2019年9月29日日曜日

2019-09-29 第14回キング・オブ・ヒルクライム富士山

 知名度は決して高くないけど、難易度は国内でもトップクラスの26.5㎞・1800mアップという弩級コースを舞台としたキングオブヒルクライム(KOH)に今年も参戦しました。

 と言いつつも昨年は台風で中止だったので二年振り。
 16年に年代別優勝、17年にエリート4位だったけど、今年はどこまで通用するか。

 今年も天候不順が予想され、防水ソックス・シューズカバーにビニル袋と脚先の防水対策をばっちし決めたけど、何だかんだ幸いにも雨は降らず。まぁ標高が上がると足先が冷えるのでシューズカバーはそのままにする。
会場下山スタート地点でオオクラさんと会い、色々お話を伺った。防寒に100円雨合羽を着込んでレーススタート地点まで下山。
今年もエリートカテゴリで登録したけど人数は少ない。上位に絡むのは同時出走のU30上位陣かな?まぁ圧倒的に有力なのは各地のHCレースで大活躍しているイタコ選手なのだが、どこまで着いて行けるか。
 スタート地点では自転車を並べた後はダラダラと時間を待つ。後述するがスタート地点のトイレ設置無しなど、運営の悪さが際立つ。

 徐々に日差しもでてきて日焼け止めクリームを塗らなかったことを若干後悔しつつ、7:00レーススタート。

結果:エリート3位入賞(総合3位入賞)1時間24分0秒
 勢いよく飛び出す年代別選手が1名。ヒルクライムではよく見る光景だが、90分近く登るレースで序盤からもがくのはどう見てもバンザイアタックなので当然放置。先は長いので淡々とペースを刻んでいると、あっというまにエリートクラスの自分・イタコ選手・オク選手の3名に絞られる。U30クラスもせっかくなら着いてくればいいのに。
 両名とも僕とは比べ物にならない超級クライマーだけど、流石に距離が長いので序盤はスローペース気味、適度に先頭回しながら淡々と進む。勾配がきつい区間ではイタコ選手がダンシングでペースを上げるので、それに対処しつつ僕は僕でペース抑え目に誘導する。
 スタートから20~30分くらいの一瞬の下りを使ってアタックし、両名から10秒くらいマージンを獲る。決めるための動きではなく、両名に焦り・牽制をしてもらうためのアクションなので、その後捕まるのは別に構わない。
 しばらくするとイタコ選手が上げ気味についてくる。その後はダンシング多めのペースで徐々に僕とオク選手を引き離しにかかる。僕自身もオク選手から遅れ、スタートから35分くらいで先頭3名が崩壊する。が、まだゴールまでは50分はあるので焦ってはいけない。集中、集中だ。
 ペースを落とさないよう集中していると、前2名が常に視界に残った。距離はあるが、差は広がらないままゲートを通過する。
 前半抑え目にした分、ここから徐々にペースを上げて残り40分で2名を捕まえるつもりで走る。前のオク選手が段々と近づいてくる。イタコ選手も不安になっているのか、後ろを振り返る回数が増えてきた。チャンスと思い、オク選手まで2秒くらいまで詰める。
 しかしここでオク選手が動く。オク選手にとってもイタコ選手を捉えるチャンスなのでペースが上がり、イタコ選手も勝負がかかるため更にペースを上げる。結局両名のペースアップに対応できず、ここで追撃はお終い。
 とは言っても諦めるにはまだまだ早い。ペースを緩めないよう集中して踏み続ける。
ゴールの5合目へ到着。結局2名とは差が開いてしまったが、失速することなく自己ベストも更新できたので、今回の走りは合格点だ。
ゴール後はちゃっちゃと下山。ヒルクライムの下山は隊列維持が基本かつ絶対のルールだが、「ライトウェイトのカーボンホイールのブレーキ云々…」と理解不能の言い訳をして勝手に一人下っていた戯け者がいたが、ルールを守れないなら今後一切の大会に参加しないでほしい。こういった心持の参加者が事故を起こし他人に重篤な障害を与えるのだ。こういう違反者は本レースのみならずホビーレーサーのブラックリストに入れて1年エントリ拒否とかしてほしい。
下山後は雨模様もなく暑いくらいの天気だった。10:30頃から表彰を行い、何だかんだ昼過ぎには帰宅できた。レース時間が早いと前日inしたりする必要があるけど、帰りが早いのは素晴らしい。

反省・感想
ヒルクライムとダンシング…正直ヒルクライムでダンシングを使うメリットをあまり感じないけど、イタコ選手とオク選手はちょくちょく使っていた。TT的走行ではやはり不要と思うけど、今回のレース展開を鑑みるに、ある程度できたほうがいいな。練習します。多分。
ペーシングは上手くいった…何度も走っているコースなので、独走になっても不安にならず、最後まで出し切る走りが出来た。この感覚は大事にしよう。
運営側に参加者視点がまるでない、要改善…せっかく大会開いてもらっているのに文句を言うのもなんだが、本大会は参加者視点がまったくない。100人以上集めるのに駐車場のトイレ一か所のみって正気か?とオブラートに包んだ言葉で伝えてみたが「ないんですよ~」とのこと。無ければ用意しましょうよ。スタート地点まで簡易ポンチョを支給して防寒させるアイデアは悪くないが、100円均一品なら雨合羽の方がポンチョよりバタつきが少なく安全だ。少なくとも自転車に乗っている人ならだれでも思いつく。そして30分以上下山してスタート地点に移動してもやはりトイレがないので、男子参加者に至ってはその辺の草むらでドレンしている。これ近隣住民から苦情が来ても個人ではなくBike Naviさんの管理責任になりますよ。そこそこ大きい大会取り仕切っているのだから、もうちょい頑張ってほしい。まぁどうせ来年も変わらないでしょうが。

なんて悪態の方が多いれいーすレポートになってしまった。コースはとても好きなのだけど、来年同日程でいいレースがあればそっちに移ろうかな。赤城HCより富士山の方が近いからKOHは移動が楽でいいんだど、要検討だな。

例年KOHがヒルクライム最終戦だったけど、今年は10月の富士山ヒルクライムまで参加する。エントリしたけど流石に10月の富士山は寒そう。参加は天気次第だろうけど、ゴールド(1時間25分)目指して頑張ろう。

2019年9月7日土曜日

2019-09-07 富士チャレンジ200

2019年度下期開幕戦として、富士チャレに参加しました。

例年この時期はJCRC修善寺に出ることが多かったけど、日本CSC工事でレースもなかったので富士チャレに初参加。9月の暑さで200㎞は流石に無理と思い100㎞ソロにエントリー。
毎年9~10月頃が最も体が良いのだけど、7月以来のレースなので負荷にどれだけ耐えられるかが不安。それでも自分にしては珍しく、この一週間は疲労を抜いたり栄養補給したり調整をしっかりした。

4月の富士スプリングエンデューロでコースは覚えていたけど、7時からの試走はしっかり走った。途中でUNOのハラダ君と遭遇し、話しながら2周ほど流す。
天候は晴れで風も弱くコンディションはいい。ただし暑さで水が足りるか不安になる。
ウォームアップがてら9時から2回目の試走をしている最中に、レーシャツポケットから今日使う予定の補給食をぶちまけてしまうトラブル発生。これはヤバい。会場でジェル系が売っているか探したけど何もなく、しょうがないので手元にあるアミノバイタルプロ1本だけしか持たなかった。
*後で見直したら、参加賞の粉飴ジェルがあった...
まぁ空腹感が解消できれば良いと思い、スタート前に適度に食べておく。

9:55からスタートラインに並ぶのだけど、直射日光でとにかく暑い。200㎞・100㎞のソロ・チームが一斉スタートなので、同時に1000人以上走る状態(そもそも男子100㎞ソロだけで800人超!)。100㎞と200㎞の参加者で思惑が異なるのだから、せめて3分差スタートとかにすればいいのに...と文句を言ってもしょうがない。
初参加で特にレースレポート類も読まなかったから展開は分からないけど、とにかくチャンスがあれば仕掛けよう。
10:15レーススタート。

結果:100㎞ソロ 3位入賞(5周目周回賞獲得)
1周目はパレード走行だけど、ぎゅうぎゅう詰め。怖いけどラインを維持し、ぶつかられても倒れないように集中してこなす。2周目のホームストレートでレーススタートになるのだけど、どうせなら1周目最後の登坂で始めたほうがまだ安全な気がする。
本スタートと同時に一気に加速。集団を泳ぎながら先頭を目指すと、ファーストアタックを狙って飛び出そうとしている(?)SBCヤマモト君を発見。僕もいつも通り(?)登坂でアタック気味に飛び出す、と後ろと差がついたのでそのまま独走。さすがに残り20周逃げは厳しいだろうけど、とりあえず様子見で独走を続ける。
大会ファーストアタック
そのまま周回が進んだので、5周目の周回賞まで粘ることにする。今年からのルールらしいが、5周毎の先頭通過者はゴールタイムからマイナス1秒ボーナスが貰えるとのこと。集団スプリントなんてほぼ1秒以下のタイム差だからこれは美味しい。そのまま5周目まで粘って周回賞ゲット。
 

エアロフォーム(全投影面積の縮小)を意識
集団合流して走っていると、結構ペースが速い。4月のスプリングエンデューロみたいな飛び出しをするのはまだ厳しい状況だ。それでも次の周回ポイントを獲得すれば-2秒で超有利になるので、周回賞獲得を狙うことにする。


その後は集団が迫ってくるのが見えたので、6周目くらいで集団に合流。脚の具合を確認しつつ、次の展開に備える。
10周目の最後の登坂手前の下りからペースアップ、そのまま全力で登って後ろを振り切る。ホームストレートで後ろを確認すると、RXの選手2名が追走に来てフィニッシュライン手前で追いつかれる。右側から抜かれるのに注意してもがく、なんとか抑えた!と思ったら左側からもう1名が迫っており結局ポイントを獲られてしまった。今日のMAXパワーを出したのに敵わず...まぁ完全に油断してました。気を取り直して再び集団に戻る。
そういえばその周でアタックした選手が、サポートライダーのタカオカさんに潰されていて可哀想だった(いいのか?)。
11~12周目くらいで200km数名と100km1名の逃げアタックが発生。脚の疲労具合から乗れないと思い放置したけど、結局これが決まる。
集団内では逃げがいることは認識されていたが、どうにも逃げペースがかなり速く追いつかない。逃げがいるため周回ポイントで活性化することもないのでペースが落ち気味。
若干回復してきたけど、このままダラダラ走って集団ゴールスプリントになると不利なので、①飛び出る②皆を消耗させて泥仕合にする のどちらかを成立させるため、16周目くらい?からホームストレート手前の登坂でペースアップを敢行した。すでに両足攣っていて得意のシッティングでパワーが出せないので、ほぼダンシングで登る。中々決まらないけど、とにかく周りにも消耗してもらわないと。
ラスト3周(?)に向けての登坂で何とか集団を抜け出る。2名程反応してくれたが1名は後退、ラスト3周に向けてはRXキクカワ選手と組むことになる。
RXはそこそこ人数揃えているので、キクカワ選手がこのまま逃げ切り狙いか、あるいは僕を集団に戻す工作をするか読めなかったけど、まぁガチンコスプリントではキクカワ選手の方が有利なのだからこのままだろうと勝手に決める。どっちにしても僕に集団へ戻る選択肢はないのだから。
とはいえ強力なスプリントを持つ選手なので、ゴールまでに出来るだけ消耗してもらいたいと思い登坂ではペースを上げる。つもりだが序盤の逃げやアタックのつけが出て、あまりパワーが出ない。
そのまま2名でラストに入る。登坂入り口で若干ペースを落としてからの再加速アタック!のつもりがやっぱり脚が攣ってパワーが出ない。でも行くしかないのでそのままダンシングで登り続ける。本当は登坂でキクカワ選手を倒したかったけど、流石に僕の走りにキレがなく、そのままホームストレートへ突入。
この辺りの駆け引き能力はないので、コース左端をキープしとにかく警戒。
(コース上の人数が多すぎて今年の全日本のような蛇行は出来ませんでした)
ゴール手前でこちらの加速に反応したのが分かったので全力疾走!といきたかったけど、脚が攣って練習通りのフォームで踏めない(涙)。結局そのまま離されゴールし3位。
因みにメイン集団から1名追走があり、僕がゴール前で流していたら1名に抜かれ、着順は4位でした。が、中間ポイント-1秒のおかげで3位キープ!果敢に攻めたおかげです(笑)
色々表彰式が遅れたけど、何とか帰宅。
それと残念ながら敢闘賞は獲得ならず。確かに1位の方の逃げもすごかったが、序盤ソロ逃げと終盤の連続アタックも評価してくれて良いですよ(笑)

反省・感想
レースに向けての調整は上手くいった…久々のレースで脚攣ったのは置いといて、疲労なし、グリコーゲン・アミノ酸も十分量とって体の切れは良かった。疲労については朝練よりも仕事の負荷が大きいので調整しづらいが、栄養・睡眠時間は今後も頑張って調整しよう。
補給ミス…まさかレース前に補給を失うとは、、、今後はスペアを準備します。補給がしっかりしていれば脚攣りもマシだったかも?
中間ポイントで油断…やっぱりポイント獲るまで脚を緩めちゃダメですね。あれさえとっていれば2位だったのに...とると決めたら楽を選ばず、最後まで踏み抜こう。
終盤に自分で展開を作れた…脚攣ってきつかったけど、やはり厳しい場面でこそアタックしないといけない。何もしなければそのまま入賞圏外だったろうから、どんなにきつくてもあそこでアタックするのは正解だった。
得意の登坂で勝負できず…攣りながらもダンシングで粘れたのは練習の成果。ただ、ラストでキクカワ選手にダメージを与えるには至らなかった。それまでに動き過ぎたのもあるけど、きつい場面でもっと強力な動きが出来るよう、走り方を工夫したい。
脱水症状…750ml×2じゃ足りませんでした。ラストは水なし状態になっており、脚攣ったのも水不足かも。レース後に一瞬で2リットルほど空にした。夏場の長距離レースなら900ml×2でもいいくらいだろう。補給は大事。
運営をもう少し改善してほしい…レースは楽しかったけど、正直MATRIX主催の富士スプリングエンデューロと比較して運営レベルが低かった(こちらの方が規模は大きいですが)。100㎞・200㎞を同時スタートするのは密度が増すので落車リスクが増えるし、何故かサポートライダーがレース展開に関わっている(僕の逃げを吸収したのもサポートライダーの牽引だった)。中間ポイントについても要綱では100㎞・200㎞別々だったのに、実際には共通(同時スタートにしてるせい)などなど。サポートライダーよりもバイクの数を増やしてコース確保した方が効果的だった気がする。僕もアタックしてるとき横に広がっている他集団でストップしたし...まぁ来年も変わらないだろうな。 あと、ボランティア参加してくれた中学生の方々には大感謝です!

色々課題はありつつも、結果もまぁまぁだし積極的にレース展開できたので満足。
次戦は9月末のキングオブヒルクライム。とりあえず今年も90分切り目標で頑張ります!