りは勉強の成果だ。
・そういえば集団スプリントの経験がしたくてこのレースに出たのだが、結局いつも通り逃げをしてしまった・・・まぁ楽しかったからいいか。
結果だけ見れば低順位、でも今考え直しても、当時の判断は最善だったと断言する。故に・・・来年の沖縄までに体力を強化し、更なる攻撃力を身に着ける!
*大会運営について
ウォークライドの主催する大会は前回の箱根ヒルクライムだけで、その時は運営に対して悪い印象を持っていた。しかし、開催数の多い大磯クリテリウムでは車検や安全指導が徹底しており、とてもよい印象を受けた。やはり「安全」が前提の上で楽しめなければいけない。ヘルメット顎紐なども指導しており、他大会でもぜひまねしてほしいと思う。
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