蒸しパンやホテルで貰ったエナジードリンク、攣り予防のサプリを摂取し会場へ出発。
5:00頃に会場着。真っ暗で全然見えない。
表彰ステージ 中央に立ちたい |
いつも通りDura-Aceに30Tのスプロケ装備 |
朝は寒かったけど雲一つない青空となった。今年のレースは一度も雨に降られていない。本当に恵まれている。このヒルクライムは26.5km・獲得標高1800mという国内最長のヒルクライムだ。トップでも1時間20分以上かかる。激坂の設定はないけど、まさしく国内最長時間のヒルクライム体験ができるだろう。
開会式を済ませてスタート会場へ移動し整列。レースは片側一車線で4列スタートとなる。上手く先頭スタートをゲット。隣の選手と「今度の広報写真に載るかも」とかスタート1分前までずっと馬鹿話していた。ところでエリートから年代別の選手ごちゃごちゃで並んだけどどうするんだろう?と思ったらまさかのこのままスタート。さらに通過タイム方式ではなく、マスドスタートに変更。すなわち先頭スタートが超有利。ラッキーだぜ。
7:00にカウントダウンと共にスタート。
結果:U-30(20代の部)2位 1時間29分16秒 Ave.17.77km/h (総合13位)
スタートでクリートが上手くはまらなかったけど、先頭だったおかげでごまかしつつ出走。一緒に馬鹿話していた選手が先頭でペースを上げていく。後方スタートには悪いが、マスドスタートならばここで後方組には消耗してもらいたい。
しばらくすると右側からすさまじいペースで先頭を奪いにくる集団が現れる。ゼッケンを見るとエリートクラスの集団だ。先頭集団はここでさらに削られ、エリートクラス+U-30(3人)+U-35(1人)という集団になる。しかしエリートは甘くない。序盤から30㎞/h弱のペースで登ると思ったらペースに緩急を付けたりと、いきなり仕掛け合いが始まった。「これがヒルクライムか!!」って感じですごく勉強になった。その過程でU-30が一人減り、僕とスタートで隣だった選手(O選手とします)の二名となった。
途中でエリートのさらに上位陣がペースを上げる。そこで僕は欲が出てそちらに突こうとした。O選手は後方だったので、ここで離せると思ってしまった。結果的には後方でO選手をマークするべきだったのだが。とにかくエリート上位は異常なペースを維持して登り続ける。ふと時計を見て、
「あと一時間以上この地獄ペースで走れるわけがない」
と実力差を認め、後方集団に戻った。そこからしばらく走るとO選手が単独で抜け出る。別クラスのため集団のエリートクラスは放置。僕も先が長いため放置した。しかし段々とペースがきつくなってきて集団が崩壊。崩壊するのは良いのだが、エリートの選手がO選手と合流してしまった。最悪だ。ここからは一人で集団にいるO選手と戦わなければいけない。
でもゴールは40分後、差は1分弱、きっと追いつけると信じて追走をした。先日の立川バンクで後輩が超強気で上位成績を出したので僕も負けられない。
スカイラインは最大勾配が10%程度なのでかなりの高速コースとなる。ヤビツ峠を走るが如くのペースで走った。
50分くらい走ったところで前方に1名見える。おそらく集団から千切れたエリートだ。ゴールまでに彼を捕まえよう。因みに天気が非常に良いため、ちょっと景色を楽しんでいたら追走が1名いることに気付いた。合流するか?だけどもし同カテゴリ選手だったら組む意味は皆無だ。追うのは良いが、追われる心理は結構きつい。走りながら後ろを何度も確認してしまった。不安になると体の動きも悪くなる。まずいな、と思いつつ夏の甲子園を思い出した。
「必笑」
学校名は忘れたけど、どんな時も笑顔でプレーすること。笑顔は体へのリラックスを伴い、無駄な緊張が力が抜ける効果がある。こいつを実践した。
作り笑いでも実践すると走りが段々楽しくなってくる。足が回るようになるから更に楽しい。笑顔で走ると応援する側もより声をかけてくれる。後方への不安も吹き飛んだ。大成功なり。今後のヒルクライムでも活用しよう。
とにかく気持ちは落ち着いたのでダンシング多めを意識して登る。坂と平地が織り交ざるコースなので、先を見ながら走ればかなりタイムを短縮できる。また、後方選手にはダンシングしている姿を見せながら牽制を続けた。
そしてラスト1㎞、ついにO選手を視界にとらえた。
しかしもう追いつける距離ではなかった。ラストの激坂をシッティング高回転でクリアし、カメラに向かってダンシングゴール。
2位。
負けた。
でもすごく楽しかった。
でも超悔しい。
5合目からの富士山 |
ゴール地点 |
その後大学後輩と合流して下山。日差しが強かったけど、下りは流石に寒い。防寒着が役に立った。
その後表彰式なのだが...なんと1位(O選手)不在。僕が欲しくてしょうがないチャンピオンジャージを受け取らないとは。3位の選手とも話したけど、やっぱり僕を追走していた選手だったようだ。彼は後方スタートで序盤にかなり遅れたらしい。純粋にやりあっていたら結果は分からなかったけど、後方選手が苦しむように序盤ペースを上げたのは1位(O選手)と2位(僕)だ。まぁ作戦勝ち(逃げ)ってことにして下さい。
賞状とメダルに高級サプリを貰った。が、家に着くと賞状とサプリが無い。会場に忘れてしまったか。運営各位殿、申し訳ございません。
勿体ないことをした。
意外とカッコイイメダルだ。是非とも次はシルバーでなくゴールドをゲットしたい。
反省(振り返り)
・レース中に同カテゴリのO選手から目を離してしまった。本当に勝ちたいならもっと貪欲な戦術を取ろう。もうよそ見はしない。
・足を攣らずに完走できた。これは本年度前期から成長したこと。ポジションの変更も良かったと思う。
・ダンシングを多く使えたこと。あざみ・甘利山のヒルクライムはすべてシッティングでこなしたのに対し、ダンシングを有効活用できた。前2レースと違い勾配が緩かったせいもあるけど、成長した点だろう。
・平地が遅い。これは今日のレースで致命的だった。ある程度の坂は良いペースで走れるのだけど、フラットになったところで他選手に離される展開が多かった。ペース緩急もそうだけど、こういったテクニックをもっと鍛えないと上には行けない。
そんなこんなで今年はヒルクライム3大会に出場したけど、かなり成長したと思う。先の都合は未定だけど、可能なら来年も同レースに出て、今度こそ優勝する。きっとする。
今年は残りロードレースが3つ出場予定。11月のツールド沖縄後は海外出張で、次自転車に乗れるのは来年だろう。
悔いを残さないよう頑張るぞ。
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