毎年恒例となっているJCRC群馬に参戦しました。
(参議院選挙は期日前投票してきました)
最近はSAクラスとEDクラスのダブルエントリしていたけど、2レース目が全然走れていないことにようやく気付き、今回はSAクラスのみにエントリ。
前日は猿ヶ京の温泉宿舎「はしば」に宿泊。和室素泊まり3240円だけど、温泉・エアコン・Wifi・共用台所付きで非常に快適。学生時代だったら合宿環境にもいいな。次も利用したい。
そして何故か(?)スマホの電源が入らなくなる。仕事現場・自転車・ランとハードユーズしているせいだろうか。何とかせねば。
レース当日は朝から雨。レース開始頃には止んでくれたが、路面はウェットなのでバイク・衣類が汚れるのが残念。群馬CSCも落車しやすいコーナーがあるので、前回の反省を活かしタイヤ空気圧は前後6.5気圧位にしてみる。
そして今回SAクラスに若手有望株のエカーズが5名参戦!マジか?と思うがマジだった。詳細は知らないけど、JPTイナーメ所属のフランス人選手もエントリしている。
SA表彰台常連の有力どころとしてはイノウエレーシングイノウエさん、フィンズエンドウさん、サイタマフクハラさんらが参加しているが、果たして我々でどこまでエカーズと勝負できるか?
スタートする頃にはだいぶ蒸し暑くなり、シューズが汚れるけどカバーを外す。気温も上がりそうなので750ml2本装備。一本飲み切ってしまったので丁度良かった。
出走27名中、上記の6名が海外やJPT以上のカテゴリで活躍している選手。JCRCトップカテゴリのSAアマチュア軍団はどこまで対抗できるか?
SAクラスは6km×10周の60㎞。9:30定刻通りレーススタート。
結果:SAクラス 6位(入賞)
いつも通り最初の下りを終えてからパレード解除、エカーズがペースを上げるのですぐに一列棒状となる。かなり速いペースだけど1周目なので皆まだまだ元気。チャンスがあれば飛び出たいとは思っていたけど、今日のレースの雰囲気を掴むため、まずは観察。
エカーズの選手は下りでも脚を緩めず踏んでいくからペースが緩まる場面がない。大抵心臓破りの坂を超えたあたりで集団が落ち着くシーンがあるのだけど、そこでも踏み込んでいくから登りで不用意に遅れるとそのまま千切れてしまう。結果登り含めて今回ほぼアウターで走り切った。
中盤になってくるとエカーズが徐々にアタックを増やし始め、更に苦しい展開になってくる。一度心臓破りでインナーに落として登ったら、その後のペースについていけなかったので、上りもアウターで対応するしかない。かなりきつくて所々切れそうになったけど、他選手の動きを利用して最低限の出力で乗り切った。それにしてもイノウエ選手が調子良さそう。心臓破りのアタックでも先頭付近で対応しているし。あのスプリント力を擁して登りも強くなったら付け入るスキがなくなるような...
更に途中からマツダ選手(?)が単独で先行し始める。距離が開いたら他エカーズ選手が一気にブリッジをかける可能性があり、その時点で詰みだ。本気のアタックがかかる可能性が高まり更に警戒するが、そこまでガチガチのチームプレイはしないつもりらしく、逃げるのも追うのもエカーズみたいな展開になったりしていた。
と言いつつも毎周のように心臓破りでふるいがかかり、徐々に人数が絞られていく。
9周目でSAクラス2分後スタートのBクラスに追い付いてしまった。丁度僕がリフト坂を先頭通過したところだったので、Bクラス集団後方の選手に聞いたところ、この周が最終周とのこと。Bクラスラストのアタック合戦・ゴールスプリントに他クラスが混ざると危険だと思い、SAクラス集団には少しペースを落としてもらうことにした(エカーズの選手には「君らが速すぎて追い付いちゃったじゃん」等と下らないコメントして済みません)。
と思っていたら、Bクラスが心臓破りでペースアップしたのに合わせてSAクラスが1名飛び出ていく。集団が少しざわつくけど、(他力本願だが)何とかなると思い、無理に追わずSAクラスをまとめてBクラスの千切れた選手をパスしつつ集団走行を継続。結局バックストレートあたりで吸収したが、エカーズの選手が飛び出た選手に優しく注意していた。こういう注意がとても大事。
Bクラスのゴールスプリントを見つつ、何気に集団を率いてラスト一周のゴールラインを先頭通過。脚を使わずJCRC賞1位ゲット(笑)。
ラスト1周は10名程。下りで無理な動きはなかったけど、リフト坂に向かってガツンとペースが上がる。エカーズ3名とイナーメフランス人に対抗できるのは...おお、イノウエ選手がいるではないか!思わず「スプリンターお願いします!」と声かけてみるが、結構消耗しているとのこと。心臓破りでお互い生き残れたら、おじさんの維持を見せつけるためにアシストしようと密かに誓う。
そして最後の心臓破り。エカーズ2名がガツンと飛び出て追いつけない。さらにもう一名エカーズが出ている。やばい、と思いつつフィンズ・イナーメの選手に食らいつき、バックストレートを踏みまくる。なんとかゴール直前に合流し、6名のスプリント。
久々のスプリントと思いつつ、あまりスプリントのキャリアがないので、1名動いた瞬間に合わせてスプリント開始。ライン取りでミスってエカーズの後ろになり抜けない。残りはフィンズ選手との5位争いだが、ゴールラインに集中してハンドルを投げ込み、僅差で前輪が先着!やったぜ!と思ったら結果は6位。実際の計測タグ・計測器の設置の関係か?まぁ何を言っても負け惜しみなのでしょうがない。ゴール前の感覚としてはかなり切れていたので、良い経験になった。
レース後にエカーズの青年らから声をかけてもらう。聞いたところ、特にチームプレー練習などの課題をもってたわけではない模様。まぁ実際レース走りながら手心加えてもらっているのは分かっていたし。あれだけ若くとも、我々ホビーレーサーとは比べもにならないキャリアを積んでおり、レース展開の仕方がとても参考になった。終始先頭引いてた彼らの疲労度はこっちの倍だろうな。
老婆心から僭越ながら「下りの最中はホビーレーサーには近づかない方が良い」とコメントさせてもらった。正直彼らが期待するほどの技量を我々が持っていないため、場合によっては落車のリスクがある。万が一落車が発生した場合、原因が何にせよ、日本自転車会の将来を担うであろう若手を「事故らせた」と僕らが指をさされる可能性があるからだ(マジで冗談ではない)。
ともあれ一緒に走れて(引き吊り回されて)楽しかったです!
午後は古巣TMUCC1年生のデビュー戦(?)を見学。
何だかんだ順位に一喜一憂し、悔しそうな顔しているのもいたけど、初戦から結果が出るなんて誰も思っていないし、Xで勝って調子に乗られても困る。初戦は無事に完走するのが最も大事なことなのだ。普段の練習とレースを比較して、どの分野のトレーニングが足りていないかを考えフィジカルを強くし、その上で次どうやって走るか戦術を研究していく。
大事なのはレース後にどうするか。何もしなければ何も変わらないけど、何かすれば何かが変わる。特にJICFのレースはJCRCより殺伐として危なっかしいので、頑張って成長してもらいたい。特に男子は群馬CSC・日本CSCは10分/周が最低条件と思うので、パワー・スタミナの底上げからですかね。
弊社夏休みを利用して温泉宿でゆっくり休んでから帰宅。
とりあえず前半戦のレース無事終了。
反省・感想
・パワートレーニングの成果が確認できた…朝練で90秒400W程度の登坂インターバルをしているので、その領域で苦しいことはほぼなかったけど、心臓破りではその上の領域となるため、頂上付近で結構苦しい思いをした。秋にかけてもう少し短時間でも高強度に対応できるフィジカルに変えていきたい。
・他人任せながら最後まで残れた…結果は6人スプリントの6位と振るわないけど、最終局面に残れて良かった。レース中も結構苦しい場面はあったけど、人に任せていいところ、自分で頑張るしかないところの見極めが上手くいき、最後の展開まで生き残ることが出来た。ベテランレーサーになって嗅覚がかなり研ぎ澄まされている。ただし、今後も自分自身で状況を打破できる脚力を付けるべき努力が必要。
・スプリントの感覚は上々…昨年の沖縄以来、スプリントフォーム等集中して走るようになった結果、ラインを切る感覚などかなりスムーズに動けた。正直パワーは上がっていないけど、以前より体の動きが最適化された気がする。練習メニューのせいだが、平地スプリントの距離感がまだまだなので、今後取り組んでいく。
エカーズの集団参戦という思わぬサプライズだったけど、中々楽しいレースになって良かった。毎回蹂躙されると堪えそうだけど、彼らのようなトップ選手と走る機会は滅多にないので、たまにはいいかな(せめて単騎でお願いします!!)
とりあえず本年度の前半戦は終了。
次レースまで一ヶ月以上空きがある。仕事もこれから佳境になるのがあり忙しいと思うけど、秋シーズンを全力で楽しめるよう、もう一段階レベルアップすべく頑張ろう。
(参議院選挙は期日前投票してきました)
最近はSAクラスとEDクラスのダブルエントリしていたけど、2レース目が全然走れていないことにようやく気付き、今回はSAクラスのみにエントリ。
前日は猿ヶ京の温泉宿舎「はしば」に宿泊。和室素泊まり3240円だけど、温泉・エアコン・Wifi・共用台所付きで非常に快適。学生時代だったら合宿環境にもいいな。次も利用したい。
そして何故か(?)スマホの電源が入らなくなる。仕事現場・自転車・ランとハードユーズしているせいだろうか。何とかせねば。
レース当日は朝から雨。レース開始頃には止んでくれたが、路面はウェットなのでバイク・衣類が汚れるのが残念。群馬CSCも落車しやすいコーナーがあるので、前回の反省を活かしタイヤ空気圧は前後6.5気圧位にしてみる。
そして今回SAクラスに若手有望株のエカーズが5名参戦!マジか?と思うがマジだった。詳細は知らないけど、JPTイナーメ所属のフランス人選手もエントリしている。
SA表彰台常連の有力どころとしてはイノウエレーシングイノウエさん、フィンズエンドウさん、サイタマフクハラさんらが参加しているが、果たして我々でどこまでエカーズと勝負できるか?
スタートする頃にはだいぶ蒸し暑くなり、シューズが汚れるけどカバーを外す。気温も上がりそうなので750ml2本装備。一本飲み切ってしまったので丁度良かった。
出走27名中、上記の6名が海外やJPT以上のカテゴリで活躍している選手。JCRCトップカテゴリのSAアマチュア軍団はどこまで対抗できるか?
SAクラスは6km×10周の60㎞。9:30定刻通りレーススタート。
結果:SAクラス 6位(入賞)
いつも通り最初の下りを終えてからパレード解除、エカーズがペースを上げるのですぐに一列棒状となる。かなり速いペースだけど1周目なので皆まだまだ元気。チャンスがあれば飛び出たいとは思っていたけど、今日のレースの雰囲気を掴むため、まずは観察。
エカーズの選手は下りでも脚を緩めず踏んでいくからペースが緩まる場面がない。大抵心臓破りの坂を超えたあたりで集団が落ち着くシーンがあるのだけど、そこでも踏み込んでいくから登りで不用意に遅れるとそのまま千切れてしまう。結果登り含めて今回ほぼアウターで走り切った。
9分/周ペースで進むエカーズトレイン きついです |
僕はというと、ほとんど先頭交代に加わらずに序盤は成り行き任せにした。そもそもこの高速巡航で飛び出る脚力は無いし、更にここからアタックがかかると考えると、悔しいが温存しておくしかない。ので、先頭に出ても特にペースを上げたりもせず、疲労しないことを心掛けて走った。ただ、リフト坂の巡航速度は僕の方が上だったので、そこだけは積極的にペースを上げた。エカーズペースに任せていたらジリ貧なので、少しでも彼らのペースを乱さないといけない。わずかでも勝機を見出さねば。
中盤になってくるとエカーズが徐々にアタックを増やし始め、更に苦しい展開になってくる。一度心臓破りでインナーに落として登ったら、その後のペースについていけなかったので、上りもアウターで対応するしかない。かなりきつくて所々切れそうになったけど、他選手の動きを利用して最低限の出力で乗り切った。それにしてもイノウエ選手が調子良さそう。心臓破りのアタックでも先頭付近で対応しているし。あのスプリント力を擁して登りも強くなったら付け入るスキがなくなるような...
更に途中からマツダ選手(?)が単独で先行し始める。距離が開いたら他エカーズ選手が一気にブリッジをかける可能性があり、その時点で詰みだ。本気のアタックがかかる可能性が高まり更に警戒するが、そこまでガチガチのチームプレイはしないつもりらしく、逃げるのも追うのもエカーズみたいな展開になったりしていた。
と言いつつも毎周のように心臓破りでふるいがかかり、徐々に人数が絞られていく。
毎周千切れそうになりながら食らいつく |
と思っていたら、Bクラスが心臓破りでペースアップしたのに合わせてSAクラスが1名飛び出ていく。集団が少しざわつくけど、(他力本願だが)何とかなると思い、無理に追わずSAクラスをまとめてBクラスの千切れた選手をパスしつつ集団走行を継続。結局バックストレートあたりで吸収したが、エカーズの選手が飛び出た選手に優しく注意していた。こういう注意がとても大事。
Bクラスのゴールスプリントを見つつ、何気に集団を率いてラスト一周のゴールラインを先頭通過。脚を使わずJCRC賞1位ゲット(笑)。
ラスト1周は10名程。下りで無理な動きはなかったけど、リフト坂に向かってガツンとペースが上がる。エカーズ3名とイナーメフランス人に対抗できるのは...おお、イノウエ選手がいるではないか!思わず「スプリンターお願いします!」と声かけてみるが、結構消耗しているとのこと。心臓破りでお互い生き残れたら、おじさんの維持を見せつけるためにアシストしようと密かに誓う。
そして最後の心臓破り。エカーズ2名がガツンと飛び出て追いつけない。さらにもう一名エカーズが出ている。やばい、と思いつつフィンズ・イナーメの選手に食らいつき、バックストレートを踏みまくる。なんとかゴール直前に合流し、6名のスプリント。
久々のスプリントと思いつつ、あまりスプリントのキャリアがないので、1名動いた瞬間に合わせてスプリント開始。ライン取りでミスってエカーズの後ろになり抜けない。残りはフィンズ選手との5位争いだが、ゴールラインに集中してハンドルを投げ込み、僅差で前輪が先着!やったぜ!と思ったら結果は6位。実際の計測タグ・計測器の設置の関係か?まぁ何を言っても負け惜しみなのでしょうがない。ゴール前の感覚としてはかなり切れていたので、良い経験になった。
老婆心から僭越ながら「下りの最中はホビーレーサーには近づかない方が良い」とコメントさせてもらった。正直彼らが期待するほどの技量を我々が持っていないため、場合によっては落車のリスクがある。万が一落車が発生した場合、原因が何にせよ、日本自転車会の将来を担うであろう若手を「事故らせた」と僕らが指をさされる可能性があるからだ(マジで冗談ではない)。
ともあれ一緒に走れて
午後は古巣TMUCC1年生のデビュー戦(?)を見学。
何だかんだ順位に一喜一憂し、悔しそうな顔しているのもいたけど、初戦から結果が出るなんて誰も思っていないし、Xで勝って調子に乗られても困る。初戦は無事に完走するのが最も大事なことなのだ。普段の練習とレースを比較して、どの分野のトレーニングが足りていないかを考えフィジカルを強くし、その上で次どうやって走るか戦術を研究していく。
大事なのはレース後にどうするか。何もしなければ何も変わらないけど、何かすれば何かが変わる。特にJICFのレースはJCRCより殺伐として危なっかしいので、頑張って成長してもらいたい。特に男子は群馬CSC・日本CSCは10分/周が最低条件と思うので、パワー・スタミナの底上げからですかね。
弊社夏休みを利用して温泉宿でゆっくり休んでから帰宅。
とりあえず前半戦のレース無事終了。
反省・感想
・パワートレーニングの成果が確認できた…朝練で90秒400W程度の登坂インターバルをしているので、その領域で苦しいことはほぼなかったけど、心臓破りではその上の領域となるため、頂上付近で結構苦しい思いをした。秋にかけてもう少し短時間でも高強度に対応できるフィジカルに変えていきたい。
・他人任せながら最後まで残れた…結果は6人スプリントの6位と振るわないけど、最終局面に残れて良かった。レース中も結構苦しい場面はあったけど、人に任せていいところ、自分で頑張るしかないところの見極めが上手くいき、最後の展開まで生き残ることが出来た。ベテランレーサーになって嗅覚がかなり研ぎ澄まされている。ただし、今後も自分自身で状況を打破できる脚力を付けるべき努力が必要。
・スプリントの感覚は上々…昨年の沖縄以来、スプリントフォーム等集中して走るようになった結果、ラインを切る感覚などかなりスムーズに動けた。正直パワーは上がっていないけど、以前より体の動きが最適化された気がする。練習メニューのせいだが、平地スプリントの距離感がまだまだなので、今後取り組んでいく。
エカーズの集団参戦という思わぬサプライズだったけど、中々楽しいレースになって良かった。毎回蹂躙されると堪えそうだけど、彼らのようなトップ選手と走る機会は滅多にないので、たまにはいいかな(せめて単騎でお願いします!!)
とりあえず本年度の前半戦は終了。
次レースまで一ヶ月以上空きがある。仕事もこれから佳境になるのがあり忙しいと思うけど、秋シーズンを全力で楽しめるよう、もう一段階レベルアップすべく頑張ろう。